はらだみずきのレビュー一覧
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自分がこれからどう生きていきたいのかを考えることの大切さを感じた。
主人公の文哉は、農業の師であった幸吉を亡くし、自分のこれからについて悩みながら、幸吉の親友である市蔵の暮らす山へ向かう。自然の中で生活する中で、文哉が少しずつ自分の気持ちと向き合い、自分らしい生き方を見つけていく姿が印象に残った。
特に、都会で働くことや田舎で暮らすことのどちらが正しいということではなく、自分にとって何を大切にして生きるのかが重要なのだと感じた。周りから見れば遠回りに思えることでも、自分自身で経験して納得することが大切なのだと思う。
自然の中での暮らしや、人とのつながりが丁寧に描かれていて、読んでいて気持 -
Posted by ブクログ
一万円選書(2026.5)
パステルカラーのような物語。
真芽の優しさ、ハルさんの老い、人との関わり、自然や動物のと共存、などなど、いろいろ考えることはあるけど、読み終わって心がほっこりしました。
『たとえば道端のアスファルトの隙間に咲く花のように、与えられた場所で、あるものを生かし、ないものは求めず、生きるために深く根を張ろう。幸せという花は、どんな場所でも咲かせることができる、と信じてー。』
真芽のこれからがとっても気になります。
それにしても、最後の一行にはやられました…。
解説は、いわた書店の岩田徹さん。素晴らしい本を選書していただき、感謝です!
続編も選書していただきまし -
Posted by ブクログ
関西住みの自分としては、南房総のイメージがイマイチつかないけど、このシリーズを読んでると青い海と緑深い山々のイメージが湧いてくる。
そして、今回は台風が直撃して自然の脅威さに呆然とする文哉が立ち直って逞しく成長していく姿に心打たれました。
新たにクセのあるキャラクターも出てきて、田舎というのはやはり色んな考えを持った人がいてるというのがわかる。
そして、大学時代の友人(もとい知人か)である都倉との再会したときの文哉のやり取りを読んでると、すっかり心変わりしてる様子が見てとれた。
「どこで生きようと勝手だ。それで幸せになれるならね」
「おれは、自分で食っていけるようになりたい。かっこわるい生き方 -
Posted by ブクログ
文哉が寺島からビジネスの知恵を教えて貰ったり、懇親会で島に暮らす人、別荘に暮らす人達との交流で新たなな人との繋がりが増えていく様子が描かれており、読んでいて凄く面白かったです。
姉の予想外過ぎる行動に振り回される文哉ですが、芯を貫き通す様子が勇ましいと思いました。
下記は個人的に一番考えさせられる一文です。
引用 284P
物事は、見る立場が変われば、見え方はまったくちがってくる。そのことをシンプルに表現している。おそらく芳雄にとってこの景色は、額縁に飾りたくなるほど美したのだ。芳雄だから見いだせた、最も思い出深い瞬間だったのだ。
美しいとされる場所を検索して訪れるのではなく、自分自身 -
Posted by ブクログ
読んでいてじんわりと心が温かくなる一冊
忙しなくすぎる日々にちょっと一息つきたいとき、この本の世界に入り込んで、ゆったりした時の流れに心地よさを感じられるはず。
なんでもスマホ1つで完結してしまう今、すごく便利になったけれど、便利さや早さ、効率さばかりを追い求めて、生産者も消費者も生活している。
それは本書において、主人公が取り組む自然農法や自給自足と、農薬を使った慣行農業の対比からも読み取れる。
人間にとっての本当の豊かさとは?
を問いかける一冊。
特に最後のページには、作者のメッセージが主人公の視点を通して描かれていた。
続編に期待。