童門冬二のレビュー一覧

  • 戦国武将の人間学(小学館文庫)

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     下克上が横行し、近隣の国々との熾烈な争いが行われていた戦国時代。現代の社会よりも、ずっと組織の運営に厳しさが求められていたはず。そこで発揮されていた武将たちのリーダーシップは現代でも通用するに違いない。

     信長や秀吉、家康など超有名な武将たちのエピソードのほか、ここで始めてみる名前も。 
     ボリュームに欠ける気が多少するが、ここで知った武将をまた別な方面から調べるのも楽しいかも。

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    2017年08月16日
  • 小説 米沢藩の経営学 直江兼続・上杉鷹山・上杉茂憲――改革者の系譜

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    直江兼続、上杉鷹山、そして上杉茂憲と、上杉家の困難とそれに立ち向かった改革の歴史についてまとめられた本。藩の財政が困窮する中で、どのような手を打って領内を団結させ建て直していったのか。フランス革命にも先立つような民主主義の姿がそこにはあった。

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    2011年10月18日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

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    『小説 上杉鷹山』のエッセンシャル版という感じ。小説は分厚いので、こちらからだと入りやすい。小説を先に読んでいれば、重要な要素を整理して振り返ることができる一冊。

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    2011年10月16日
  • 戦国武将の危機突破学

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    著名な戦国武将のそれぞれの思想や知恵や言動をいかに駆使して乱世を生き抜いたかを紹介している。今まで知らなかったエピソードを確認できたが、今一つ人物探求の深みが感じられなかった。ただ、前田利家の物事の是非を人で判断する日本人的な思想と妻のまつとの関係等が興味深く読めた。

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    2011年08月17日
  • 小説 千利休 秀吉との命を賭けた闘い

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    江をみて千利休切腹したことに興味を持って読んだ。

    「まちびと」という当時の日本としては先進的な考えをもった人物が千利休であったのだ。

    この考えは日本を改革したい信長には理解されたが
    成り上がることが人生の目標としていた秀吉とは
    考え方の違いが生まれたのではないか?

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    2011年07月31日
  • 毛利元就 鬼神をも欺く智謀をもった中国の覇者

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    冷たいしずくがポトリ…という叙情的な表現と、それ以外の説明的な文章がどうも相容れなくて、うーん。「孤独」連呼と義理のお母さんの印象がとても強いです。童門さんの文章は小説っぽい論文、という感じがします。

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    2011年05月29日
  • 人生の醍醐味を落語で味わう

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    落語は思わずぐっとくる“ヒューマニズム”に溢れてます。
    嫌な人間関係に困った時、落語の知恵が活かせます。
    家族に感謝したくなった時、落語の名場面に共感できます。
    「こんな人いないよ」と、呆れ返る噺もあります。
    童門流「落語的生き方のすすめ」、一席どうぞおつきあいを。

    [ 目次 ]
    第1章 困った人付き合いに効く落語の一言(おハズカシウございます―理不尽な上司に;ケガしなかったかい?―リーダーの器量を示す ほか)
    第2章 イヤな仕事を楽しむ落語の知恵(“堪忍袋”のすすめ―ストレスを解消したいとき;“職場バー”のすすめ―やる気を引き出す ほか)
    第3章 家族の人情を描く落語の名場面

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    2011年04月23日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

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    上杉鷹山がいかに米沢藩を改革したか、概要がわかる。その施策は現代からすると違和感の無いものだが、当時の世相からするとかなり先進的・革命的なものであったようだ。鷹山がそのような考えに至った経緯に興味が湧くところだが、本書ではあまり触れられていないので、同じ筆者の「小説 上杉鷹山」も読んでみたい。

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    2011年01月13日
  • 小説 太田道灌

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    道灌を北条早雲との対比という視点で描いた歴史小説。
    道灌をあくまでも清さを貫く武士として描いている。

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    2011年01月03日
  • 龍馬と弥太郎

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    今の日本と幕末ってちょっと似てるかもって思った。

    政府には継続性が必要だって。確かに。

    歴史に『もし』はない。
    もし、あそこに誰々がいたらって考えてしまうことはあるだろうけど、その『もし』がなかったから今の私たちの時代があるんだな。

    それを考えるとすべての偶然が必然に思えてくる。

    龍馬の意志が、弥太郎に移りゆく過程もよかったな。ドラマ程ベタベタしてなくて!

