あらすじ
「人生は生きるに値するものだ」(本文より)
奇跡と感動の2400枚、堂々完結!
著者最初で最後の「自作小説のあとがき」も収録。
一生に一作しか書けない小説。『錨を上げよ』には私のすべてが詰まっている。
――百田尚樹
●あらすじ
北海道から大阪の実家に戻った又三は、ビリヤード場で知り合った保子と恋に落ち、電撃的に結婚。
さらに大学時代の親友・柿本に紹介された放送作家の仕事も軌道に乗り始める。
とうとう風来坊を卒業し、安住の地を手に入れたかに思えたその時「ある一夜の出来事」が彼を地獄に突き落とす。
又三は波乱万丈の人生に無事に“錨を下ろす”ことができるのか。
感情タグBEST3
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読み終わってしまった
30になった又三
浮気された方が後悔したり心痛めたりするの本当嫌
浮気した保子再婚して子供いるのだるいけど、浮気した人とより戻すのも地獄だからまあいいか
幸せにならないでほしい
又三が愛で報われるところまで見たかった気持ちある
放送作家やめてタイに行ったりスーパーの店員に戻ったり
Posted by ブクログ
こんな男でも結婚するんだ!!
でも結局落ち着く事はないんだ !
流れる、留まる、流れる の繰り返しが生きてる事。流れの速さや留まる長さはそれぞれに一人一人の世界がある、大事な世界が。
Posted by ブクログ
百田尚樹が作家デビューする前に書いていた自伝的小説らしい
4巻は実家に帰ってダラダラしつつ散財し、ビリーヤード場で知り合った女性と結婚して放送作家になるが、破局を迎えて再びダメ人間のような生活をしている中で、タイに夜のお仕事用の女性の人材斡旋のために行く
以下、公式の説明
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「人生は生きるに値するものだ」(本文より)
奇跡と感動の2400枚、堂々完結!
著者最初で最後の「自作小説のあとがき」も収録。
一生に一作しか書けない小説。『錨を上げよ』には私のすべてが詰まっている。
――百田尚樹
●あらすじ
北海道から大阪の実家に戻った又三は、ビリヤード場で知り合った保子と恋に落ち、電撃的に結婚。
さらに大学時代の親友・柿本に紹介された放送作家の仕事も軌道に乗り始める。
とうとう風来坊を卒業し、安住の地を手に入れたかに思えたその時「ある一夜の出来事」が彼を地獄に突き落とす。
又三は波乱万丈の人生に無事に“錨を下ろす"ことができるのか。
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波乱万丈な生き方をする作田又三の半生記
所々、著者の人生に設定が似ているらしい
昭和30年、大阪の下町生まれの作田又三
子供の頃から悪ガキで、無手勝流で世間に抗う生き方を
高度経済成長、石油ショック、安保闘争、北方領土問題、格差社会などの時代の出来事に沿って描かれる
読むペースがいつもより物凄く遅かった
改行があまりないというのもあるし、文章が洗練されていないように感じる部分もあるし、何より作田又三にまったく共感できないのが一番の原因だと思う
他の作家さんでも実感したけど、私はピカレスク小説と相性が悪い
主人公には共感できず、周囲の人や被害に遭った人への同情の方を強く感じてしまう
作田又三の生き方も脈絡がなさすぎて、安定を求む自分のこれまでの人生に照らし合わせるとリアリティを感じない
起承転結の転が延々と繰り返される感じ
多分、桔は描かれていない
おそらくは、真の愛を求める物語なのだろうけど
又三にそんな愛を与えられる人は世の中にいるのだろうか?
惚れっぽいのに女性の心理もわからないし、気遣いも見当違い
そして女性に処女性を求めるとかね
明らかに古臭い方の昭和脳な考えだよな
価値観が変容してアップデートした状態で読むには辛い物語だったなぁ
唯一面白かったところは、芥川賞系の小説ディスのやり取り
あそこは百田尚樹の本心が語られているのだろうか?
