はらだみずきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「やがて訪れる春のために」・・・読み終わってみて、良いタイトルだなあと。タイトルであると同時に、本を締めくくるフレーズでもあるわけですが、最後に「春」には二重の意味が込められていることが分かり、胸が温かくなりました。雰囲気を重視した展開や設定に引っかかる瞬間があり(遠藤くんの身長が無駄に180cmとか、気になったのは私だけ?笑)、登場人物に感情移入して読むという感じではなかったけれど、物語の根底にある価値観には大いに共感しました。「故郷」とか「家族」とか、そういう一見わずらわしいものが、思いがけず人生の指標や支えになることがある。植物は自分で生きる場所を選べない、そこに生を享けたら、そこで生きていくしかない、という台詞が出てきたけれど、実は人間だって、そういう宿命から完全に解放されることはないんじゃないかな。