童門冬二のレビュー一覧
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蒲生正室氏郷が、織田信長に気に入られ、次女冬姫がであったことは知っていましたが、人質として信長に預けられていたのは知らなかったです。そして信長を、自分が死ぬまで慕い続け、信長の爪をずっと大事にしていたのには驚かされた。
柴田勝家の与力として、付き従ったが、賤ヶ岳では秀吉に従い、九州から小田原、東北一揆鎮圧などに活躍した。
その能力を秀吉に買われて、伊達政宗や徳川家康の抑えに会津に領土を与えられるが、小さい領土でも、本人的には都近くにいたかったようだが、最終的には92万石までの大大名になったのは立派です。
家臣に滅んだ柴田や北条の家臣を召し抱えたはのは、家康が武田の家臣団を召し抱えたのに似ている -
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作家の童門冬二さんが、自身の考える50歳からの勉強法を示した本。
参考になったのは次の点。
○「五十歳を過ぎたら、学びの種は未知ではなく、むしろ既知の分野に探しなさい」とうこと。
○「辞書を読む」というのは、作家として語彙を増やすため、あるいは減らさないようにするためとのことだが、時々言葉が出てこないとか、特に手書きしようとすると漢字が浮かばず焦ることのある自分も、時間があるときにはやってみようと思った。
○仕事は「嫌なことから手をつける」
童門さんが元都庁職員だったとは知らなかったが、その頃の様々な経験も学びとしてうまく活かしてきた方なんだと思った。
そして、原稿を口述で書かれている -
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著者の童門冬二氏は作家として西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人の生涯について小説に書き残すことをライフワークとされていたようです。
この5人は明治の著名なキリスト教研究者であり作家でもあった内村鑑三による「代表的日本人」という著作で紹介された人たちです。
本作では日蓮の生涯とその人柄が丁寧に描写されており、歴史好き、歴史小説好きの私にとっては非常に興味深く読むことが出来ました。
日蓮の不屈の闘志、信念、その生き様は今を生きる私たちにとっても、人生いかに生きるべきかの示唆を大いに与えてくれます。
特に、日蓮の追い詰められた土壇場からの逆襲を行う得意技は凄いとしか言いようが -
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ネタバレ佐久間象山がいかなる人物かが凡そ理解できた。松代藩士で、藩主真田幸貫の信認を得ていたこと、横浜村で来航したペリーを観ていること、門下の吉田松陰の黒船で密航企てに賛同したこと、海防の観点から下田ではなく横浜の開港を主張したこと、砲術の教えを江川太郎左衛門英龍とは反りが合わなかったこと、などがエピソードとして記憶に残る。気位が高く孤立しがちだったというが、開国論者なのか国防論者なのか、捉えどころがない。
史実を離れた雑記として、P.211で、日産自動車を再建したカルロス・ゴーンを讃えている記述がある。その後ゴーンのレバノン逃避行が世の顰蹙を買ったことで、人の評価は難しいという例示になっているのが皮