はらだみずきのレビュー一覧
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単行本『赤いカンナではじまる』収録の「赤いカンナではじまる」、「美しい丘」、「最後の夏休み」を加筆修正し、新たに「最近、空を見上げていない」を書き下ろしたもの。
前回読んだ短編集『はじめて好きになった花』が良かった。
中でも表題作は情感あふれる恋愛小説だった。
本作は恋愛小説ではないが、同じすっきりとした読後感を味わえる短編集だった。
普通の人の、ちょっとだけ特別な瞬間を切り取った物語たち。
これくらいがちょうどいいのかもしれない。
ネガティブかもしれないが、あまり大きな成功だと、その後に下り坂が待っているような気がしてしまう。
いい意味で、ハラハラしない。
安心して読める。
「赤いカ -
Posted by ブクログ
中学校の同窓会に参加したいかと聞かれれば10年前なら『参加したい』5年前なら『参加しても良い』今は『参加しなくても良い』と答えるだろう。
同窓会の目的は誰かに会うため!その誰かが今の自分にはいないような気がする。
でも本書を読み終わって少しだけ会いたい人達の顔が浮かんだような気がする。
同窓会の幹事をやる羽目になった主人公、幹事グループは前回の出席者よりも参加者を増やす事を画策する。
同窓会に来ない人の理由を考えて調べていくうちに、かつてのクラスの中心人物達に『何か』がある事に気付く!
本書は今まさに同窓会の出欠ハガキの欠席に丸を付けようと思っている人に読んでほしい。
もしかすると気持 -
ネタバレ 購入済み
身につまされ最後はほっこり
空き地でボール遊びしたい
ちょっと、公園でサッカー練習したい
なんて思っても、看板には禁止の文字が。
遊びもだけど、試合するグラウンドさえも
なかなか見つからない、のは経験済みで
身につまされながら読み進めました。
このグラウンドは、サッカーを愛する者たちの
ユートピアですね
心地よいものが全部揃っています
グラウンドに吹く風の香りと陽の光も
伝わってきました
こんなホームグラウンド 身近にあったなら…
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Posted by ブクログ
上司が教えてくれた言葉に、「物を大切にしない奴は、人も大切にしない」というのがある。雄藏にとって由紀子は大切な娘だけど、突然のことにうまく接することができなかったんだと思う。親父としては当然だ。孫ができて嬉しくない親は稀だろう。きっと、孫の顔より由紀子の将来を思いあぐねいたんだ。雄藏は君枝に元気を与え、自身の命の恩人である男の子にもう一度会うために、庭に芝のグラウンドをつくることで再び生きる活力を得て、それを手伝う圭介と春奈、修司も人生にとって大切なものに気づかされる。まわりのひとたちと一緒じゃなくても幸せになれる。大切なのは自分にとって何が必要なのかを知ることなんだと思う。簡単じゃないけど。
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ネタバレ「いちばん大切なのは、信じられるかどうか」
「サッカーのチャンスは信じる者、ボールは強い気持ちを持った者に転がってくる。」って誰かが言っていたっけ。
サッカーから野球にシフトした少年が大きくなり、
子どもを育てるようになって、その子がサッカーをしていると、
改めて、サッカーの楽しさ、素晴らしさを実感している今日この頃。
この本には導かれるように手に取ることになりました。
作者の想いは、スポーツをする親の想いに似ている。
この本を読み終えて、そう感じました。
”生きている限り、活躍できるチャンスはある。”
思春期の子どもを持つ、サッカー初心者の父親。
大人の草サッカーを通じて、子どもの気持ち -
Posted by ブクログ
【本の内容】
ジュニアサッカーチーム・桜ヶ丘FCの武井遼介は、6年生になって早々に、キャプテンの座もレギュラーポジションも失い、初めて挫折を味わう。
そんな中、新監督・木暮との出会いを通して、遼介は自分がサッカーをやる意味を見つめはじめる…。
個性的なチームメイト、大人たちとの関わりの中で、悩み、もがき、成長していく少年たち。
ひたむきな気持ちを呼び起こす、熱く切ない青春スポーツ小説。
[ 目次 ]
[ POP ]
「少年サッカーチームのコーチ経験がある」と著者自身があとがきで述べているが、これは実際にサッカーボーイズたちを間近に見てきた人にしか書けない物語だと、あとがきを読む前か