凪良ゆうのレビュー一覧
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凪良ゆうは2020年この作品で「本屋大賞」を受賞した。彼女はもともとBL(ボーイズラブ)を描いて売り出した作家だが、これはロリコンの少女誘拐事件の話である。
家庭崩壊やDV(家庭内暴力)、外食業界のパート勤めのシフト繰りなど切実な社会実態も描いている。
文(ふみ)は成人女性には興味なく小さい女の子にだけ惹かれる。厳格な母親に過剰管理されて育った優しい大学生で、女児誘拐犯とされるこの物語の当事者である。誤解されやすく、それに弁解も主張もしない。
被害者の更紗は当時9歳で伯母の家で面倒を見てもらっている少女である。奔放な母親に捨てられ孤独ななか、文に自分からついて行きその部屋に居つく。
彼女の -
Posted by ブクログ
凪良ゆうは過酷な人生体験と漫画で培った表現力で暖かく爽やかな愛を描く。
瀬戸内海の小さな島、17歳の女子高生暁海(あけみ)と京都から転校した櫂(かい)、二人の恋愛と波乱の人生を描いた話である。暁海の父は他所に女を作り家に帰らない。櫂は片親で飲み屋をやる母が男を追ってこの島に引っ越してきた。北原先生という子持ちの化学の先生が暖かく見守る。
二人は高校を卒業したら東京に出て人生を切り開こうと約束するが、暁海は母の病気で進学することはできず地元の建設会社に勤め、刺繍作家の道を歩む。
櫂は東京に出て漫画を描く同性愛の尚人と組み、担当者直木のリードで漫画作家として一時大成功する。
作者は彼に事寄せ -
Posted by ブクログ
ネタバレ5つの短編集で、それぞれ独立したストーリーだが登場人物が少しずつ重なり合っている。
Thank you for your understanding
正直、また同性愛か…と思ってしまった。
10年前とかなら気付きもあったのかもしれないが、今となってはもう食傷気味。
書かれていなくとも、こちら側の配慮や理解が無意識下に要求されている感じがしんどい。
主人公の母がズバッと言ってくれたので、少しモヤモヤは晴れたかな。
Beautiful Dreamer
これが今どきの東京女子なのかなあ…だとしたらこんな生活絶対嫌。
主人公の性格なのかもしれないが、ひたすら人と比べて、何もかも計算して、見栄えとS -
Posted by ブクログ
ピュア恋愛系かと思ったら生きる難しさを問うた人生本だった。
改めて、生きるというの今を生きるってことなんだなーと感じた(変な日本語)
家庭環境のような変えられない過去からの制約と、いくら備えても備えきれない未来に憂いても仕方がなく、今の状況でのベストを選択できるかが後悔しない生き方なんだろう。
学生時代はあんなに話が弾んだのに徐々に話すことがなくなった描写はリアルで、恋愛に限らず久々に会う友達との関係でもよくある。
ライフステージが変わるとお互いのコンテキストが分からなくなってテンポが合わなくなるんだよね。
自分から見た相手は、学生時代の相手のままなんだけど、みんな変化しているんだよね -
Posted by ブクログ
前作の補完として登場人物たちへの理解が深まったのでその点は良かった。でもひとことでいうと、誰にも共感できない。綺麗すぎる。自分は自分、他人は他人、という軸の置き方が登場人物に共通していて、それはたまたま今の自分がぶち当たっている壁とも同じなのでわかるけど、だとしてもなかなかそんな自他境界線をきっちりして自分の軸をぶらすことなく生きられるもの?フィクションにフィジビリティを求めるのはあまりにナンセンスなんだけどさ!前作を読み終わった時に感じた違和感はこれだったんだとわかった。
自分は小説を読む時に、自分と重ねて誰かや何かに共感したり新しい気付きが欲しいのかもしれない。それらがなかったな、という