あらすじ
念願のカフェを開いた真芽だが集客が伸びない。打開策として自分で種から育てた作物をメニューに取り入れようと試みるものの、予想外のトラブルが──経営や人間関係、さまざまな課題に直面しながらも真芽はどう生きたいのかを問い直し、新たな目標を見つけてゆく。涙あふれる名作『やがて訪れる春のために』待望の続編!
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Posted by ブクログ
「やがて訪れる春のために」の続編です。
祖母の庭を譲り受けてオープンガーデン&カフェを営むようになった主人公の真芽。
でも、なかなか集客数が伸びません。
そこで、自分の店だけのものを見つけようと考えます。自分たちで育てて収穫したものを調理して店に出す。と言うことを始めます。
畑の作り方は読んでいて勉強になりました。また、将来、畑を管理するようになった時の参考になりそうです。いいですよ~。草取りを頑張らなくて良いのは。そして、少し先の将来に自分たちが食べる分だけの野菜たちを物語の中のやり方で育ててみたいな〜と思いました。
そんな自然豊かな情景がたっぷり浮かぶ今作も前作同様に癒され穏やかな気持ちで読書ができました。
そして、施設に入居した祖母、ハルさんも登場して老い(認知症)ということも考えることができました。
Posted by ブクログ
個人的に表紙のあたたかいイラストに惹かれたのと家庭菜園が興味があったので手にとってみました。
主人公の同級生
遠藤くんの家が生花店を営んでいる事もあり植物関係の哲学的な発言や豆知識を真芽に一生懸命話している所がとても印象的に残っています。
とても読みやすくかったです。
Posted by ブクログ
主人公の真芽と同居人の遠藤くんは非正規、真芽の祖母ハルさんは認知症で施設に入居し問題行動わ起こして家族が疲弊。カフェに遊びに来るあずきちゃんも貧困世帯。隣のジローさんも独居老人で病気療養中。今の負のばかりを集めた設定に落ちそうになりながら読んでいた。
これまで普通とか正しいとされてきた考え方や方法が必ずしも正解ではないと気づき、「楽な」生き方とは「自然」に委ねること。大量ではなく必要な分を自給自足することは豊かな生活を送れることだと思った。それには健康が絶対条件だけど、自分達で作った信用てきるものを口にしていればそれも叶いそう。
Posted by ブクログ
『やがて訪れる春のために』の続編です。祖母の優しさに満ちた庭を受け継いでカフェを開いた真芽のその後が書かれていました。
小説のなかで、花の香り、葉の瑞々しさ、虫達の気配などの自然と、おいしそうなマフィンや料理の香りが感じられました。
そんななかで、野菜を育てることへの理想に挑戦する姿や、時の流れによる大切な人の老いという変化を感じながらも、新たな目的を見つけて頑張る真芽達の様子に好感がもてました。
畑で農薬を使わず、自然に任せて野菜を作ることが、大変だけれどとても楽しそうでした。そして、形がよくなくても自然の土からできた野菜達が輝いているように思えました。
読み進めていくと、庭も畑もカフェも、太陽の光をたくさん浴びてこれから大きく育っていく感じがしました。登場人物達の関係も、これからが、より楽しみになる予感がしました。
未来への不安がよぎる昨今、何もできないのかもしれないけれど、「されどめぐる季節のなかで」日々を生きていく楽しさを見つけることはできるような気がしてきました。
最後は、みんなの笑顔が思わず浮かんでくる素敵な小説でした。
〈目次〉
秋
冬
春
夏
めぐる季節
Posted by ブクログ
施設に住む祖母の家をカフェにした真芽。友達と協力しながら。
面白かった。農業に真っ向から向かってる力作。農薬肥料と有機農法の対比。農薬+自分の生き方を考えさせられる
Posted by ブクログ
小学校の同級生で、大切な畑を作っていくお話。
遠藤くんと、まめこちゃん。
四季を経て、畑も人間としても、2人の関係性も変わっていく。
これからも色々ありそうだけどあたたかいおわりかたでした(^^)
Posted by ブクログ
やがておとづれる季節の続編。
庭が再生してカフェも素敵に育っていく様子がとても嬉しい。遠藤くんとも良い関係が発展していく様子が微笑ましい。
何もしない畑、自然の持つ力を信じる農法が素晴らしい。
Posted by ブクログ
「やがて訪れる春のために」の続編。知らずに手に取ったけど、読んでいてよかった。未読の方は要注意。
前作同様にゆったりと季節が流れ、物語が進んでいく。
ハルの認知症がぐっと進み、施設で起こるトラブルや真芽たちとの噛み合わない会話が切ない。
畑の野菜の育て方、人との関わり方のそれぞれの試行錯誤がなんとなくリンクしているように感じられた。
人間も植物も自然に任せて…が一番なのかなという気持ちになる本。
Posted by ブクログ
自然農法にチャレンジする2人の一年が描かれる。日本で認められている肥料の中には、欧米で禁止されている物もあるとの記述があった。やっぱりなー。添加物や農薬には、これからも気を付けよ。