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入院中の祖母から、庭の様子を見てきてほしいと頼まれた村上真芽(まめ)。彼女が目にしたのは、荒涼とした景色だった。花が咲き誇った庭に、しっかり者の祖母に、いったい何が起きたのか? 庭を復活させようとする真芽は、怪しげな隣人や家の売却計画など様々な困難に直面するが、幼なじみたちの力を借りながら奮闘する。バラ、クレマチス、ミントなど植物が彩る庭を舞台に描く、あなたのための物語。(解説・岩田徹)
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Posted by ブクログ
一万円選書(2026.5) パステルカラーのような物語。 真芽の優しさ、ハルさんの老い、人との関わり、自然や動物のと共存、などなど、いろいろ考えることはあるけど、読み終わって心がほっこりしました。 『たとえば道端のアスファルトの隙間に咲く花のように、与えられた場所で、あるものを生かし、ないものは...続きを読む求めず、生きるために深く根を張ろう。幸せという花は、どんな場所でも咲かせることができる、と信じてー。』 真芽のこれからがとっても気になります。 それにしても、最後の一行にはやられました…。 解説は、いわた書店の岩田徹さん。素晴らしい本を選書していただき、感謝です! 続編も選書していただきましたが、一気に読むのはもったいないのでもう少し経ってから読ませていただこうと思います。
10,000円選書で選んでもらった本 植物とかガーデニングがベースになった心温まる系の本。続編も選んでもらったので続けて読みます。 解説も岩田徹さんがしていて、読んでポロポロ泣いてしまった…遠く離れた家族のことを想う人にあてているらしい。 タイトルもちゃんと伝わりました…!
花や庭の落ち着いた時間が好きな私にはすごく癒しになった ガーデニングは少し先の幸せを自分で作る行為だと思う そしてそれがほかの誰かのためであるならばそれは幸せを願う行為であり、深い愛情だと思う ハルの家の庭はまめ子への深い深い愛情なんだとわかった時、すごく心があったかくなった
お花や物の描写が繊細に表現されているところに持ってかれました。例えば無数のお花の名前が出てくるところや色や季節の表現など普段あまり聞くことがないような表現が魅力的でした。 読んだ後、この本の題名の意図が伝わってきました。今の私にできることをやっていくしかない、挫折をしながら環境に閉ざされる時もありな...続きを読むがらも、下を向くばかりではない主人公のまめ子ちゃんに出会うことができて嬉しく思います。 そして認知症という世の中の人々が頭を抱えるテーマ、その人の背景や支える人々、医療人、関わりがあるからこそ暮らせていること、そう思うと今過ごしている環境で周りの人たちに支えられているんだよなと改めて思うと同時に感謝でいっぱいになりました。自分にできることを精一杯取り組みます。 岩田書店さんの解説も感動いたしました。「冬」から「春」への表現はこの本でもっとも伝えたかった事なのですかね。素敵な本に出会えました。
はらだみずきさんの本は、いつも読み終わった後に心地よい気持ちにさせてくれる。 そして、逆境に立ち向かう主人公から勇気や希望をもらい、人生苦しいこともあるけど、頑張っていれば、生きてさえいれば、人との繋がりを大切にしていれば、いつかいいことが起こるんだと、だから「自分も頑張ろう」 そんな気持ちを奮い起...続きを読むこさせてくれる気がする。 主人公のハルも人間不信や祖母の入院、家族からの反対など苦しみながらも、「ハルをもう一度この家に」という希望を実現させた。 ハルにとって真芽にとってのやがておとずれる春が素晴らしい春であってほしいと願いたい。
身内の認知症や過去の出来事、今の問題などへの向き合い方が細やかに描かれている。そして、新たな一歩への勇気を与えてくれそう。 たくさんの花や木の名前が出てきて、思い浮かばないものも多く、全部覚えれば植物に詳しくなれそう。
