あらすじ
一緒に生きる。わかりあえないあなたと。
一番近くにいる他人-こいびと-。どうして結婚はこんなに難しくなってしまったのだろう。
『流浪の月』『汝、星のごとく』で二度の本屋大賞を受賞した著者が描く、今そこにある愛のかたち。
セクシュアリティ/ジェンダー、金銭感覚、世代間格差、成育環境……
あらゆる価値観の対立の中で現代を生きるわたしたちの祈りと叫び。
【凪良ゆう コメント】
「文芸書としては『星を編む』から2年半、ようやく新刊をお届けできます。
今作は結婚について。
婚姻譚と銘打ちながらも、婚姻への道のりがはてしなく遠い!! これは果たして婚姻譚と言えるのか、と担当さん達と首をかしげる場面もありました。
読んでくださった方たちと”現代の結婚”について語り合ってみたいです。」
【収録作 紹介】
「Thank you for your understanding」
家族の期待に応え、ついに恋人と帰省する決意を固めた華。
「Beautiful Dreamer」
結婚したい。ありふれた夢のはずなのに、東京ではこんなにも遠い。
「小鳥たち」
離婚して、実家の書店を継いだ一葉。そこに偶然、初恋の人がやって来て--。
「Position Talk」
入籍を目前にした男女。性差を越え、個としてわかり合える日は来るのか。
「C'est la vie」
仕事も恋も、魂を分けあった二人。だが、夢のような時間にはいつか終わりが来る。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
かなり好きな本。
やっぱり、どこまでいっても家族でも、恋人でも、友達でも、所詮は他人なんだと思う。
相手のことをわかりたいと思って、理解しようと努力することはできる。でも、根本からすべてをわかりあうことは、たぶん不可能なんだろうなと思った。
「わかりたい」のに「わからない」。
わかろうとしても「わかりあえない」。
でも、この本を読んでいると、それは必ずしも悲しいことではないのかもしれないと思えた。
全部わかりあえなくても、一緒にいることはできる。
理解できない部分があっても、それを抱えたまま相手を大切にすることはできる。
むしろ、相手を完全に理解することなんてできないと知ったうえで、それでもわかろうとすることに意味があるのかもしれないなー。
読んでいて苦しくなる章もあった。
たぶんそれは、自分にも似たような境遇や感情を経験したことがあって、他人事として読めなかったからだと思う。
「わかる」と簡単には言いたくないけれど、痛いところを直接触られるような感覚があった。
人は誰かと一緒に生きていく以上、ずっと「わかりたい」と「わからない」の間にいるのかもしれない。
それでもいい。
全部わかりあえなくてもいいし、わからないままでもいい。
それでも一緒にいたいと思えることが、きっと大事なんだって!
Posted by ブクログ
『Thank you for your understanding』
田舎の息苦しさ、価値観は想像しかできないけど、
こうあるべきみたいな空気が漂ってる場所なんだろうな。
リベラルとかマイノリティとか、箱を作ったことによって分かりあうことが閉ざされてしまうこともあるよね。
でも最後はお母さんの言葉に希望を感じた話し。
『Beautiful Dreamer』
これもまたあまりにも窮屈な話し。
でも20代半ばの一人暮らしは節約のために毎回豆苗を買ったり、スキンケアの量と質と毎日のルーティンに救われたり、辟易したり。
懐かしくなった。
そんなこと言ってないで花織ちゃんは就職しろ、、、って思ってたけど、最後の方で正社員になった話出てきて良かったと一安心。
『小鳥たち』
離婚して地元に帰り父の書店を継いで生きることにした44歳の女性の話。
元夫は酷すぎるので本当にちゃんと制裁してほしい。
子どもの問題って選択肢として認識しているケースと義務として認識しているケース、夢だったり理想だったり逆に叶わないものだったり、人それぞれ違うのにそれを開示し合うことはないからややこしい。
でもこの女性のカフェに改装してからの生活は素敵。私もこんな風に生きていきたい。
『Position Talk』
この彼女はしんどすぎ。
前世男に親殺されたんか?
その怒りの根源は何?
