やがて訪れる春のために(新潮文庫)

やがて訪れる春のために(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

入院中の祖母から、庭の様子を見てきてほしいと頼まれた村上真芽(まめ)。彼女が目にしたのは、荒涼とした景色だった。花が咲き誇った庭に、しっかり者の祖母に、いったい何が起きたのか? 庭を復活させようとする真芽は、怪しげな隣人や家の売却計画など様々な困難に直面するが、幼なじみたちの力を借りながら奮闘する。バラ、クレマチス、ミントなど植物が彩る庭を舞台に描く、あなたのための物語。(解説・岩田徹)

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やがて訪れる春のために(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    はらだみずきさんの本は、いつも読み終わった後に心地よい気持ちにさせてくれる。
    そして、逆境に立ち向かう主人公から勇気や希望をもらい、人生苦しいこともあるけど、頑張っていれば、生きてさえいれば、人との繋がりを大切にしていれば、いつかいいことが起こるんだと、だから「自分も頑張ろう」
    そんな気持ちを奮い起

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    身内の認知症や過去の出来事、今の問題などへの向き合い方が細やかに描かれている。そして、新たな一歩への勇気を与えてくれそう。
    たくさんの花や木の名前が出てきて、思い浮かばないものも多く、全部覚えれば植物に詳しくなれそう。

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    穏やかで優しく逞しく…人間の様々な側面を見せてくれた小説。
    入院中の祖母から頼まれ、以前祖父母と共に暮らしていた家、庭を見に行ったまめ子はその変貌ぶりに驚く!
    祖母は花が大好きでよく手入れをしていた庭は荒れ野と化し、玄関には「家には入らないで」と書かれた張り紙…家の中はとても人が住んでいたとは思えな

    0
    2025年02月09日

    Posted by ブクログ

    自分と妻の祖母が祖母が歳をとり認知症となった経験があり、今親が歳をとってきているので身近に感じた。物語の舞台も比較的近くて訪れたところも何ヵ所かあり楽しく読めた。ハルと真芽の周りの人々の優しさと自然体なところが心温まる。庭の前の電車が通ることの良いところにも目を向け電車の音も受け止める心のあり方がい

    0
    2024年11月24日

    Posted by ブクログ

    何でもかんでも、物語のようにはうまくいかない、ハルさんも奇跡的に元通りの様子にはならない…
    だからこそ、いい物語なんだと思う。この物語に出会えてよかった。
    ハルさんのバラの謎も、ガーデナーにはなるほどの背景で、そういうところも素敵だなと思う。

    0
    2024年09月08日

    Posted by ブクログ

    庭にまつわる自然とそこに共存する家族。
    ありがちな話題をありのままに、そして優しく感動的にまとめられていて癒やされました。

    0
    2024年03月21日

    Posted by ブクログ

    嘘の無い力強い言葉が読んだ人に届く本ではないかと思います。
    飾らす、夢物語過ぎずにでも希望を持つ事が出来るお話です。
    人生は上手くはいきません。でも上手くいかなかった事に目をそらし人の話を聞かないでいると真実が分かりません。
    出来ないと思う事でも今の自分が出来る事をやらなければ本当に出来ません。

    0
    2024年03月21日

    Posted by ブクログ

    最後まで読むとタイトルの真意はこうだったのかな?と、思わず読んでいる時に「そういうこと?!」と小声で発してしまったのが個人的ハイライト

    花に限らず、草花の種類がたくさん出てきます。
    知っている花でも種類によっては全く想像出来ないものもあったし、調べると「へー」といった具合で、ちょっぴり詳しくなれた

    0
    2025年12月17日

    Posted by ブクログ

    祖母の認知症に向き合いながら、祖母の荒れ果てたお庭を手入れしていくうちに、家のこと家族のこと、人との触れ合い、自分のやりたいことをこれだと再確認して…
    花もたくさん出てくるのでお庭を想像しながら読むときっと楽しいです
    心が温かくなる素敵な本です

    0
    2025年12月16日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    認知症は今まで出来てたことがだんだん出来なくなっていく病気だけど、何もかもできなくなる病気ではなくて、実は必要以上に本人の能力を制限する方向に誘導してるのは周りの人間っていう文章がかなり心に残った。
    最後の25ページ前から有り得んご都合主義すぎて笑ったけどそこ以外は良かったな、安直に遠

    0
    2025年11月19日

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