童門冬二のレビュー一覧

  • 伊能忠敬

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    隠居してからの第二の人生。退職、引退してから老後をどう楽しむか。仕事に精を出して職場や取引先との付き合いを重んじた会社生活がある日一変し、どう生きるかと迷う。現代にも通じるテーマに対して、伊能忠敬が隠居してから取り組んだ測量事業は良い模範になる。歳を取っても、自らのロマンに生きる事ができるのだと、勇気を与えられた。

    伊能忠敬の偉業、精緻な日本地図を教科書で見た記憶はあるが、彼自身がどのような人生を歩んだのかは、義務教育では省略されてしまった。父子の関係に象徴されるように、決して恵まれた生い立ちではなかったようだ。しかし、誠実さと実直さと生まれ持ったセンス、これらによる実証主義の論弁は、苦労や

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    2022年08月11日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

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    江戸時代、米沢藩の9代目藩主である上杉鷹山(うえすぎ ようざん)の経営思想について書かれた一冊。

    ■上杉鷹山とは?
    上杉鷹山とは、田沼意次〜松平定信が老中を務めた江戸時代中期に、財政破綻の危機に瀕した米沢藩の藩主を継承した大名。
    当時の江戸時代は、士農工商制度による社会であり「民主主義」という概念・言葉はまだありませんでした。
    そんな世の中にあって、上杉鷹山は独自の「民主主義的思想」により政策を展開し、窮地に瀕した米沢藩を救いました。
    アメリカのジョンFケネディ元大統領が、『最も尊敬する日本人』として上杉鷹山の名を挙げたことで、日本でも一躍有名になりました。

    ■本書の概要
    本書は、そんな上

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    2022年07月24日
  • 歴史に学ぶ「人たらし」の極意

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    心を動かすのは やはり 人情だったり 愛だったり 気配り 気遣い なんだなあ。
    出会えてよかったな。

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    2022年05月10日
  • 伊能忠敬

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    52歳で隠居してから測量を本格的に学び、55歳から日本中を測量してまわった伊能忠敬。本書では、彼が人生の後半でなでそのようなことができたのかを、幼少期から青年期、そして家業で成果を挙げた日々に焦点をあてて描く。きっちりとした仕事を成し遂げたからこそ、隠居ができたし、財力も備わっていたので、測量という新たな取り組みを始めることができた。
    人生100年と言われる今、まさにお手本となる生き方だと思います。

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    2021年11月18日
  • 伊能忠敬

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    <感想>
    日本地図で有名な伊能忠敬。その若かりし頃をメインにした歴史小説。
    婿として入った千葉の片田舎の農家を建て直し、豪農となるまでが前半。後半は子供の頃から好きだった天文学と測量を学ぶため、江戸に出る。
    本書では、人生後半で好きなことをするため、前半での積み上げがいかに重要かということを学べる。思い付きで始めわけではなく、引退後に本来の夢を叶えるべく準備をする。
    これから定年を迎える年代には学ぶべき点が多い一冊。

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    2021年07月16日
  • 直江兼続〈下〉 北の王国

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    ネタバレ

    大河ドラマは未鑑賞でしたが、
    直江兼続を主人公とした話。
    徳川家康に敗れてしまった、石田三成との関係も、
    読んでいて新発見でした。イメージが変わりました。

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    2021年03月17日
  • 黒田官兵衛 ー知と情の軍師

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    黒田官兵衛と
    信長→秀吉→家康との関係性を、詳しい時代背景と共に説明してくれる、良い本。
    【新たな気づき】①官兵衛=権謀術数を思いのままに使った策謀家というイメージがあるが、+人情深い人物という意外な側面があった②自らも軍師であった秀吉は、官兵衛&半兵衛を戦国時代の一つの流行として側に置いた。官兵衛の役割は調略と交渉。③戦国時代の日本一頭脳の鋭い男と称される官兵衛はもちろん、家康も(人質時代に今川義元の軍師太原雪斎から学問を学んだ)大変な読書家であった。④官兵衛は実直=一言多い。バカなふりができない。晩年はユーモアも持ち合わせた。最終章の息子長政への教訓は感動物。
    【備忘】信長のマイン

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    2021年03月14日
  • 渋沢栄一 人間の礎

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     渋沢栄一という人物について、ひとつ驚いたことがありました。それは生年と没年です。1840(天保11)年に生まれ、1931(昭和6)年に亡くなっている。江戸時代に生まれた人が昭和まで生きていたことに、驚愕したのです。渋沢栄一にはそんなに昔の人ではないような印象を抱いていましたが、坂本龍馬や西郷隆盛などと同時代、つまり幕末の真っただ中を生きた人だったことを考えると、日本の歴史もまだまだ浅いものだと感じます。
     本書を読み、栄一の人生における四つの転機が見えてきました。
     一つ目は、幕臣の平岡円四郎との出会いにより、過激な尊王攘夷論者だったにもかかわらず、一橋慶喜に仕えることになったこと。
     二つ

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    2021年01月18日
  • 「人望力」の条件 歴史人物に学ぶ「なぜ、人がついていくか」