きっと読み手側には見えない律の気になる言動が積み重なっていったのかな。
と100歩譲って思う。
『C'est la vie』
"取り巻く現実が良かろうと悪かろうと、美しかろうと醜かろうと、清廉だろうと濁っていようと気に病むことはない。わたしたちはそれぞれの庭で愉しく生きる。ただそれだけ。"
一番好きになった話。
人生はままならない。
だから愉しい。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃよかった。直木賞候補作は時代小説以外ぜんぶ読むようにしているけど、毎回必ずと言っていいほど素晴らしい本に出会える。
恋愛、結婚、仕事、家族、年齢、性別。いろんなテーマにおいて、価値観の違いからくる大小様々な障害・軋轢を描いた連作短編集。それぞれ性格も立場も生い立ちも違う、20〜50代の男女の人生が、とある健康食品会社をひとつの中継地点として、交錯する。
彼らはみんな仕事をしていて、わたしは専業主婦になってもうすぐ15年になるけれど、不思議と、根本的に共感できないキャラクターは一人もいなかった。寄り添いながら、見守りながら、彼らの人生をしっかり見届けたいという覚悟のような意識を持って、1ページ1ページを噛み締めながら読んだ。羨望にも似ていたかもしれない。彼らは苦しみながら、悩みながら、考えて、ときに泣いて、でも諦めずに前を向いて、確実に生きている。より良く、生きようとしている。その生命力が眩しかった。「辛くてもどうにかして生き続ける」という大前提が誰一人として崩れていなくて。他人の力ではなく、自分で人生を切り拓いていこうと踏ん張るだけの強さがあって。しんどい結末が待ち受けていたとしても、忖度したり、人のせいにしたり、歪んだ半笑いで誤魔化したりせず、自分の言葉や選択にひとつひとつきちんと自分で責任を取ろうとしている、そんな芯の強さが眩しかった。わたしもそういうふうに自分なりの筋を通して、この、ままならない人生を生きていきたいと思った。
“Thank you for your understanding” がいちばん好きだった。作者の意図にまんまと引っかかっていたと気付いた瞬間、喫茶店にいたのだけれど、思わず声が出た。それぞれのストーリーの登場人物たちが互いに繋がっていることにも、本の後半になってやっと気が付いた。それくらい、没頭していたということ?
Posted by ブクログ
どの話も、ずどんと私の心に響く。
Position Talkは、読んでいてしんどかった。私が歩んでいたかもしれない道がそこに見えた。同世代に負けたくない、恋人であろうと相手が男であることで、男からされて自分が不快だったことの復讐をしたい、出産をしたらすぐにキャリアに復帰できるのか、夫となる人はそれを主体的にサポートしてくれるのか、周りで脱落していく女性を見て焦っている、等々。
どんな相手を選ぶかによっても人生は変わるし、好きなんだからすべて受け入れられるほど甘いものでもない。自分が好きな自分でいられるかもわからない。
私はキャリアを変えてしまったことで、出世欲から脱することができた。40過ぎてまったく新しい分野の、新しい会社に入って、プレーヤーとして充実している。役に立ちたいとはおもうけど、人より早く上に行きたい、評価されたい、なんて思わなくなった。むしろ上の人はパワーゲームで大変そうだなと、自分の仕事に集中できる環境に感謝するくらい。歳をとって見えてくることが多くある。今の年齢になったことに感謝せねば。
Posted by ブクログ
今年の一番
今だからこそ読むべき本な気がする。生き方に多様性が出て来て、家族さえも決断が必要な今だからこそ悩ましい。
読む時のステージに寄って感情移入するキャラが変わりそう。バリキャリも専業主婦も経験してどちらにも寄り添えたのは自分の強みかな
Posted by ブクログ
大好きな凪良ゆうさん、間違いなく面白かったけれど、ヒリヒリする〜。
バリキャリたちはそんなに出世したいのか。会社に期待し過ぎでは?生きていくのはシンドイね。
登場する男性はみんなクズだった。ライトなクズ。関わったら面倒くさい。
みんなが平和で幸せに生きられたらいいのになあ。
セラヴィ。
Posted by ブクログ
よくある恋愛物語だと思って、読み始めてしまったが、それぞれの物語の着地点がとてもよかったと感じた。
1.【Thank you for your understanding】
