童門冬二のレビュー一覧
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ネタバレチェック項目16箇所。坂本龍馬が殺されたのは先を歩きすぎたために、そこまでついていけなかった連中に殺された。坂本龍馬は先見性、先の読み方が優れている、時代の変化に素早く対応できる。西郷隆盛は優しい人間だったために置き去りにできない、自分と一緒に同時代を生き、同じような次元に立って少しずつ後れていることを知ってながらもどうすることもできない業を背負った人間たちと常に行動を共にしていく。坂本龍馬は天を信じるよりも自分の力を信じる・・・織田信長に共通する。西郷隆盛は天を敬い、一種の運命論を持っていた。日本人は人間関係を技術化することを嫌う。心と心の関係で結びついている人間関係を分かりきった技術で割り切るのは何か納得しない。西郷隆盛の己の磨き方は常に傷をバネにしてきた。日本は人間関係を重視する・・・「何を」ではなく「誰が」。西郷隆盛の特徴・・・全力でぶつかる。他人からヒントを得て自分のものとして呑み込み再び吐き出す時には自分なりの付加価値をつける。自分は後方にいて、「あそこに行け」と言ったときに、部下が喜んで危ない場所にモラールをアップしながら飛んでいくようにするのが本当のリーダーシップ。組織は非情であったはならない、組織そのものに人間の温かい血が流れていなければ、部下たちは一所懸命に仕事をしない。西郷隆盛の場合、無制限に情報が集まってきた。そしてまた、彼が優れた決断力の持ち主だった。開発には「なぜか」という問いに答えなければならない。世の中で欲望のない人がいちばん恐い。壊すには感情を動機にしたほうがパワーが大きい。
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名君として名高い上杉鷹山関係の書を一度読みたいと思い手に取ってみた。
歴史小説には現代のビジネスに使える作品はあまたあれど、本書はその筆頭と言えるだろう。困窮した米沢藩財政を立て直すため、大リストラクチャリングを実施する奮闘ぶりが描かれている。実施者の上杉鷹山は、藩主と言えども、九州の小藩から迎えられた17歳の若者であり、当然ながら古参重臣の反発を買い、数々の妨害を受けてしまう。それでもめげず、冷静に対応する鷹山。
なるほど、現代で言うところの、外部から企業に迎えられた少壮社長が、生え抜きの古参役員や重役と対立しながら企業改革を実施していくといったところか。
本書には至る所に方法論や名言が練り込まれているが、一部を以下に紹介したい。
・ぎりぎりのところに行けば、色部はこの派とは一線を画するに違いない。だから同席させておかないと、あとで問題が起こった時に「私は同席していない。だから何も知らない。聞いていない。」と逃げられる。証人としても同席させておいた方が良いのだ。
→何かを施行するとき、反対派の人間も同席させるべきということである。仕事で使えそうだ。
・「改めていうまでもないが、米沢藩の実態は予想を超えて悪い。このままだと自滅する。老中の中には、いっそ藩政を幕府に返上してはどうかという意見もある。これはひとつの見識だと思う」
→反対意見を真っ向から否定するなどして潰さず、柔らかく持ち上げる言い方である。見習おう。
・藩には壁が三つあった。制度の壁、物理的な壁、心の壁。改革とはこの三つの壁を壊すことである。特に壊さねばならないのは、心の壁であり、そのためには、情報は全て共有する、職場での討論を活発にする、その合意を尊重する、現場を重視する、城内に愛と信頼の念を回復する、などの方法か必要。
→壁を客観的に分析し、その対策法を示している。
・他人に何かやって貰うには、まず頼む人間が自分でやってみせねば駄目だ。してみせて、言って聞かせて、させてみる。私はそれでいく。
→この点、見習わねばならない。仕事でも人にお願いするときには自身でやってみせる姿勢が必要だし、娘に何かを教えるときもそうである。 -
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[ 内容 ]
「人は誰でも一生のうちで突然火花が散ることがある。
それは生命の燃焼といっていい」(「まえがき」より)。
死に臨んで先人たちは何を言い遺したのか―。
それを知ることは、その人の人生のすべてを知ることだ。
磨かれた一言を口にしたときがその人の最期なのだ、とする著者は、日本史に刻まれた“最期の言葉”を幅広く集め、言葉の重みを考えてきた。
血の通った言葉で探る、童門版・日本通史。
[ 目次 ]
第1章 未練を残した最期の言葉(有間皇子;源頼政 ほか)
第2章 武将たちの最期の言葉(太田道潅;毛利元就 ほか)
第3章 天下が治まってからの最期の言葉―政治家・名僧・学者たち(本多正信;由井正雪 ほか)
第4章 戯作者と名君たちの最期の言葉(大田蜀山人;歌川豊春 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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●安身立命とは、自分が自分らしく生きられる場所、生きなければならない場所をいう。
●親に孝を尽くすとは、親の言いなりになることではない。親に非があるときは、その非を諌めることも孝。
●明徳は人が置かれた立場、境遇、時に応じて臨機応変に現れる。
●愛敬の愛とは人に懇切にして親しむこと。敬とは目上の人を敬い、目下の人をあなどらないこと。
●孝は宇宙万物の本体・太虚。万事は孝から生まれる。
●太虚神明を悟ることによって時・処・位に対して、相応しい愛敬の心を振舞う事ができる。
●文武は両道ではなく合わせて一徳。文は天下国家をよく治めて人間関係を正しくすること。武はこの分の道を妨げた場合に、力を持って懲罰すること。文は仁道の異名、武道は義道の異名。武士道は文武の道であり、仁義の道である。文武一徳。
●孝に尽くし、やがて宇宙と一体となり、天道に則りえるようになれば、必ず良い時節に出会って、民のために良い政治を行う人物になられ、天下を治める大事業を達成することでしょう。
●不幸にして時が得られず、窮迫する事があっても、わが身の修養完成に努め、人々の教育に尽くせばそれも真の学問だと言えます。 -
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中江藤樹の思想・行動を通じて読者自身の日常社会とのかかわりを考えさせる書き方をしている。
戦国武士達の換骨奪胎をはかるために権力者が指定する学問・林羅山の朱子学。これにより権力者にとって聞き分けのいい武士を育成をすすめた。世渡り術としての学問が盛んになり、その結果士風が低下した。
それに対し、中江藤樹は、儒教の本質である明徳を明らかにすること説き続ける。
権力から離れ、学問で聖人の道を志す「処士」。その処士の集まる理想の里・桃源郷づくりを目指した中江藤樹。
●天子から庶民に至るまで、学を修めれば、必ず聖人の域に到達できる。それにはまず人間としての道を究めること。
●処士とは、他人の世話にならず自分の資産だけで生きていく事ができる立場にありながら、自分の学説を国の外に出て説いて回る人。
●自分の体は先祖から受けたものであり、先祖は天から受けたものなのだ。
●孝とは究極的には太虚に対して愛敬を尽くすことだが、その始まりはまず親に対する愛敬の行いから始まる。
●処士にならなければ真の学問を保つことはできない。聖人に達することはできない。
●学問の目的は、己の明徳を明らかにすること。それが修身・斉家・治国・平天下に通じる。
東洋的成功は己の明徳を明らかにし、聖人となることなのです。