本屋大賞に選ばれる事が、他の賞よりも殊更嬉しいというインタビュー記事があったような気がするし
権威的なものからの評価よりも、読者そのものからの評価が大事だと考えているのでしょうねぇ
Posted by ブクログ
破天荒な人生を歩んでみたいと思うことがよくある
この本はそんな場合の自分を想像させてくれる本だ
あまりにも我慢が効かなかったり、女性に対する考え方が旧時代的だったりするが、とても親しみを覚えた
文中の知的な比喩にはついていけなかった
Posted by ブクログ
主人公が30歳までの出来事を淡々と書き連ねていく、一般的な小説とは違うスタイルの作品。僕はこのスタイルは好きではなく面白さが半減した感じがしたが、それでもそこそこ面白かったとは思う。でも、それぞれの出来事を分けてよくある小説のスタイルで書いたほうがおもしろかった気がする。
Posted by ブクログ
波乱万丈の人生に無事錨を下すことができるのか、シリーズ完結編。
主人公と破天荒な人生を一緒に読み味わった感じです。
とても自分では経験できないことを時には憧れ、時には反感を覚え、さまざまな感情をもって主人公の人生をなぞることができました。
作者との共通性はどこまでか、明確に知ることはできませんでしたが、作者の思いとして、生と性が大きなテーマになっているのではないかと思いました。
背景となる時代も自分とは違った感覚で表現されていて、とても新鮮でした。
熱い人生を味わわせてもらい、感謝です。
Posted by ブクログ
本屋大賞2011年版4位。文庫4分冊の超大作。作者を彷彿させる主人公の小学生から30歳までの半世紀を綴った自伝的小説。作者は自分より5歳年上で、同志社在学中にラブアタックに出場したときをリアルタイムで見てた人。ダメアタッカー大会とかでも何回か出場してるのみた記憶がある。変わった名前だし、永遠のゼロで評判になったときもすぐわかった。この本で作者の凄まじい生きざまが紹介されてるようであり、自分も大阪に住んでて大学入学まではとてもよく似た環境で生活してきたのでとても興味深かった。まあ、性格的には自分は真逆で、主人公の直情型の怒りや思い込みのパワーが自分にはなかったので、これほど過激な生き方にはならなかったけど。
この人の本はとても好きで、この本もグイグイ読み進めさせるパワーが半端ない。途中から愛が主題になってくるが、基本的には才能を発揮してうまくいきかけた生活を短絡的な怒りの感情でぶち壊してしまい、新たな生活を始めることの繰り替えしが延々と続き、主人公が学習していかない姿が小説っぽくなく退屈。まあ、行動は変化しないが思想的にはどんどん深まっていき後半は純文学の趣も強くなっていくという進歩はある。
本書は書きなぐったような粗削りさは魅力だが、分量が多く、ストーリーも洗練されたものではなくやや冗長感もある。また、作者の他の作品のようなハッピーエンドに向けた痛快活劇のような爽快感は残らず暗黒小説のような後味の悪さが残る。
まあ、凄い作品ではあるし、生き様という点では花村萬月の生い立ちもショックを受けた記憶があるけど、こっちの方がよりショッキングでした。
Posted by ブクログ
はちゃめちゃで、同じことの繰り返しの内容なのですが、どんどん読み行ってしまいました。
すぐ殴る、すぐ暴言をはく。
読んだ事の無い類の本でしたね。
Posted by ブクログ
北海道から大阪の実家に戻った又三は、ビリヤード場で知り合った保子と恋に落ち、電撃的に結婚。
さらに大学時代の親友・柿本に紹介された放送作家の仕事も軌道に乗り始める。
とうとう風来坊を卒業し、安住の地を手に入れたかに思えたその時「ある一夜の出来事」が彼を地獄に突き落とす。
又三は波乱万丈の人生に無事に“錨を下ろす"ことができるのか。
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2011年(第8回)。4位。
己の愛の限界を知った又三。根室をすたこら、大阪へ。実家は、母は痔、竜之介はアメリカ出張で母に毎月5万年送金、剣之介は宗教段代の合同結婚式で結婚、東京に住み、正樹は高校落第中。ビリヤード屋で会った保子と電撃結婚することに。子もできたが流産。専業主婦となった保子はジャズダンスイントラと不倫、現場を押さえられる。許せない又三は離婚。タイへ。タイで会ったインテリと文学論など交わす。東北でタイ人と結婚、彼女がいなくなったためタイに探しにきた男のために彼女を探す。日本ヤクザのところにいた彼女を見つけ出したが、彼女は東北男のことなど愛していなかった。保子と復縁したいと思い、東京へ戻るがすでに再婚していた。なんか終わり方が唐突。
Posted by ブクログ
想定と違ってた物語
海の男の物語の感動巨編を期待てたら、昭和の時代を駆け抜けた男の物語。
解説によれば、筆者本人の自伝的な小説ともあります。
正直、出向篇、座礁篇は退屈..