世間で広まりつつあるLGBTに関する話、多様性が大事だが、持ち合わせた価値観は乗り越えられず、家族からの理解も得られなかった。という結論に辿り着くと思いながら読んでいた。しかし、周りに理解されなくてもいいと世界を閉ざしている2人に、母親がかけた自分たちを特別だと思うなという趣旨の言葉が、意外だった。多様性という言葉は便利だが、それだけで括る前に大切なことがあるのだと思った。
2.【Beautiful Dreamer】
大地さんが恵斗にBarで警告したシーンを読み、
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」というニーチェの言葉が真っ先に浮かんだ。自分だけが他者を見ていて、分析しているつもりになっているが、相手ももちろん自分を見ているのだとヒヤリとさせられた。
また、東京での結婚はやはり戦争なのだろうかと考えさせられた。
3.【小鳥たち】
ほっこりした。一葉の切り替えの早さがかっこいいと思った。
4.【Position Talk】
主語が大きくなりがちな朱里。朱里まではいかなくとも、このような話は様々なところで起こっているのだろうと思う。それぞれの立場で考えれば、誰も間違っていないのだろう。でも、でも。。と複雑な心境だった。どこにも正解はない。
5.【C'est la vie】
祥子が最も自分を客観視出来ているのかなと感じた。自分が愚かなことをしていることもよく分かっていて、坂本に都合よく扱われていることも、そしてそれが愛おしいから許していることも。
最後の描写が祥子がただの都合の良い女として終わらず、とてもよかった。
登場したどの女性も仕事に真面目に取り組んでいて、その姿勢を評価されていた。とても優秀だった。
私も、仕事を頑張らなくてはいけないと元気づけられた。
Posted by ブクログ
短編集でとても読みやすい
結婚は、人と人との1番重い契約で、だからこそ人対人が表れ、複雑になるなと実体験も踏まえより感じた。
何年か後にまた読みたい
Posted by ブクログ
愛の形は様々。結婚をテーマにいろんな形の愛があっておもしろかった。必ずしも共感できるわけではないが、こういう人もいる。こんな形もあるという、説得力があった。ラストの話のオチにはいまひとつ納得はできないけれど、そういうこともあるのかもねぇ⋯という。自分はもう恋愛から遠ざかっているし、面倒だとしか思えなくなっていたが、これ読んでますますその思いに拍車がかかったことは間違いない(笑)
Posted by ブクログ
面白くてスカッとした!なんていう感想は感じない。過ぎ去った読後感は、今の世の中に流れている空気のようだ。
様々な男女の話が本の中には流れている。登場人物はちょっとづつ関係のある人たちだ。そこから、この話は自分の身近にありそうだと想像できる。
どの話も「性」にまつわる話が多い。
どの話も、「難しい。」という感想を持つ。内容が難しいのでなく、書いてあることに共感した上で、解決するのが難しくどうにもしようもない。
私たちにまとわりついている空気の吸いずらさを、言語化してくれたような本だった。
Posted by ブクログ
短編集は苦手だけど、凪良ゆうの短編集はすぐ完読できた。現代の日本人はなぜ結婚をしないのか、という理由が書かれた本だと思う。LGBTQ、地方からの上京組、フェミニズム、女性キャリア促進社会であがく女性たち。結末はそれぞれの愉しみを見つけようというポジティブな締めくくりだが、各所出てくる他社目線の身勝手な意見や正論に思わず刃向かいたくなる。反射的にそう感じてしまったわたしも、一20代女性なのであろう。
凪良ゆうの作品は、社会的マイノリティが過度に保護された社会の皮肉を炙るように他者視点(特に親や昭和世代)からも描写するので、妙にリアル。10年、20年後に読み返したらどう思うのだろう。
Posted by ブクログ
個人的にはPosition Talkが1番突き刺さった。
私自身、朱里と似た考えなので朱里の言っていることがよくわかった。
ただ、きっと異動というきっかけ以前は朱里ももう少し律の男性故の苦しさや男女どちらの立場も踏まえて考えられる人だったのだと思う。
自分自身に降りかかった性差別(よりにもよって大切な恋人と自分がその天秤の材料)によって、より女性の不平等さを意識することになるのはしょうがないと思ってしまった。
言葉は過激になり、男性を「教育」「しつける」「自分のもの」という逆の立場なら100%性差別だと訴えるような言葉がでてきたときはとても辛かった。
