石黒正数のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トリックって言葉はよく聞くけれど“叙述トリック”って何?
「騙された~!」という爽快感を味わいたくて、思わず手に取った本。
ちなみに“叙述トリック”とは小説の文章そのものの書き方で読者をだますトリックのことらしい。
男性だと思って読んでいたが、実は女性だった…みたいな。
本書は『読者への挑戦状』から始まる。
そこで丁寧に各話のヒントや共通していることなどを教えてくれる。
これを踏まえて読むとまた面白さが増えるのではないかと思う。
そして私はまんまと騙された!
物語を読むとき、人は頭の中に「こんな感じだろう」とストーリーを描く。
そのストーリーの概念がくつがえったとき、「わたしの頭の中は、なんと単純なんだ!」と思いつつ、その単純さをいつまでも持ち続けることで、叙述トリックがいつまでも楽しめるのではないかと思った。
いくつになってもピュアでいたいものだ。 -
Posted by ブクログ
昔兄が買った本で読んでたのにあの時は全く覚えてないし、セリフも頭に入らなかった。
今読み返せばこそ、学生も終わり社会人になったからこそ、モラトリアムの中の哀愁と取り戻せない時間と何かを諦めてしまった自分がいたのかもと思ったり思わなかったりする。
そして8割の人間であったこと、まさにこのセリフが芯を食いすぎてる。
同じことを考えることも増えてきた中この本を読んでいたこと存在を覚えていた事。ぐんぴぃのレビュー動画見たさに再度見直して良かった。
やりたいことのある人とやりたいことがない人の間に
何かしたいけど何ができるのか分からない人ってカテゴリーがあって8割方そこに属してると思うんだがね
人それぞれのベクトルで、皆、自分じゃ普通だと思ってんだよ。私から見ればお前も相当変だよ。
ある程度まで行った所にめちゃくちゃ硬くて厚い壁があるんだ。どれくらいの厚さかもわかんない壁が……。それをどうにかするために、皆切磋琢磨してんだ。でも、時々天才と呼ばれるやつが現れて、いともあっさり壁を超えていく。もしかしたらそいつらは最初から壁の向こうに生まれるのかもしれない。そう思うとアホらしくなってくるわな。
妄想ってのは妄想の中でウソを演じてる限り、絶対実現することはありえないの。
あーーー、駄サイクルだねー。私の造語。ぐるぐる廻り続けるだけで一歩も前進しない駄目なサイクルのこと。輪の中で需要と供給が成立しちゃってるんだよ。自称ア〜チストが何人か集まって、そいつら同士で見る→ホメる→作る→ホメられる、ーーを繰り返しているんだ。それはそれで自己顕示欲を満たすための完成された空間なんだよ。
デカすぎる目標を立てるのは何も出来なかった時のカモフラージュかもしれないけど、やりたいことがないって公言するのも、何も出来なかった時の言い訳なんじゃねぇ?
「色恋にうつつをぬかすのが面倒になるほど熱中出来る目的があるんですね。」
「オメーはねーのかよ」
「いや〜私…何やりたいんだろ?」
「別に…特技もないしー」
「ヘタに大学入って時間出来た分 余計分かんなくなったよな~」
目下の予定といえば ただ なんとなく卒業して… なんとなく就職して
そんでなんとなく結婚して
流行ってる本読んで
流行ってるドラマ見て
流行ってる音楽聴いて
流行ってるスポーツ少年に夢中になって
流行ってる楽器でも習って 2ヶ月でやめて
そんな普通の人生送るしかないな!
あああ すごい嫌なのに
そんな人生ならリアルにイメージ出来る!!
俺なんて…先輩にフラれた今
車で旅して
ナビ子の服をコンプリートするくらいしか…
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Posted by ブクログ
『読んで損はない作品』
大学生特有のモラトリアムな雰囲気の表現力が流石で、大学生を経験した人もそうでない人も懐かしさやエモさを感じられると思う。
このての青春ものって押し付けがましかったり、フィクション感があると冷めてしまうのだがそれがないし、感情移入できるキャラがいなくて楽しめないことも多いのだが、本作は誰かしら感情移入できるキャラがいるのが良いポイント。
「やりたいことがある人とやりたいことがない人の間に何かしたいけど何が出来るか分からない人」というのがものすごく的を得ていて、実際にそれらに属するキャラが登場するのがリアリティがある。
そこまで派手な展開や結末が用意されてるわけだはないのだが、とにかく雰囲気が素晴らしいし、多かれ少なかれ当てはまり刺さることがあるので、読んで損はしない作品。