百田尚樹の作品でなければ、投げ出していた可能性高いです。
しかし、漂流篇、抜錨篇はしっかり想いが伝わってきました。
最後まで読み切らないと、本作の良さは理解できないと思われます。
また、百田尚樹の想い・原点を節々に感じられるところも本作の特徴です。
■抜錨篇
大阪で結婚し、ついには方向性が定まったがごとくの展開
放送作家の仕事も順風満帆という感じでしたが、ある出来事で失意のどん底へ
人生ってそんなもの?
そこから、再び、漂流のごとく、人生を彷徨い始めます。結果、タイへ
しかし、タイでの経験、出会った人物から、自分自身を振り返ることになります。
ここでも筆者の人生観、マスコミ感など多くが語られます。
ここまで読み切らないと筆者の想いは伝わらない。
結局、又三の人生を通して、筆者の想いを伝える物語なわけですが、長い(笑)
しかし、伝わりました。
Posted by ブクログ
30年の又三の人生。めちゃくちゃで原始人のような人生だったなー。本能のままに動く彼が得られたことは、何だったのだろう。
かなりの回り道をし、人と違った人生を生きてきた又三が見つけたもの。
確実に言えることは、彼は何ごとにも恐れをなさずに行動したこと、本能のままに生きた。誰しもができないことを彼は成し遂げた。これまでの彼の人生の中で、思うところもあるだろうが、彼の今後の人生に思いをふけるとともに、私も怖がらずに生きたいと思った。
Posted by ブクログ
北海道から帰って、ようやく普通の(といってもサラリーマンではない)人生に落ち着くかと思ったら、とんでもない卓袱台返しで、一気にバンコクのスラム街暮らし、、、これが抜錨かよ?と思いながら読むうちに、なんか締りのない結末だったような。
最初で最後の「自作小説のあとがき」にもっとも得るものが多かった。
2020/5/31
Posted by ブクログ
百田氏の初めての小説だそうだ。
ストーリーは極めてわがままで、自己中心的な男(百田氏をモデルにしているようだ)が様々な問題を起こし、ないしは巻き込まれる顛末記だ。あまりにも勝手な男の話なので、最初は愉快ではなく、最後まで読むか迷った(4冊にも渡るし)。最初の小説であるせいか、段落も大変長く、字数、密度が濃くて大変読むのが苦痛であったが、そのうちなれてスラスラ読めるようになってきたので最後まで読んでしまった。放送作家が本業の著者のストーリーテリングの秀逸さであると思う。この本のストーリーはほとんどそのままTVドラマになりそうな気がした。
Posted by ブクログ
ようやく読み終えたが何とも言い尽くせない感じだ。
「永遠の0」以降の作品とは違う面白味がある。
何かと言うとそれは「考えさせられる」と言う事だと思う。
色々な場面で主人公と自分自身とを比べ、どうであるかと考えさせられる。
有本香さんの解説でより深くこの作品を感じる事が出来た。
Posted by ブクログ
4巻まで読んだけど、3巻はオモロかった。後は百田君にしてはイマイチで、眠たくなった箇所多数。イッキ読みとはいかんかったなあ。まあ、実質デヴュー作なんでやむなしかなぁ。