ただ、日常でもこういった会話は女性間でされてるし、女性側が男性へ性差別をしていないかと言われたら「している。」とは思う。
それはまさに「負の遺産」を消化している状態で、女性の「男性全員にこの理不尽さをどうやったらわかってもらえるんだろう。」という絶望的な叫びであり、されたのと同じやり方で復讐しているようにも思う。
律はかなりリベラルな考えの人間だと思うけど、彼が生まれてきた世界にはすでに(女性側からの主張で言えば)男性優位のレールが敷かれていて、律はなにも意識することなくその恩恵を受けている。(と思ってしまう。)
律の、「男の前に律という個人をみて。」というようなセリフがとても切なく、個人と性別はどうやっても切り離せないことを痛感した。
最後、2人の出した決断はそうするしかなかったように思えるが、どうか2人が大切な人をふたたび見つけられますように(恋人じゃなくても、結婚してもしなくても)と願わずにはいられなかった。
他の4作品も非常に素晴らしく、ぜひいろんな人に読んでほしい1冊でした。
総じて結婚への希望は出てこない話ではありましたが...それが真実でもあり、真実ではない話もきっとどこかにあるのでしょう。
一気に読みました。
汝、星のごとくシリーズや滅びの前のシャングリラが好きで本作の発売を楽しみにしていました。
立ち止まって一気読みするほど物語にのめり込みました。まだまだずっと続きを読んでいたいです。
Posted by ブクログ
結婚をすることに対する不安やしないことに対する不安、同性婚っていう高い壁であったり、現代社会に対する風刺的な内容で描かれていて面白かった。
今の現代社会は、どこからがハラスメントでどこまでが性の境で若手に対する接し方だけでなく、年配の方への接し方もどんどん分からなくなっている気がする。中堅の自分もきっと各世代から同様のことを思われているだろうから、人間関係を維持しながら生きていくのは疲れるなと思った。
Posted by ブクログ
このケースに思い当たる、という人もあるかもしれない。
細やかな心理描写や、登場人物の個性剥き出しの、時には怖い会話に思わず引き込まれる。
人の本当の気持ちは外からは分からないものである。
本心が分かった時、思わずゾッとすることも。
そこから理解しようと努力した両親の愛情よ。
そこで決定的な破局を迎える男と女よ。
「婚姻譚」というタイトルだけど、結婚って何だろう?
今、コスパとかタイパを大事にする若者にとっては、結婚は面倒な足枷でしかないのではないかと考えさせられてしまった。
慰謝料を受け取っている女性の、「男の世話をする必要がなく、お金だけもらえる」今の状態がいい。新しい男を作ればお金がもらえなくなるからもう男はいらない、という発言がすごいと思った。
この本に出てくる、ずるい男としたたかな女。
しかし、損得を超越している人たちもいる。
中年の男と女が、長く友達を続ける。
老年に差し掛かった男と女が、長く愛人を続ける。
『Thank you for your understanding』
・小暮華(こぐれ はな)38歳。食品会社に新卒で入社して15年、課長に昇進。
どれだけ社会人として頑張っても、結婚という一点をクリアできない限り永遠に合格点をもらえないのは理不尽。親戚の集まりでおじさんたちから「仕事もいいけど女はそればっかじゃな」と言われるのも帰省したくない理由
途中どんでん返し。私も隠し事に引っかかった。
『Beautiful Dreamer』
・野々村花織(ののむら かおり)27歳。大手食品会社の健康食品部門で派遣社員として働く。「都内27歳おひとり様女子の日常」というSNSをやっている。毎朝慎ましいお弁当の写真を撮ってアップ。
結婚したい女としたくない男。
彼氏に良く思われたくて必死すぎ、痛々しい。
しかし、普通に働いても女性の収入では、結婚でもしないと暮らしていけない社会という問題がある。
振られても花織が懲りずに見る夢は、昔ヒットした『あなた』という歌謡曲の世界みたいだ。
『小鳥たち』
・佐々木一葉(ささき かずは)44歳。一葉に子供ができにくいことを双方了解で結婚し、16年間夫婦二人の生活を楽しんできたが、夫が若い女性を妊娠させて離婚になった。夫は、本当は子供が欲しかったのだろうか。
地元に戻って家業の本屋を継ぐことになり、落ち着いたカフェも併設。父の代からの常連さんも居心地が良さそう。同じく地元に戻っていた中学時代の同級生、越智も通ってくる。
『Position Talk』
