百田尚樹のレビュー一覧
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3章仕立て。
第1章「ゼロ戦とグラマン」
・・・・日本とアメリカの兵器の特徴、兵器開発の理念の比較から、「負けるべくして負けた」という結論に導く内容。
また、それらの情報からの考察として、
「日本人は、戦争には向かない国民性を有する民族」という論法。
なるほど。まったくもって賛成できる。
たとえ話も適切だし、結果ももちろんしかり。
大賛成しながら読み進めた。
第2章「『永遠の〇』は戦争賛美小説か」
・・・・あの作品を“戦争賛美小説”と批判する声があちこちで上がっていたというのを聞いて、呆れた。護憲派も改憲派もなく、右も左もない“平和ボケした日本人”の一員でしかない自分が読んでも、あれを“ -
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2019年8冊目。
『永遠の0』は映画館で観たが、小説は読んでいない。
この本の第1章はとても興味深かった。ゼロ戦とグラマンの設計・構造の比較から、日本とアメリカの考え方の違いを浮かび上がらせたり、日本刀とゼロ戦の類似性が見出されていたり。
一方で、日本国憲法の条文と集団的自衛権の行使に関する内容は、授業で教えることと真逆をいくような内容だったので、戸惑った。
わたしたちは学習指導要領に則って授業を組み立てる必要があるから、それと異なる主張を目にすると、悩んでしまう。
そもそも、わたし自身が偏った考え方に縛られていたのか?などと。
いろいろな意見があって良いし、異なる視点こそ、学ぶ意義は大きい -
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大放言を撒き散らし、しばしば炎上騒動をおこしている著者だが、大放言によるバッシング等の被害状況を調べてみると意外にどうということもないと言ってのける。自分にとって大切な人であれば大いに発言は配慮すべきだが、自分にとってどうでもいい人に対してまで神経を遣って生きるのは愚の骨頂。評判ばかりを気にして言いたいことを我慢している人は、決して周囲の人に好かれてはいない。そればかりか周囲から完全に軽んじられてしまっている。さんざん気を遣って、これでは何のために気を遣っているか分からないというもの。寧ろ開けっぴろげでズケズケ言うタイプの方がかえって好かれている。であれば、どしどし嫌われる発言をするべし。そう
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ネタバレ2018年、37冊目です。
イヤなことから逃げてばかりいると、成長しないし、スキルも向上しないし、仕事もできるようにならない。ないよりいい人生を送ることができなくなる。
こういう考え方は、私たち古いタイプの人間には刷り込まれた考え方でした。
この考え方の遺伝子をもった若者たちが、本当に逃げなければいけない状況で、
その行動を逡巡してしまい、大きなダメージを追うことが、後を絶たない。
人の本質が、変化しているとはいえ、刷り込まれた価値観はそうすぐに変わったりしないから、個人を取り巻く社会が個人を追い詰める仕事、組織を生み出しているのかなという気がしてきました。
自分の幸せ基準を持とうと著者は提 -
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そもそも人生いつ何が起きるか分からない。人生の設計図は無数にあり、不都合があればいつでも書き直せばいい。大事なのは何を一番守らなければならないのか。ともすると人間はしばしばこれを忘れる。大切なものを守るため、勇気をもって潔く逃げられる己でありたい。ゴキブリの逃げ足は1秒間に体長の34倍。人間でいえば身長150センチなら秒速50メートル。想像を絶するスピードを誇る。長らく生き延びてきている要因の一つに間違いなく挙げなければならないのが逃げ足の速さ。逃げられず悩んでいる多くの日本人に光を与えてくれる良書。読後は肩の力がすっと抜けたような爽快感を味わうことができた。
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百田節満載の本!
雑談力ではなく雑学力、薀蓄ネタ集(笑)
トークやツイッターが面白い百田さんのスピーチのコツが出てくるかと思いきや、話し方半分、薀蓄ネタ半分といった構成でした。
前半は基本的なところを述べています。
起承転結
つかみが大事
質問から入る
数字は重要
話の急所を理解する
などなど、
さらに、筆者いわく、本当に面白い話題は、
「話し手が一番興味がある話題」の構成を工夫して、話をすること。
面白さの7割以上は話の内容ではなく、話し方。
さらに、聞き上手な人は人の話を聞きながら、それを上手な質問やリアクションで「面白い話」に仕立ててしまう
こういったところは、とても参考になります。