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    この人ならという気持ちをもたせる偉人のインプットは出来ても、中々アウトプットとして行動を、どうしたら自然とできるか改めて考えるきっかけとなりました。
    歴代の偉人が数多く登場しますが、一人一人深掘りして読んでみたいと思いました。

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    2020年12月01日
  • 小説 上杉鷹山〈上〉

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    感動した、語りも人物の会話も口語で非常に読みやすい。
    歴史小説というよりこれはビジネス書、それも経営者の範となる。
    ジョンFケネディも印象に残る日本人の名として鷹山を挙げたそう。

    今風に喩えれば、老舗の世襲企業に、突如やってきた外様の代表取締役、会社の内や派閥抗争ばかりで客を顧みない古参の取締役ににらまれながらも大胆に、柔軟に、徳をもって社を改革する。客が戻った、という話。

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    2020年10月14日
  • 渋沢栄一 人間の礎

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    来年の大河の主人公「渋沢栄一」を短くも、解りやすく語る、作者・童門冬二氏の構成に感謝。渋沢栄一の思想、考え方の推移が良くわかり、彼の後半生の偉業が感じられる。

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    2020年09月30日
  • 小説 上杉鷹山〈上〉

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    面白い。
    現代版に読み易く書かれている。小説版なので、何処まで史実に忠実か分からないが、面白い本になっている。
    現代でも通用する。
    改革は、人の気持ち次第という事か。愛が必要。win-winにならないと。諦めない。小さい事からコツコツと。

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    2020年09月13日
  • 90歳を生きること―生涯現役の人生学

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    90歳までは、まだかなりあるけど以前講演をきいたり、鷹山の本を読んだりしたことがあったので読んでみた。相変わらず、切れのいい年齢を感じさせない人生学だった。見習いたいものだ。

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    2020年08月21日
  • 渋沢栄一 人間の礎

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    2024年から発行される新一万円札の肖像になる人物、渋沢栄一氏。

    恥ずかしながら存じ上げなかったので読んでみた。

    いやぁ、これは読んでおかねばならない内容ですよ。
    日本人なら知っておくべきです。
    何せ一万円札ですからねぇ(汗)
    来年の大河ドラマにもなるようですね。見ないと思うけど。

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    2020年08月20日
  • 渋沢栄一 人間の礎

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    人との出会いによる化学反応

    論語をベースとした実業の考え方

    地下に流れる水流を感じ取る力

    圧巻である。

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    2020年08月07日
  • 小説 上杉鷹山〈上〉

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    もっと早く読めばよかった!
    いやでも、いま読めてよかった( ̄ー ̄)bグッ!
    藩のピンチのときに若くして藩主になり、改革に踏み出すその姿はかっこよすぎます!
    人格者、これぞトップに立つ者の見本のような人だと夢中で読みました。
    覚悟を決めて立ち上がって、まずは仲間を集めて、自分たちが変わろうと語る姿はまさに経営者のあるべき姿だなと思います。
    自分としての考えをしっかり伝えていて、心を変えることの大切さを問いている。
    簡単なことではないと認識していて、それでもやろうと辛抱強く続けていて、
    これはどの時代においても変わらずで、普遍なものなのだなと改めて認識しました。

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    2020年06月30日
  • 全一冊 小説 上杉鷹山

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    上杉鷹山の性格、知性、度胸が小説を通して、強く伝わってくる。
    政治の難しさ、改革の難しさ、大きな変化を生み出すには痛みを伴うこと等、現代でも頻繁に起こりうる状況が、200年以上前にも起こっていたことが米沢藩を見ているとよくわかる。
    歴史から学ぶ面白さを教えてもらえた。

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    2020年05月23日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

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    どこまで本当かとか、少し冷めた感覚も確かにありましたが、事実、その功績は現代にも残ってる。
    感動した。

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    2020年05月15日
  • 小説 上杉鷹山〈上〉

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    高校生の時に読んだものを再度読破していく。
    この本自体は前半だけだが、一つの物事を達成するために自分がひたむきに変わろうとする治憲青年の姿勢に心打たれた。高校生の時は周囲を変えていくためには自分から変わるために動かなければならないということが強く印象に残った。
    しかしながら働く立場の視点を持った以上、自分がここまで能動的に動けているかは不安に感じた。そのため、自分の行動の見直しとして非常にいい一冊になった。
    高校生の当時、同年代でこんな人に近づきたいと妄想を散らしていた自分を思い出して、今どうなのかグサグサきた一冊。

    しかし、彼のような為政者が現代の日本にどれだけいるのだろうか・・・。

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    2020年05月06日
  • 戦国武将に学ぶ「危機対応学」

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    リーダーに必要な「危機に対応する力」を戦国武将や江戸時代の大名から学ぶ本。

    「トップがトップらしくなければ、部下も部下の責務を果たさない(p.3)」

    リーダーとしてあるべき姿は何かを、本書で取り上げられている戦国武将・大名をケーススタディとして学ぶことができます。

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    2020年03月08日