・佐々木律(ささき りつ)↑佐々木一葉の弟
・朱里(あかり)は律と婚約している。同じ宣伝部だったが、付き合っていることが知られたのが理由か、朱里は去年広報部に異動になった。
律は20代の後輩たちに気を遣う。試されている気分。セクハラにならないか、パワハラにならないか、時代に合わせて価値観をアップデートできているか。いつからか、何か言う時には保険を掛けるようになった。
朱里はすぐに議論したがり、すぐにエキサイトする。そして、まだやってもいない悪事や罪をまるで律がこの先確実に起こすかのように決めつける。
私は、同じ女性だし、女性は昔から虐げられ続けているとも感じるが、朱里のようなガチガチの被害者意識で攻撃してくる女性は、人間として勘弁だ。
昔、ピンクのヘルメット被った団体があった。そのスピリットを感じる。
『C’est la vie(セ ラ ヴィ)』
・花江祥子(はなえ しょうこ)47歳。シェフ。坂元と不倫関係『Relier(ルリエ)』の麻布店を任されている
・坂元伸一郎(さかもと しんいちろう)42歳。↑何度か話題に出ている『Relier(ルリエ)』のオーナーシェフ
他人には分からない、男と女の仲。
う〜ん、パリっぽい。
Posted by ブクログ
様々な恋愛の姿を可憐に、美しく、そして現実的で厳しく描ききる話の内容は退屈なところが一切なかった。
どうしたらこんなにリズム感があって、次から次へと展開していく文章が書けるのか、想像がつかない。
本当に唯一無二で脱帽でした。
Posted by ブクログ
静かな夜の闇のなかに
ぽつり、ぽつりと散りばめられた
名前も知らない植物たち
それはまるで
世間の「普通」からはみ出してしまった
愛おしい孤独たちの標本のよう
正しい関係って、なんだろう
普通の幸せって、誰が決めるんだろう
凪良ゆうさんが紡ぐ言葉は
不器用で、いびつで、すれ違う心に
そっと静かな光をあてていく
誰にも理解されなくてもいい
世界中で、わたしたちだけが知っていればいい
絡み合った指先から伝わるのは
傷つけ合う痛みと
それを超える圧倒的な救い…
ページを閉じたあとも
胸の奥で、静かに波紋が広がり
消えない小さな光が、灯りつづける
Posted by ブクログ
前半2遍がとにかく刺さった。昔から作者のファンだけど、どうしてこうも共感できることばかりなのか…。
どこかで誰かの人生と交わってる創りも、凪良節が炸裂してて好きでした。
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんの話は、「汝、星のごとく」以来2冊目。
結婚にまつわる色々が書いてあったけど、とにかく読みやすくてスルスルとあっという間に読み終わった。
しかし、濃い人物像が多くてダイレクトに心が疲れてしまった。特にPosition Talkの朱里が、心配になるくらい生きづらそうだった…
そう感じてしまう自分の年齢というか、もう20代の子の価値観がだいぶ分からなくなってきているんだなーと。
あとは私はもう都会や会社でのそういう大変さから一足先においとましたからかもしれない…
自分の世界とは違う世界を見せてくれるのも本の醍醐味だよなとも思ったり。
全部がやられる感じでもなくて、そのバランスも良かった。特に小鳥たちと、最後の話が好きだった。
人生はままらない、思い通りにはいかないよね、と。みんな色々あるけど、それぞれもがきながら、それぞれの人生をそれぞれ生きて、それぞれの彩りとか満足とか幸せとかがある。
こんなことを一冊の本を通して、なんとなく腑に落ちる感覚にされてくれる本でした。
Posted by ブクログ
女性の価値観、心の奥底にある本音など、こんな生き方もあるのか〜
与えられた環境の中で「心地よい生き方」を求めていく女性たち。
凪良さんはいつも人間表現がいいね。
Posted by ブクログ
胸が痛くなった。同性婚や男児差別、社会で問題視されている事を題材にした物語だった。許されざる恋愛、結婚に対する不安など、現実にもあるんだろうなと深く心にくるものがあった。
Posted by ブクログ
Beautiful Dreamerが色んな意味で一番刺さった。
生々しすぎる話。
「結婚しても勝負は終わらない。わたしたちは、一体いくつのハードルを飛び越えなければならないのか。」
周りと勝負したり比べたくなくてもそう思ってしまうときはある。それがいつまでも続くのがしんどくなる時あるよね。
地方出身だけど、買いたいときにスタバも生野菜も本屋さんで新品の本を買いたいってことを考えて引続き仕事頑張ります。
