童門冬二のレビュー一覧

  • 全一冊 小説 直江兼続

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    決戦前の筆に情熱と饒舌とを注ぎ込めば注ぎ込むほど 決戦後の兼続は 目指す処を失い去勢された 尻窄み且つ尻切れな姿に終わりがちである。直江兼続というのは天下規模での話題に事欠かない存在で在りながら 最期まで題材にし尽くすという意味では 寧ろ扱いにくい武将ではなかろうか。結局「直江状」迄が彼の生かと空虚に想わざるを得ない自分だったのだが こうして早くから天下争乱とは一線を画した処で 郷土に根付いた生を志す人として描かれてみると 円く収まり実に爽快 骨太である。

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    2012年06月25日
  • 男の論語(下)

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    童門氏の作品は氏自身が長年都政の最前線で必死に
    取り組まれてきたせいか、単なるこうしろああしろ
    的な実用書ではなく、氏自らの経験が文章の中に
    にじみ出ていて、読んでいて共感できるし、
    だからこそすんなり腹に落ちてくる。
    毎年読んでも新たな発見があり飽きない本である。

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    2011年12月22日
  • 男の論語(上)

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    毎年1年の締め括りとして自身の振り返り用に読む本。
    孔子の時代と人間の本性というのは自分も含めて
    何も進歩していないことを痛感させられる…。

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    2011年12月22日
  • 全一冊 小説 吉田松陰

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    吉田松陰の行動力に圧倒される。
    人を動かすにはやはり行動で示すのが一番。
    人を教える事、教育とは?改めて考えさせられる一冊です。

    5星は、自分の吉田松陰と言う人への憧れからの
    依怙贔屓チョッと入ってます!

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    2011年12月09日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

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    今の時代なら当然なことも、この時代にはとても珍しい考え方だったと思う。
    そんななか、改革を進めていったことは、とにかくすごい!
    鷹山に真摯さと愛があって、周りにも忠誠心に長けた人がいたから出来たんだろうなぁ。
    日本の政治もこうなればいいのに…。

    私は、『人一人一人に現われている実態の総和によって鷹山は次第に頭の中に米沢藩の実像を構築していった。』って文章に鷹山の凄さを感じました。

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    2011年11月19日
  • 愛蔵版 戦国名将一日一言

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    ネタバレ

    武田四天王の一人、高坂弾正虎綱の言葉
    「武士に必要なものは、志、分別、気である。志には遠慮が必要であり、分別には工夫が必要であり、気には才覚が必要である。」

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    2011年09月08日
  • 小説 中江藤樹〈下〉

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    読むべし。人物伝ではあるが、そこここに関連する四書五経の文章が載せられているので、活学の勉強にもなる。いきなり四書五経や陽明学は敷居が高いと感じている人にお勧めの本。たのしく始められます。これからすすんで、大学、中庸、孟子、論語や孝経、翁問答などに進むと良いです。

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    2011年08月02日
  • 小説 中江藤樹〈上〉

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    読むべし。人物伝ではあるが、そこここに関連する四書五経の文章が載せられているので、活学の勉強にもなる。いきなり四書五経や陽明学は敷居が高いと感じている人にお勧めの本。たのしく始められます。これからすすんで、大学、中庸、孟子、論語や孝経、翁問答などに進むと良いです。

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    2011年08月02日
  • 小説 上杉鷹山〈上〉

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    名君として名高い上杉鷹山関係の書を一度読みたいと思い手に取ってみた。
    歴史小説には現代のビジネスに使える作品はあまたあれど、本書はその筆頭と言えるだろう。困窮した米沢藩財政を立て直すため、大リストラクチャリングを実施する奮闘ぶりが描かれている。実施者の上杉鷹山は、藩主と言えども、九州の小藩から迎えられた17歳の若者であり、当然ながら古参重臣の反発を買い、数々の妨害を受けてしまう。それでもめげず、冷静に対応する鷹山。
    なるほど、現代で言うところの、外部から企業に迎えられた少壮社長が、生え抜きの古参役員や重役と対立しながら企業改革を実施していくといったところか。

    本書には至る所に方法論や名言が練

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    2012年09月21日
  • 日本史に刻まれた最期の言葉

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    [ 内容 ]
    「人は誰でも一生のうちで突然火花が散ることがある。
    それは生命の燃焼といっていい」(「まえがき」より)。
    死に臨んで先人たちは何を言い遺したのか―。
    それを知ることは、その人の人生のすべてを知ることだ。
    磨かれた一言を口にしたときがその人の最期なのだ、とする著者は、日本史に刻まれた“最期の言葉”を幅広く集め、言葉の重みを考えてきた。
    血の通った言葉で探る、童門版・日本通史。

    [ 目次 ]
    第1章 未練を残した最期の言葉(有間皇子;源頼政 ほか)
    第2章 武将たちの最期の言葉(太田道潅;毛利元就 ほか)
    第3章 天下が治まってからの最期の言葉―政治家・名僧・学者たち(本多正信;由

