あらすじ
中学校の同窓会の幹事をするはめになった宏樹だったが、参加者は一向に集まらない。出席率を上げるため、宏樹はかつての仲間たちの消息を尋ねる。クラスの人気者、優秀な委員長、落ちこぼれ、そして、ずっと会いたかったあの人……。だが、それぞれが思い出したくない過去や知られたくない現状を抱えていた。切なくてほろ苦い大人のための青春小説。
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Posted by ブクログ
サッカーボーイを読む前に読む前にと4冊を消化する。どれも思ったのと違うけど、味わいがあります。女性の無骨な感じも表現多いかも。淡々と読み進めるのと最後に全て上手く行くのがいいかな、ラストで全然絡まないヒーローのカメラマンで締めくくるのは意味することあるのか考えたい
Posted by ブクログ
私自身は同窓会へ行かない。なのにこの本のタイトルを見てすごく興味深くなり読んでみた。
20年という年月を経て外見も生活環境も変わったかつてのクラスメイト達。
幹事の大変さも初めて知った。
すごく読みやすいし、話の続きが気になって止まらなかった。最後までずっと面白かった。
Posted by ブクログ
予想を裏切り大変面白かった。
毎回、参加者が減っていく中学の同窓会の幹事になった主人公。可能な限り全員参加を目標に、音信不通のクラスの中心人物を探すが、過去の疑問への回答と現在の新たなる一歩を見つけ出して爽やかなラストシーンを迎える。私も20歳の時に中学の同窓会があったきり、まったくみんなの現在を知らない。会いたい人もたくさんいる。聞いてみたい質問もたくさんある。だいぶくたびれてきたが、同窓会開いてみたい。
Posted by ブクログ
フォロワーさんの感想をみて
購入しました。
はらだみずきさんって、
少年が主人公の作品が多い気がしますが、
本作はしっかりと大人が主人公。
同窓会という事で、
学生時代の描写も多いけど、
本書は30歳以上の方のほうが
共感出来ると思います。
同窓会をやりたくなりました。
※ただし幹事は誰かお願い
Posted by ブクログ
切なくてほろ苦い大人のための青春小説。
あとがきでもありましたが、ホントに「得も言われぬ温かい読後感」でした^_^
良かったです。
人はいろいろな感情を抱えているんですね。
私も会いたい人がいるから同窓会に行くというのに共感しました。
Posted by ブクログ
あの人はなぜ同窓会に来ないのか?幹事3人が奮闘する。そこには何か秘密があるのか?
続きが気になってしまい一気読み。
それぞれの人物にそれぞれの生き方がある。後味もいい。楽しく読めた。
Posted by ブクログ
あの人は何故同窓会に参加しないのか。幹事の宏樹が、かつての仲間たちの消息を訪ねた結果、当時の知られざる真実が明らかになる。切なくてほろ苦い大人のための青春小説。
学生時代のクラスの人気者は、いつまでも色褪せることのない最も身近な永遠のヒーローだ。でも現実には、そんな彼らも大きな社会の一員に過ぎなくなる。「誰かに会いたい」同窓会は、一方で、今の自分の位置を確認する場であり、栄華と屈辱の発表会でもある。現実は残酷だが、それでも恥ずかしく思う必要はない。
Posted by ブクログ
中学校の同窓会に参加したいかと聞かれれば10年前なら『参加したい』5年前なら『参加しても良い』今は『参加しなくても良い』と答えるだろう。
同窓会の目的は誰かに会うため!その誰かが今の自分にはいないような気がする。
でも本書を読み終わって少しだけ会いたい人達の顔が浮かんだような気がする。
同窓会の幹事をやる羽目になった主人公、幹事グループは前回の出席者よりも参加者を増やす事を画策する。
同窓会に来ない人の理由を考えて調べていくうちに、かつてのクラスの中心人物達に『何か』がある事に気付く!