穏やかで優しく逞しく…人間の様々な側面を見せてくれた小説。 入院中の祖母から頼まれ、以前祖父母と共に暮らしていた家、庭を見に行ったまめ子はその変貌ぶりに驚く! 祖母は花が大好きでよく手入れをしていた庭は荒れ野と化し、玄関には「家には入らないで」と書かれた張り紙…家の中はとても人が住んでいたとは思えな...続きを読むい有様…祖母の異変に気づきながら、庭を気にかけている祖母が退院する迄にと庭の再生の為、動き始めるまめ子の奮闘ぶりが描かれている。 本書の前に読んでいたのがミステリーだったので読み始め上手くストーリーの雰囲気に溶け込めず「ん?」と一瞬足踏み…が謎めいたハルさんの庭と家にみるみるハマっていった! 真芽、弟の樹里、幼馴染の遠藤君とナスビー…皆見た目から決してエネルギーの溢れた意気揚々とした人物ではなく、控えめでおとなしく、あまり人と触れ合うことを得意としないイメージ(あくまで個人的なイメージです^^;)…が、こと自分の得意分野になると人が変わったように自信に満ち満ちて輝いて見える。 それがとても魅力的に思えた。 ハルさんの庭に触れ、その再生と共に彼ら皆が自然と自分の人生の再生に向けて生き始めている様がなんとも楽しく、手が止まらずページをめくっていた。 と共に直面するハルさんの老化と認知。 高齢化社会の中、避けては通れぬ社会問題。 が作中にもあるように忘れたくて忘れてる訳じゃない…忘れる事はそんなに悪い事なのか? 認知、介護問題をテーマにした小説が増えているし自分も手にすることが増えた。 が、どれもどちらかというと介護する側…家族やヘルパー目線のものを手にして来た。 今までわかって来たつもりだったけれど本書で本人の叫びを目にし、改めてハッとさせられた事も多かった。 年齢を重ねれば誰もが忘れたり動きが緩慢になったり、もしも…の不安もある。でもその不安の多くは高齢者本人のものでなく周りの人間の不安。その周りの人間の不安の言葉が本人の不安を大きくしてしまっている。 そして症状が進んでしまう前に手を打たなければと周りは本人を置いてきぼりにしながら先を急ぐ…本人と一緒に考えず、自分達の不安や生活を守る為結論を急ぐのだ。そう、勝手に周りが決めてはダメなのだ! 周りが本人の為と思って考え動いている事でもそれが必ずしも本人の意思や希望とイコールにはならないのだ! ついつい面倒を見る側目線で物事を考えがちだが、そこには本人の意思や人生があるのだ!…勿論そこに意志がない場合も、伝えられない場合も、分からなくなっている場合もあるのだが… ハルさんがまめ子の将来の夢を覚えていてくれてちゃんと準備を整えてくれていた事、まめ子がその夢に向かって歩み始められた事…そしてハルさんがもう一度自分の庭に戻れることを夢見て描かれたタイトル…とても素敵です! 素敵な小説に出会えました
真芽とその両親や叔母、祖母のハル、幼馴染、隣人、一人一人が思いを持って生きていて、それぞれの立場があって、それらが重なって庭が再生してゆく。 ゆったりとした時間の流れの中に、丁寧に物事が進んでいく。真芽の、ハルを想う気持ちに、自分は年老いた両親の気持ちを大事にしているだろうかと、我が身を振り返りた...続きを読むくなった。 いわた書店さんの一万円選書で送っていただいた。華やかさはないかもしれないが、じんわりと心に残る物語。続編も楽しみ。
一万円選書で届けてもらって、ずっと積読になってしまっていたうちの一冊。 人生は記憶の集積でできているから、「忘れる」ということがどういうことなのか考えさせられる。忘れることの何がいけないのだろう、というハルの問いかけに、私はまだ答えが見出せない。
最初はタイトルと素敵なカバー絵(大好きな大野八生さん)に惹かれて読み始めたが、すぐに話に引き込まれた。 途中までは失恋、失業、介護など誰もがうまく行かない人生を送っていて、先の見えない展開が続く。 ところが後半になって話が少しずつ良い方向に動いていき、最後には皆が希望の持てる描写で終わる。 特に最後...続きを読むのページ、そしてラスト一行では思わず涙ぐんでしまった。 私もガーデニングや古民家カフェも好きなので、自分でもやってみたいと思ったことがある。 実際は、こんなに人と人との縁が繋がってうまくいくことはないかもしれないけど、行き止まりかと思えた人生でも、一生懸命やれば道は開けるのかもしれないとあたたかい気持ちになれる物語だった。 様々な花の名前も出てくるし、季節の移り変わりも感じられる心に優しい一冊。
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やがて訪れる春のために(新潮文庫)
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