はらだみずきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学6年生の主人公が、ジュニアサッカーチームでの最後の1年を
悩み迷い、どんなサッカーをしていくか、、を
チームメイトや監督と一緒に成長していくストーリー。
負け続きで、監督には叱咤され続けるチームで
どんなサッカーをやっていくのか、自分はどんなプレーをしたいのか、が
小学6年生と言う、思春期に入っていく年頃らしく、
自我や反抗がリアルに描かれているのではないかと思います。
主人公が所属している桜ヶ丘FCは、
選抜チームでも、特別強いチームでもなく、
地元に昔からあるスポーツ少年団のようなチーム。
ものすごい才能に恵まれた選手が一躍プレーヤーに!!
…と言うものとは少々異なりますが、
選手、教えてくれる監督や先生、支えてくれる父兄、は
私自身、小学生から続けていた剣道の道場を思い出します。
また、FCメンバーのストーリーだけではなく、
監督のサイドストーリーも入っているので、
サッカー小説というのではなく、
サッカーを通じた人たちの生き方の話でもある気がします。
小学生の選手本人達にとっては、
ただ「負け」を非難されているだけと感じていたとしても、
監督たちは、それなりに意味を持って接していることを、
彼らが大きくなった時に気がついてほしいな、と思います。
ちなみに、この「サッカーボーイズ」シリーズは
・サッカーボーイズ(本作品)
・サッカーボーイズ13歳
・サッカーボーイズ14歳
が出版されていて、
今年3月にはスピンオフ小説「スパイク買いに」も出ています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ群馬県の山奥、ひと山越えると軽井沢という地に移り住んだ文哉。そこに南房総から凪子ちゃんがやってきて共同生活が始まる。凪子ちゃんは引きこもりでほとんど学校にも通っていない女の子。母の死の記憶がのこる故郷を離れ、慣れ親しんだ海から遠い地で新たな生活を始める…というお話し。
文哉、市蔵、凪子 読みながらこの3人の人生に思いをはせた。文哉目線で物語はすすむ。
文哉の移住生活は「いなか暮らし」からイメージするそれとは異なる。まずインフラが整っていない。トイレはぼっとん、浴槽なし、冷暖房なし、網戸なし、料理はカセットコンロ。インフラが整っている上でのいなか暮らしには憧れもあるけれど、夏の暑い時期に一日働いて汗も流せないのは致命的。気持ちの面でも衛生面でも問題あるよね。しかも山際の家だからシカ、イノシシ、クマも出没する。自由に外を歩けないし、お金はないし、凪子ちゃんの生活はかなり制限されてしまう。
それでも凪子ちゃんはそんな環境に不満を抱いたり、文哉を憎く思ったりはしていないと思う。それよりも自分の至らなさ、役に立てていないこと、文哉の負担になっている現状に、自分を責めそれに耐えられなくなってしまったのではないかな。
彼女は言葉少なだけど、彼女だけの倫理があり、哲学があるように感じる。文哉の成長よりも凪子ちゃんの考え方や生き方が描かれると面白いのにな。スピンオフ描いてもらえるとウレシイ。