本書は今まさに同窓会の出欠ハガキの欠席に丸を付けようと思っている人に読んでほしい。
もしかすると気持ちが変わるかもしれません。それと幹事の人達にありがとうを言いたくなります。
Posted by ブクログ
タイトルから想像した内容とまったく違ったのは、私が同窓会に行かない方の人だからか。
思ったよりサスペンス的な感じで楽しんだ。
変わってしまったことも理由になるけど、変わってないことも行かない理由になるよね。
いつか行こうと思う日が来るのかな。
Posted by ブクログ
藤本宏樹
三十五歳。常盤南中学校卒業生。中学時代バレー部。エクステリア関連の仕事。
谷村吾朗
宏樹と同じバレー部。補欠仲間。高校も同じ。お互い地元で暮らす独り身でときどきれんらくをとりあっている。
甚野孝明
成績優秀。
磯崎開晴
野球部。女子に一番人気だった。
宍戸
三年D組の担任だった。ザビエルと呼ばれていた。
細井浩平
ザビエルを名付けた。野球部。
水嶋良江
静ちゃん。
山田学
マナバナイ。
志水肇
ヒーロー。
宮本
髪の毛がかなりきている。
東勝代
トンカツ。
鍋島
吉野
斉藤直美
クラス幹事。出版社勤務。
田代誠
委員長。
細井
クラスのムードメーカー。
塩野里美
副委員長。男子に人気。
栗原充
クラス幹事。市役所職員。
菅原
ソフトボール部。
豊島
磯崎ファンを公言していた。
海老原
磯崎ファンを公言していた。
井ノ口
シェフになった。2011年永眠。都内のホテルでシェフとして働いていて、厨房で倒れ帰らぬ人となった。
三井
ミツコ。
湯島葵
小此木
鈴木
律子
宏樹の母。
沢村あゆみ
『同窓会援隊』。
小林裕美
Posted by ブクログ
同窓会なんて、その時の気分で行くものだと思ってました。
面倒だから欠席、なんて簡単に思ってたけど、幹事や参加者たちは、来ない人のことを心配したり、寂しく思ったりするもんなんかなぁ。
モヤモヤした結末になりそうだなぁと思ってたけど、なかなかどうして。。。へぇ!って感じでした(^^)
Posted by ブクログ
同窓会、すごく久しぶりに行った時に、面識のない人たちばかりで、あんまり居心地良くなかった思い出がよみがえってきた。
その場所で、一生懸命過ごした人が、楽しめる場なんだろうな…。そして、大人になったからといって、社交的にみんなが振る舞えるわけではないから、やっぱり居心地の良くない人はいて、そういう人は行かないだろうと思う。
そういうとこ、やっぱり小説は現実とは違うけど、違う人から見たら、そうそう!と思えるのかも。
Posted by ブクログ
これから同窓会というものが自分の身に降りかかるのやな…と思ってタイトルで選んだ本。
正直、同窓会に行っても卒業後の自分のことを積極的に話したくないし、めちゃくちゃ会いたい人もいないし(いたら個人的に会ってる)、同窓会に行きたくない派だから、幹事の大変さが分かったところで、ほとんど参加を強要される形はあまりしっくり来なかった。
Posted by ブクログ
なかなか同窓会も開けない現状だが、おっさん(おばはんでも可)になりかけのひとこそ読んでほしい。おっさんになりきってしまった者には疼く痛みがある。いい意味でよくあるはなし。
Posted by ブクログ
幹事あるあるがおもしろい。
同窓会はやっぱり「会いたい人がいるから行く」になるのかなぁ。
しかしこのコロナ禍で読むと、同窓会を開くこともそうだけど打合せで自由に数人と会ったり居酒屋に行って遅くまで飲んだり、なんて羨ましいんでしょう。
早く自由に出かけたいし、同窓会もまたやりたい。
と思わせるハートウォーミングなお話だった。
ハガキの返信のない人にそんなに来てほしいかなぁと思う部分もあったけど、幹事のこういう努力はきっと報われる。
Posted by ブクログ
裏表紙には「大人のための青春小説」とあるけれど、イヤミスかもしれないと訝ってしまう進み具合。
数年に一度の頻度で開かれる中学校の同窓会。幹事に引き入れられてしまった男性を中心に物語は進行します。
幹事あるある、てんこ盛り。そうです、返事すらくれない人って多い。でもそれは、ここに書かれているとおり、「行く価値が相対的に低いという判断」なのでしょう。
幹事を務める身としては、本作の幹事の気持ちもよくわかるものの、ちょっと人のことに首を突っ込みすぎな気もします。そこまでして同窓会の出席者を増やそうとしなくても。それにそんなに誰も彼もに会いたいか!?
お節介が過ぎると思いつつも、読みながらいろんなことを考える。小中高大学いずれの時代も、当時はほとんど話したことのなかった同級生と同窓会で会うと、タメというだけですごくいろんな話ができる。なんだ当時からもっと話せばよかったと思うこともしょっちゅうで。
「会いたい人というのは簡単には会えない人のことで、だからこそ思いは募るのでは」という一文に、そうかもしれないと思う。「結局そのとき行きたい人は行くし、行かない人は行かない、でも行かない人でもいつか行くかも」にもうんうんとうなずく。いくら案内を送っても何の返信もない人にもう連絡するのはやめようかなと思っていたまさに今年、こんなのを読むと、もうちょっと続けて送るかと思い直すのでした。