【感想・ネタバレ】全一冊 小説 蒲生氏郷のレビュー

あらすじ

かつて織田信長から受けた薫陶を忘れず、商人優遇の領地経営を心がける戦国武将・蒲生氏郷。戦場往来で出世を重ね、独自の経営哲学を実践する彼の周囲では、さまざまな商人が、新たな人生を切り拓いていく。乱世に芽吹いた、商いの道とは何か。後に「近江商人育ての親」と呼ばれる蒲生氏郷の生涯を通じて“商いの原点”を、高らかに謳い上げた異色の戦国ロマン。全一冊・決定版。

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Posted by ブクログ

蒲生正室氏郷が、織田信長に気に入られ、次女冬姫がであったことは知っていましたが、人質として信長に預けられていたのは知らなかったです。そして信長を、自分が死ぬまで慕い続け、信長の爪をずっと大事にしていたのには驚かされた。
柴田勝家の与力として、付き従ったが、賤ヶ岳では秀吉に従い、九州から小田原、東北一揆鎮圧などに活躍した。
その能力を秀吉に買われて、伊達政宗や徳川家康の抑えに会津に領土を与えられるが、小さい領土でも、本人的には都近くにいたかったようだが、最終的には92万石までの大大名になったのは立派です。
家臣に滅んだ柴田や北条の家臣を召し抱えたはのは、家康が武田の家臣団を召し抱えたのに似ているななと思いました。
あまりに有能過ぎて、石田三成に毒殺されたのではと言われていたいましたが、40歳程度で亡くなったのは残念だったなと思います。なお、息子秀行が暗愚で、家臣間のトラブルにより宇都宮12万石に移封、孫は跡継ぎがなく取り潰しになったのは気の毒としか言えないです。
商人の方のお話は、そこまで興味はなかったですが、近江八幡城主を豊臣秀次がやっていて、城下町を発展させ、近江商人発展に関わっていたことも初めて知りました。

著者童門冬二氏は、昨年亡くなりましたが、1年間その死を秘匿していました。武田信玄も同じように、死を1年間秘匿しようとしましたが、すぐに周りにバレてしまいました。童門氏が武田信玄にできなかったことをやってのけたんだという、なんだか男のロマンを感じました。

童門氏は、様々な歴史小説を分かりやすく書いてくれています。私も、上杉鷹山公の小説を読んで歴史小説が好きになりました。ある意味私の歴史の師のように思ってきました。
御冥福をお祈りしたいです。

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

面白かったことは事実だが、タイトルが内容を表していない。

旧題の「近江商人魂-蒲生氏郷と西野仁右衛門-」のとおり、戦国時代における商人のあり方の話が主であり、蒲生氏郷はどちらかというと、信長の考えを引き継いで商人を優遇した大名の例とでもいうべき位置づけであり、残念ながら主役ではない。

ただ、それでも蒲生氏郷のものの考え方は理解できるし、また主題である商人の話も、どうしたら物が売れるかという、単純なようで意外に根の深い問題に取り組んでおり、これはこれで興味を持って読める。

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2013年06月15日

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蒲生氏郷があまり知られていない名将であることも感動しましたが、もう一人の主人公の商人の方の話の方が個人的には面白かったです。仏様マーケティング?

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2010年12月18日

Posted by ブクログ

蒲生氏郷といえば商業政策に長けた大名というイメージがある。そのせいだろうか、氏郷の所領の近江商人たちの話と並行したストーリーになっている。並行してるというよりも近江商人たちがメインになってる感じが強いのだが・・。

親友同士ではあるが、氏郷の下で順調に商売に励む利八と行商で苦労を重ねながら商売を大きくしていく仁右衛門の生き方が対照的だ。
客が何を求めてるかを重視し、客本位の誠実な商売を心がける仁右衛門の姿勢が自分は好きだ。その姿勢は今でも通用するものがあるのではないだろうか。

商売の基本が何なのか、勉強になる本だと思う。

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2010年01月15日

Posted by ブクログ

会津若松 鶴ヶ城建立や近江商人育ての親.戦国時代を生き抜く術を学べる.ただ小説として少し間延び間がある.

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2018年10月09日

Posted by ブクログ

かつて織田信長から受けた薫陶を忘れず、商人優遇の領地経営を心がける戦国武将・蒲生氏郷。戦場往来で出世を重ね、独自の経営哲学を実践する彼の周囲では、さまざまな商人が、新たな人生を切り拓いていく。乱世に芽吹いた、商いの道とは何か。後に「近江商人育ての親」と呼ばれる蒲生氏郷の生涯を通じて"商いの原点"を、高らかに謳い上げた異色の戦国ロマン。

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2009年10月04日

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