童門冬二のレビュー一覧

  • 男の論語(下)
    上官の続きで正直最後のほうは飽きてきた。しかし論語はやっぱり”日本人的な発想”の基本だと思う。論語読みの論語知らずにはなってはいけないが読まないのはモットだめなわけで、入門としては非常に読みやすいと思う。
  • 明日は維新だ
    十編からなる連作短編。藤田東湖や久坂玄瑞、斉藤一など、どちらかというと主役級より脇役として出ていることが多い人物の視点で話が進んでいきます。中岡慎太郎と龍馬の関係や久坂の姿はとても新鮮です。あと、チョイ役なのに、某氏と対峙する桂がものすごく格好いい(笑)。
  • 全一冊 小説 伊藤博文 幕末青春児
    平易な文章ですんなり入ってくるので大変読みやすい。
    童門先生の情緒とユーモアたっぷりの文体がお茶目でかわいいです。
    そして、本書の主人公・伊藤博文は、万年発情スケベ猿(笑)史実の『女好き』に輪をかけた、発情っぷりw
    なにも、ここまでブサイクに書かなくてもいいじゃん・・と思ったけど、果敢にも英国に密留...続きを読む
  • 異才の改革者 渡辺崋山 自らの信念をいかに貫くか
    渡辺崋山というと、安政の大獄で処罰された人しか知りませんでした。実際は、藩政改革者であり、大変不運の人です。共感するのは、まじめに改革をするという姿勢。事件をしっかり分析し、自信に取り入れて対応を打つ。これぞ改革者の考え方と思います。
  • 異聞 おくのほそ道
    基本はタイトルの通り『おくのほそ道』ですが、水戸光圀(+介さん覚さん)や徳川綱吉も絡んできたり。芭蕉のつくる句を通じて、みちのくの名所がわかったり、芭蕉が作ろうとした新しい俳風への思いも知ることが出来ます。でも主人公は曾良だと思う… 会話メインで話が進んでいくのでさくさく読めますし、小説ながらにお得...続きを読む
  • 黒田如水(小学館文庫)
    したたかにスマートに生きながらも、天下取りの野望を持ち続けている。
    「これで天下は羽柴様のものですな。」
  • 小説 伊藤博文〈上〉 幕末青春児
    幕末青春児な伊藤のシンデレラストーリー。点数をつけるなら★は0か5か。そんな感じです。アリかナシかでいったらナシの部類に入るんだけど(....)0ってことはないな、エンターテイメントとして非常におもしろかった。間をとって3(意味不明)物語の主役ともなるととても聖人のような穢れなさをもつ伊藤....。...続きを読む
  • 小説 伊藤博文〈下〉 幕末青春児
    幕末青春児な伊藤のシンデレラストーリー下巻は高杉と桂さんの伊藤の取り合いがメイン(死)下巻になってようやく伊藤君は一応女性が好きだということが明かされました(遅 す ぎ る)なんて穢れなきイトウ!話としてはなぜか高杉が死ぬところまでで終わってます。伊藤の青春はそこまでで燃え尽きたんだろうか....