堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大学時代の大友の姿が多く登場する「アナザーフェイス」シリーズ3作目。
学生時代に芝居をやっていたことは知っていたけれど、まさか4度も舞台を踏んでいたとは。
しかも、中には主要キャストとも呼べるような配役まであり、けっこう本格的にやっていたんだなと驚いた。
劇団という特殊な集団の中で起きる軋轢。
誰もが小さな国を作り王様になりたがる・・・なるほどなと、妙に納得した言葉だった。
「夢厳社」の王となった笹倉は、けっして反逆を許さず徹底した服従を望んだ。
芝居に関しては、誰の助言も聞かずに劇団を思い通りに動かそうとして殺された笹倉。
「役者馬鹿」という言葉もあるが、笹倉も「芝居馬鹿」だったのだろう。
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Posted by ブクログ
犯罪被害者支援課とは、文字通り犯罪の被害を受けた人たちを支えサポートするための課だ。
対象となるのは事件によって被害を受けた当事者だけではない。
事件によって大切な家族を失った遺族もまた、支援課の支援対象となる。
堂場さんには数多くのシリーズがある。
大きく分ければ警察小説とスポーツ小説になるのだろう。
どちらのジャンルにも大好きなシリーズがある。
けれど、この支援課シリーズにはいまひとつ乗り切れない。
物語は何度も何度も被害者たちに寄り添うことが大切だと語りかけてくる。
でも、その一方で村野は実地体験を通して後輩の支援員たちを育てようとする。
任せても大丈夫だという信頼感があってこそのことだ -
Posted by ブクログ
ネタバレなんか不思議な感じがします。これまで、堂場瞬一のスポーツシリーズは『いま』を描いているものだと思っていたんですが、この作品は、なんか『近未来』を描いているような気がします。
とは言っても、現実のほうが追いついてきていて、解説にも有るように“省”ではなく“庁”ですが、スポーツ庁が出来ていますし、その長は小説と同じくアスリート出身。なんだか、預言書なんでしょうか?
この作品は珍しく、スポーツそのもの、スポーツをやっているアスリートを描いているのではなく、メダル至上主義に歪んでしまった日本の姿を描いているような気がしました。なんだかそれでは楽しくないよね。スポーツがそれでいいのかな? -
Posted by ブクログ
シリーズ第4段。
前作を読んでから、既に2年?3年?
久しぶり。
“アナザーフェイス”と銘打たれてスタートした本シリーズ。
元劇団員であるための変装技術や演技力が・・・
シングルファーザーの子育て奮闘記兼ねる・・・
というキャラ立ては、薄れてきている模様。
事件自体・物語自体は、別に“アナザーフェイス”でなくとも堂場作品ならどれにでもマッチしそうな内容。
老スリ師の無惨は残念だが・・・、親娘の絆にささやかに感動。
今作ででも、“大友の物語”に若干の動き。
●後山参事官との今後の絡みに、期待大
●思春期を迎えつつある我が子との距離感に戸惑う姿は、ごく近い将来の自分に重なる(笑)。
●亡く