堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大学ラグビーでリーグ4連覇を目指す強豪の城陽大ラグビー部。弱小チームだった城陽大を3連覇に導いた監督がシーズン開幕直後に急死し、コーチ七瀬が新監督に。前監督のノートを読んだ七瀬は前監督が目指したラグビーが、実はそれまでの城陽大ラグビーとは全く相反するスタイルであることを知り、亡き監督の思いを実現させようと行動を起こす。従来のスタイルに固執する選手達とOB会。リーグが佳境になるにつれ、従来のスタイルでの戦いに限界が見え始めたとき、選手たちは自らのプレースタイルを変えることができるのか。そしてその選択は勝利につながるのか…。いろんな種類のスポーツ小説がありますが、ラグビーが題材の小説は珍しい。あとがきにもあるように、1チーム15人、試合では両チーム合わせて30人の選手が関わり、そしてラックやモールといった密集での駆け引きが多く、臨場感のある描写が困難という高いハードルがあるからでしょう。でも、この本は読んでいたら、ラグビーの試合をテレビで見ているがごとく、疑似体験できます。そして監督がフィールドには入れず、試合が始まれば選手自身が状況や戦術を考えて判断しなければならないというラグビーの特徴をあますところなく表現しています。最終学年で迎えるシーズンが特別であるという学生スポーツ独特の雰囲気も良く伝わってきます。