童門冬二のレビュー一覧

  • 50歳からの勉強法

    Posted by ブクログ

    20131123 までのが多い中、からの本だったので読んでみた。結局は年齢は関係無く自分で考えるしか無いという事か。作者の体験に基づく話ばかりなので余計に好き嫌いは分かれそう。

    0
    2013年11月23日
  • 直江兼続〈上〉 北の王国

    Posted by ブクログ

    下巻は、豊臣秀吉くんのダメダメな最後あたりから、徳川家康さんが悪いタヌキの本性を現して天下を取るあたりの時代の上杉家のお話。

    最後がブチっと終わる感じがあるけど、上杉家が戦国時代から徳川の世に移り変わるときに、最後まで上杉魂を失っていなかったことがよくわかりました。

    この時代にみんなロマンを感じるのは、夢を追える時代だったからなのかもしれないね。

    0
    2013年11月13日
  • 小説 海舟独言

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸城の無血明け渡し前後、特に明け渡された後の東京への政策方針などを描いた作品。
    高校時代に購入して、何度か読みました。

    小説ではなく、(語り手である勝海舟を通して)小栗忠順から始まり、西郷隆盛、江藤新平、新門辰五郎、渋沢栄一といった人物を紹介・論評するスタイルで綴っています。
    作品全体の鍵になっているのが、老中松平定信の時代から始まった七分積立金。
    この備蓄金が幕府には残っており、使い道をどうするか?ということが話を進める上でのテーマになっています。

    新政府軍との徹底抗戦を標榜していた小栗忠順は、本来、軍費として使いたいところでしょうが、「江戸市民への還元を目的として積み立てられた」とい

    0
    2013年08月24日
  • 黒田如水(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    うっかりしすぎる如水さんが楽しめる一冊。この著者の描く人物はみんなどこか憎めず、ユニークな表現が多い気がする。

    0
    2013年07月24日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

    Posted by ブクログ

    政治家は徳の人でなければならない。
    この言葉が全て。藩政改革にあたり、公が自ら変わらねばならないと説く。
    この時代に人民の人民による人民のための政治の発想と、実行する決意は並々ならぬもの。
    資質プラス全てのもに耳を傾け、学び、柔軟に対応する姿勢が負の踏襲を打ち破る鍵か。
    側近の登用においての人材発掘もユニーク。信用できるブレーン固めも必須だ。

    0
    2015年01月25日
  • 幕末の明星 佐久間象山

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この書籍が伝えるものから自分が注目したのは以下の2点。

    ①和魂洋芸の伝授
    学問所へ学びに来る者たちに対しては、常に儒学をもととする東洋の道徳を叩きこむのと同時に、砲術などの西洋の技術も学ばせていたようだ。また、本などで学ぶだけの座学に留まらず、実際に海防施設などを見学させる実地調査も勉学の一つとして取り入れていたようである。

    ②「飛耳長目」という言葉を大切にしていた吉田松陰の姿勢
    「吉田寅次郎ほど日本を歩き回った青年はいない」と佐久間象山に言わしめた人物で、著者の童門冬二氏は「『何でも聞いてやろう、見てやろう』という果敢なジャーナリズム精神(中略)単なる好奇心とは違う。聞いたこと、見たこと

    0
    2013年05月05日
  • 項羽と劉邦 知と情の組織術

    Posted by ブクログ

    本書のタイトルを聞くと、司馬遼太郎先生の本を思い浮かべるが、こちらの方が読みやすい上、現代へのヒントも多くビジネス書と考えても良いかもしれない。
    できる人はつい自分でやってしまいがちであるが、周りの人たちを巻き込んで成し遂げることの重要性がよく分かる。それにしても劉邦の気持ちの切り替えの速さ、割り切りの良さが際立っている。その一方で肉親ですら逃げる際に見捨てる合理性もスゴイ。
    ただ、なんでもかんでも"風度"で片づけられてはたまらない。その点が残念。

    0
    2013年02月25日
  • 奇兵隊燃ゆ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    赤禰さんを扱った小説はあまりないので、読んでみた。
    奇兵隊とタイトルにあるほど奇兵隊の同行を追うわけでもなく
    淡々と赤禰さんの行動を作者が述べている、というような
    時代小説の基本形で、あまり燃えるような展開や感情描写は
    なかったように思う。