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    2011年06月04日
  • 小説 上杉鷹山〈上〉

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    かれこれ読むの7回目だそう。相変わらず同じ箇所で感極まる。もらったブックカバーに最初にいれて読みました。今年一冊目です。

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    2012年01月01日
  • 小説 上杉鷹山〈下〉

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    これこそ真のリーダー。最後のシーンは泣けた。私も自分に部下が出来たら、こんなふうに自分の足りない部分をしっかり認めて助けてもらいながら、でも組織の向かうべき方向性はしっかり示すことが出来るようなリーダーになりたい。この本をくれた上司に感謝。

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    2011年03月26日
  • 小説 上杉鷹山〈上〉

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    小説なので脚色はされているでしょうけれど、上杉鷹山は子供の頃、一体どんな教育を受けていたのだろう?彼の生い立ちが知りたくなりました。

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    2013年01月01日
  • 小説 中江藤樹〈下〉

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    ●安身立命とは、自分が自分らしく生きられる場所、生きなければならない場所をいう。
    ●親に孝を尽くすとは、親の言いなりになることではない。親に非があるときは、その非を諌めることも孝。
    ●明徳は人が置かれた立場、境遇、時に応じて臨機応変に現れる。
    ●愛敬の愛とは人に懇切にして親しむこと。敬とは目上の人を敬い、目下の人をあなどらないこと。
    ●孝は宇宙万物の本体・太虚。万事は孝から生まれる。
    ●太虚神明を悟ることによって時・処・位に対して、相応しい愛敬の心を振舞う事ができる。
    ●文武は両道ではなく合わせて一徳。文は天下国家をよく治めて人間関係を正しくすること。武はこの分の道を妨げた場合に、

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    2011年02月11日
  • 小説 中江藤樹〈上〉

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    中江藤樹の思想・行動を通じて読者自身の日常社会とのかかわりを考えさせる書き方をしている。

    戦国武士達の換骨奪胎をはかるために権力者が指定する学問・林羅山の朱子学。これにより権力者にとって聞き分けのいい武士を育成をすすめた。世渡り術としての学問が盛んになり、その結果士風が低下した。
    それに対し、中江藤樹は、儒教の本質である明徳を明らかにすること説き続ける。

    権力から離れ、学問で聖人の道を志す「処士」。その処士の集まる理想の里・桃源郷づくりを目指した中江藤樹。

    ●天子から庶民に至るまで、学を修めれば、必ず聖人の域に到達できる。それにはまず人間としての道を究めること。
    ●処士とは、他

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    2011年02月11日
  • 全一冊 小説 吉田松陰

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    吉田松陰の、主に野山獄時代から処刑されるまでの話。

    吉田松陰の性格、思想について書かれている。
    好奇心旺盛で素直。学ぶことについてはとても真剣で、人の意見を聞き尊重して共に学んで行こうとする。けれど、自身が正しいと思い、正当な正義であると考えたことにたいしては譲らない部分もあったよう。
    吉田松陰という人が人らしく書かれていて読みやすかった。(2011.01.25)

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    2011年01月27日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

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    顧客のためだけでなく、「従業員、社員」にとって有益となる経営が大事であることを、教えてくれた本。

    今の日本に上杉鷹山のような経営者はいるのだろうか?

    経営者を目指される方に読んでほしい本です。

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    2011年01月15日
  • 小説 上杉鷹山〈下〉

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    上下巻で同じレビューです。
    設定は江戸時代ですが現在のマネジメントに通じるものがあります。読んでいて素直におもしろいです。現代でいえば、ダメな会社をV字回復させる最も良い方法と感じます。
    しかし、そこそこな会社が飛躍的な企業に成長するには、「ビジョナリーカンパニー2」のような経営が必要であると考えます。

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    2010年11月05日
  • 小説 上杉鷹山〈下〉

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    上杉鷹山の改革が進み、藩は大きく変わっていく。

    だが、最も信頼をしてた竹俣が、鷹山を裏切る。

    50歳を迎えた竹俣。竹俣がいて改革はなったとまでいわれた、

    功多き彼が、なぜ、改革を後退させるような堕落の道を進んでしまったのか。

    その原因のひとつを「惰性」であったと喝破する堂門冬二。

    「惰性」とはなんなのだろう。。。。。

    なれる・・ということなのだろうか。

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    2010年09月09日
  • 小説 上杉鷹山〈上〉

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    確か最初に読んだのは10代のころ。
    すごく話題になってたので、なけなしのお小遣いをはたいて前後篇2冊とも買って一気に読みました。
    何故わざわざ買ってまで読もうと思ったのか今となってはその時の気持ちが思い出せないけど。
    でも、3000円出して買って読むだけの価値がある本だと思ったし、10代のアンポンタンな頭でもよく理解できるわかりやすい語り口だった。
    今でも、リーダーというのはかくあるべきだという指南としてとてもよい本だと思うし、30代も半ばになった今だからこそもう一回読んでみる価値があると思う。本棚から引っ張り出してこよう。

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    2012年04月28日