はらだみずきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1986年、大学を卒業して、紙の業界の仕入部に就職した航樹。それは、希望した業界と違ったけど、現実と夢の間で奮闘することに。
バブル景気の頃の上向きな時代。自分のデスクでタバコを吸うことが許されたり、携帯電話がない時代。上司も今なら、コンプラに引っかかりそうな、理不尽な要求があったりと、今の環境からは想像もできないものがあったり。でも、登場人物で、この人は憎たらしいなと思う人がいても悪い人はいないんですよね。
新入社員どうしの絆、面倒だなと思う時もありますが、言いたいことを言える唯一対等な関係。今思うと、自分も最初の会社でもう少し頑張れたらと思う。
航樹の想い人の梨木さんは、良く分からな -
Posted by ブクログ
単行本『赤いカンナではじまる』収録の「赤いカンナではじまる」、「美しい丘」、「最後の夏休み」を加筆修正し、新たに「最近、空を見上げていない」を書き下ろしたもの。
前回読んだ短編集『はじめて好きになった花』が良かった。
中でも表題作は情感あふれる恋愛小説だった。
本作は恋愛小説ではないが、同じすっきりとした読後感を味わえる短編集だった。
普通の人の、ちょっとだけ特別な瞬間を切り取った物語たち。
これくらいがちょうどいいのかもしれない。
ネガティブかもしれないが、あまり大きな成功だと、その後に下り坂が待っているような気がしてしまう。
いい意味で、ハラハラしない。
安心して読める。
「赤いカ