    資料が多いとは言えない人物なだけに
    丁寧に調べて書かれているのだろうし
    だからこそ想像の余地があるのも良いところだと思うが
    童門氏の見解が地文や赤禰の言葉に多分に入っており
    けして中立な立場から描かれた物語ではない。

    また、新選組との関わりがあったと聞けば
    作家としてそこを膨らませたくなるだろうとは思うが
    個人的には、だからと言って屯所に預かってしま

    0
    2013年02月10日
  • 泣ける戦国ばなし

    Posted by ブクログ

    著者の他の本でも紹介されているような話など、知っているような内容が多いが、面白かったので〇。
    基本的にいい話ばかりなので、戦国時代の歴史の入門書として位置付ければ受け入れられやすいと思う。こういう話を集めて、小中学校の授業で扱えばもっと興味をもってもらえるのではないかと思う。まぁ、泣けるか泣けないかは個人差があるのでなんとも言えないが・・・
    できれば他の時代や世界史でも同じような本があるといいなぁ・・・知らないだけかも知れないけど(^^;

    0
    2013年01月25日
  • 小説 上杉鷹山〈下〉

    Posted by ブクログ

    J.F.ケネディが来日した際、「尊敬する日本人は ?」と聞かれ 「上杉鷹山」と答えたが、居並ぶ日本人関係者はその名を 知らなかったと言う。 と言うエピソードは有名ですが、実際はどんな人物なのか 正直よくわからない。 米沢藩の莫大な借金を返済に導いたってぐらいで、 どうやったのかは前から気になっていました。 読んでみて思ったのは、改革は思ったよりも ドロドロしていたんだなぁ~ってこと。 古いしきたりが正しいと考える旧勢力が改革に大きく立ちはだかる という図式は、そのまま現代にも当てはまる。

    0
    2013年01月05日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

    Posted by ブクログ

    小説上杉鷹山を読んでから、すぐに読んだので、読み物としては小説の方が情緒的で重厚で良かった感ありつつ、確かにダイジェスト版として鷹山というか治憲のすごさを把握できる本。
    象徴的な箇所を引用致します。
    「経済の低成長期の湿潤な時期においても、発想の転換をし、複眼の思考方法を持ち、歴史の流れをよく見つめるならば、閉塞状況の中でも、その壁を突破する方法はあるのだということを、鷹山の軌跡は如実に示している。」
    「鷹山が甦らせたのは、米沢の死んだ山と河と土だけではなかった。彼は、何よりも人間の心に愛という心を甦らせたのである。現在の世でもっとも欠けているのは、この愛と労りと思いやりの心であろう。この心を

    0
    2012年11月20日
  • 江戸300年 大商人の知恵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ルソン助左衛門:商売の舞台は日本だけではない 日本がだめなら日本だけではない 淀屋常安:自分よし、相手よし、世間よし 山片蟠桃:ルールは一つでいい 

    0
    2012年11月15日
  • [新装版]勝海舟の人生訓

    Posted by ブクログ

    ・攘夷のトップは船に乗せ、大阪湾から陸の防護を見せ、贅沢合戦をしていた奥の院は庶民の場に遊ばせる。何を見せ、その人の世界を覆すか、その気にさせるか。

    ・京都、大阪の攘夷過激派の若者が幕府方(新撰組など)とぶつかり、人財が無為に失われるので一時攘夷の若者を北海道に移しのちに海軍に組み込もうとしていた。新撰組の池田屋襲撃がなければ幕府も志士側を承諾していた。