Posted by ブクログ
なかなか今を生きる若い方たちは辛いなと。
色々考えてしまい、人の意見を聴きすぎて、目にし過ぎて?がんじがらめになっていくのかしら
苦しそうで、辛い。
私は東京育ちで就職も東京。結婚してから静岡で、ゆる〜く暮らしていますが、確かにもう東京では暮らせない。弟は東京で結婚し子育て中、見ていると大変そう。
家賃高いし、みんなキレイにしているし。
子育てに考えられないくらいお金がかかる。
少し地方に住むだけで価値観も変わる。
年齢が上がれば考えも変わる。
専業主婦で子育てをしていたけど、夫が病に倒れ 働き出し、なんとか頑張っているけど、この先どうなるやら。
でも、もう夫婦2人だし何とかなるかと思う歳。
何だかたくさん考えさせられた。
Posted by ブクログ
結婚とは。
相手に合わせて頑張って、努力して。
それが相手には重荷になったり、わかり合えず揉め事になる。
友達だったら、言いたいことを言い合っても心地よくいられるのに。
主人公の心の動きをサクサク痛いところをつく表現が流石、凪良さんだと感じる。
装丁の美しさで本を手に取ったところもあり、
かわきばな®️って?気になり調べてみる。
乾いてもなお、その美しい姿で見る人を魅了する草花たちのこと。
なるほど。
主人公たちが、ドライフラワーのように乾いてもなお瑞々しさをもって進んでいけることを願う
この装丁に包まれた話に魅了された。
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんの作品の登場人物あまりに人間すぎてうう〜ってなる!!
彼氏の友達に痛々しくて見てられないとか言われるの嫌だな〜ことあるごとに男尊女卑だと目くじら立ててるの生きにくそうだな〜個人である前に男だと言われたら訳わからんし返す言葉ないよな〜自分以上の実力者を愛なんていう脆いものでくくりつけて自分は好き放題って気持ち悪いし女も女で大嫌いなタイプだな〜などなど、色々と思うことがあった。全体的に男絶対悪!みたいな話だった!笑
Posted by ブクログ
みんな不倫とか浮気してる。
落ち着いてくれ。
1章
女の人だとじゃあ無職でダメそうでもいいかって思って、自分の偏った思想に気づいた。
ミスリードしてたし仕方ない。
家族無神経すぎるし、母親説教してくるのうざいわね。
手土産の一つでそんな怒らんでくれ。
2章
傲慢と善良みたいだった。
3章
唯一男女の友情で終わった。怪しいけど。
突然のぱきち
4章
一番きつかった。
なよなよ律さん、絶対料理すると思うんだけど。
男に一括りにして恋人にキレ散らかす彼女。
いやわかる、子どもが生まれた後に慰謝料払えば(払わないクズもいるし)逃げられるしまともに家事育児しない男が多い。そんな理不尽や不安、仕事も男に取られる理不尽さに悔しくてやるせなくて怒るのはオーバーに描かれているけど、気持ちはとてもわかる。
書き方はだいぶメンタルやられてて境界線がなくなってるけど。
シングルマザーが一番やばかった。
電球のことはchatGPTに聞いてメッセージしなさい。
ていうかいきなり家押しかけて料理つくるのやばくない?
みんな境界がバグってて怖い。
しかも慰謝料もそれが原因として請求されてるわけだし図太すぎる。
家庭的な女と男と同じくらい稼ぐ女はそりゃちがうよ。
男からみたらいい人でも、女の前では全然違うことはあるからなんとも言えないよな〜
花束みたいな恋をしたはそれをちゃんと描いてて好きだったな。
5章
中年不倫カップルと仕事の話。
今私たちが生きやすいのも先人の女性たちが闘ってきたおかげ。
職場恋愛やめよう!不倫もやめよう!
趣味をもて!友達に会え!異性でもすぐ恋愛にするな!不倫も浮気もするな!
Posted by ブクログ
普段、ホラーやらミステリーやら人が死んでる作品ばっかり読んでる私には、こういうジャンル(どういうジャンルになるんだ?)を読むと退屈に感じてしまうんだけど、
バリキャリのLGBT、地方から出てきたキラキラ派遣女子、離婚して地元に戻って親の書店を継ぐ女、バリキャリのフェミと付き合うその弟、不倫してるアラフィフバリキャリシェフ女。
自分と真逆で周りにもいないタイプの女達だから住む世界が違いすぎて眩しかった。
どの話もわりとオチはホッとするんだけど、Beautiful Dreamerの子だけは切なかったなぁ。律とくっ付かないかなー…
律のフェミニスト(元)彼女はまじでキツかった。