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    2010年10月11日
  • 戦国武将の宣伝術 隠された名将のコミュニケーション戦略

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    ネタバレ

    戦国武将の自分PRの方法を紹介した本で、22人の戦国武将の様々なエピソードを取り上げて宣伝術として紹介している。
    童門氏らしい平易な書き方で武将のエピソードがよく分かる。

    帯に「プレゼンの極意」って書いてあったんですが、ビジネスシーンのプレゼンに役立つかどうかは微妙ですね。自分アピールの仕方としてヒントを得るというのにはそれなりに使えるかも知れませんが、戦国時代の出来事なので、応用力は求められますね。
    歴史に興味のある若手ビジネスマン向けですかねえ。でも、歴史大好きな人には物足りないかもしれません。

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    2012年03月29日
  • 全一冊 小説 直江兼続

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    良くも悪くも歴史小説。大河を見る前に読んでおきたかった、というのが実感です。
    テレビで伝わりきらなかった直江兼続の人となりがよくわかり、またドラマでは描けないその時代ならではの話もよく伝わりました。
    まぁそれでもいろいろ美化されてる気もしますが・・・

    もうちょっと歴史上では地味なところ(徳川幕府後)の話も読みたかったかな、と思います。

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    2010年07月28日
  • 本多作左衛門(ほんださくざえもん) 「信念」を貫く男の生き方

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    本多作左衛門は、日本一短い手紙として有名な「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」を書いた武将として知られている。彼が生きた時代は、戦国の世から泰平の世へと、価値観が激変した時代。時代が変れば、時代が求める価値観に沿うように生きるのが常識的な考え方だが、いつの世にもその器用さに欠ける人物はいるものである。本書の主人公、本多作左衛門が、まさにそれに当る人物だった。▼「一筆啓上云々」の手紙でもわかるように、簡にして要を得る言動こそ武将の生き方と信じて疑うことを知らなかった「気骨の男」。是を是とし、非を非とする作左衛門の生き方は、いつしか「頑固者」として周囲の者の目に映るようになっていった。「

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    2010年07月15日
  • 小説 太田道灌

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    室町幕府の権威失墜とともに、関東は長い戦乱状態に入っていた。江戸城を築城し、軍事と歌に秀でた武将・太田道潅は、上杉家の滅亡を阻止するため獅子奮迅の活躍をしていた。しかしその才気はあらぬ誤解を招き、ついに謀略の魔の手に倒れた。道徳と秩序が乱れに乱れた世の中で、己れの美学を貫き通したその爽やかな生きざまを余すところなく描く。

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    2010年07月15日
  • 明日は維新だ

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    幕末の色々な人達が主人公の短編集。普段主役にならないような人達が主人公となっている。藤田東湖、長野主膳、玉松操、有馬新七、久坂玄瑞、中岡慎太郎、斎藤一、新門辰五郎、谷千城、大鳥圭介。実は大鳥さんが主人公の話が読みたくて買った本。大鳥さんは格好良かった。箱館の描写が酷くて北海道民としては、ちょっとカチンときた。蝦夷共和国好きな方は切なくなるかも。

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    2010年06月08日
  • 真説 徳川慶喜

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    当時の慶喜の側近による、謎の架空座談会なんかが時々挿入されていて、
    微妙っていうか、読みづらく感じる向きもあるかもしれないが、
    「とりあえず慶喜という人の概要が知りたい」という自分の希望は充分叶えてくれた。
    この本も、解釈のひとつに過ぎず、これだけが正解ってわけじゃないのは勿論。
    篤姫の副読本という視点で読みましたので、その方向で。

    この時代について、自分、ほんと無知無関心でしたな。
    そもそも「尊皇攘夷」って、四文字熟語みたいなもんだと思ってたし。
    「尊皇」と「攘夷」はぜんぜん別の言葉でしたよ・・。
    「攘夷」と「開国」はちょっと並び立たないが、「尊皇」は両立できますな。
    この時代の最終結論は

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    2010年04月16日
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

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    2010-3
    現代の会社風に意訳してくれている部分があり、読みやすくわかりやすい。
    ただ、まるでその現場に立ち会ったんかってくらいリアルにかかれすぎた部分もあり、一部ほんまか??って思った。
    しかしながら鷹山自体はすごい!
    最後の年表で年齢確かめる事で若くしてそこまで出来るか!?ってな感じでさらに凄さを実感。

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    2010年03月26日
  • 真説 徳川慶喜

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    童門さんは、意外な方向で人に焦点をあてる

    徳川慶喜・・・二心殿といわれ、徳川幕府を
    崩壊にもっていった、変節漢を、こんなに
    弁護しなくてもいいんじゃねぇの?

    kitanoの中では、歴史上の人物で、こんなに
    腹立たしいヤツはいないんですが(笑)

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    2010年02月20日
  • 全一冊 小説 直江兼続

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    兼続に「褒美じゃ」と言って、着物の裾をまくるお船がエロい。
    一般に義を重んじた智将と呼ばれているが、実は内政・外交戦略共に現実主義に則った参謀であったという姿が描かれている。

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    2009年12月15日
  • 海の街道〈上〉 銭屋五兵衛と冒険者たち

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    読んでいながら、壮大な海を思い浮かべていました。
    主人公ももちろんですが、
    奥サマもすごいなぁなんて思いながら読んだり。

    良い一冊です。

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    2009年10月27日