    ・凡人と非凡の差は、職責を超える仕事ができるか、できないか。また、求められたらそういう職責を超える仕事をやる勇気があるか、ないか。

    ・海舟が唯一師と公言した喜仙院(くじの祈祷師)。「女の目とすっぽんの目が屈託になってしまった。それは、恐

    0
    2013年12月29日
  • 全一冊 小説 新撰組

    Posted by ブクログ

    継父遺品。自分初の新撰組作品。『北の王国』同様 生粋の東人が描く日本各地の人物 とりわけ京の人間の気質には独特の解釈が見え隠れする中を 概ね(新撰組側に立った場合の)定説に沿って物語は展開 渦中に “車一心” という架空人物を配す。この「時代の腰巾着」とでも称ぶべき卑屈な浪人は 徹底して近藤ら旧試衛館員と対立する側に身を泳がせつつ ほぼ全編に暗躍する。愛すべき人物では在り得ないながら 勝ち負けや損得とは無縁の処で士道を貫かんとする新撰組とは絶好の対比を為して 効果的/印象的な登場人物ではあった。

    0
    2012年06月26日
  • 黒田如水(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    元々 黒田官兵衛孝高については詳しくない。増して隠居後の如水となると 号の名くらいは知っていても そもそも一体どうして急に隠居を決め込んだのかについてさえ 何の知識ももたずに過ごしてきた。あんなに明晰な頭脳をもった人が まだ充分働けそうなのに……と その「明晰な頭脳」こそが彼の宿痾だったことを知ったのは 竹中半兵衛を学ぶようになってからである。この物語は私が初めて特に触れる官兵衛であり 題名通り隠居後の姿を描いたものだから その現役時代については未だ疎いということになる。

    物語は 新本拠地となった筑前(福岡県)福崎の地名を 一族の故地:備前(岡山県)福岡の再興をかけて「福岡」に改めたい如水と

    0
    2012年06月25日
  • 上杉鷹山の師 細井平洲

    Posted by ブクログ

    上杉鷹山は、私の最も尊敬する改革者の一人。その師である細井平洲の本ということで、非常に期待して読んだ。米沢改革に一歩突っ込んんだストーリーになっている。
    ただ、残念なことに、著者の童門冬二さん、相変わらずの同じ話の繰り返し。でくれば、もっとコンパクトにして、ストーリーのポイントを表現するか、米沢以外のストーリーも加えてほしい。

    0
    2012年04月10日
  • 小説 千利休 秀吉との命を賭けた闘い

    Posted by ブクログ

    茶道を習い始めたので
    興味深く読めた。

    若干話が前後したりするのだけど、
    読みかすかった。

    0
    2012年02月19日
  • 坂本龍馬に学ぶ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■太陽系における一個の彗星たり

    書籍「坂本龍馬に学ぶ」(新人物文庫・堂門冬二・287頁)から。
    以前から、堂門冬二さんの歴史人物作品が好きで
    機会あるごとに、彼の作品は読んでいたが、
    今回は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」にあわせて、
    この作品を読んでみた。
    龍馬を、ワンフレーズで表現したい、と考えていた私には
    「坂本龍馬は、太陽系における一個の彗星たり」が心に残った。
    「維新土佐勤王史」に書かれている、
    龍馬と武市半平太との関係らしい。
    「坂本龍馬は、太陽系における一個の彗星たり。
    故に必ずしも瑞山(武市半平太)を中心とする軌道を
    回転するものにあらずして、時には遠ざかり、時には近づく。
    又こ

    0
    2012年01月30日
  • 本多作左衛門(ほんださくざえもん) 「信念」を貫く男の生き方

    Posted by ブクログ

    時代の流れを読まない・・・というより読めない男の美学とは。
    男なら一度はこのような「頑固一徹」な生き方に憧れる、しかしその頑固一徹を続けて生きていけるのは残念ながらごく一部の者に限られる。
    職人、アーティストなどの人種がそうだ。
    というわけで、私的には家康などの生き方のほうが役に立ちました。
    でも、作左衛門カッコいいですw

    0
    2012年01月24日
  • 小説 河井継之助【完全版】

    Posted by ブクログ

    2011年12月公開の映画「山本五十六」の出身でもある越後長岡藩。
    そ長岡藩の家老が河井継之助。彼の身分は高くなかったがその先見性と政治能力はずば抜けていたために、どんどん出世していき、最後は主席家老となり、武装中立を画策し藩兵を洋式に変え藩士の給料を百石に近づけることなどの改革もした。徹底した現場主義だったとも書かれていた。過去の政治家から学ぶことって多いなぁ。

    0
    2012年01月08日