石黒正数のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トリックって言葉はよく聞くけれど“叙述トリック”って何?
「騙された~!」という爽快感を味わいたくて、思わず手に取った本。
ちなみに“叙述トリック”とは小説の文章そのものの書き方で読者をだますトリックのことらしい。
男性だと思って読んでいたが、実は女性だった…みたいな。
本書は『読者への挑戦状』から始まる。
そこで丁寧に各話のヒントや共通していることなどを教えてくれる。
これを踏まえて読むとまた面白さが増えるのではないかと思う。
そして私はまんまと騙された!
物語を読むとき、人は頭の中に「こんな感じだろう」とストーリーを描く。
そのストーリーの概念がくつがえったとき、「わたしの頭の -
Posted by ブクログ
昔兄が買った本で読んでたのにあの時は全く覚えてないし、セリフも頭に入らなかった。
今読み返せばこそ、学生も終わり社会人になったからこそ、モラトリアムの中の哀愁と取り戻せない時間と何かを諦めてしまった自分がいたのかもと思ったり思わなかったりする。
そして8割の人間であったこと、まさにこのセリフが芯を食いすぎてる。
同じことを考えることも増えてきた中この本を読んでいたこと存在を覚えていた事。ぐんぴぃのレビュー動画見たさに再度見直して良かった。
やりたいことのある人とやりたいことがない人の間に
何かしたいけど何ができるのか分からない人ってカテゴリーがあって8割方そこに属してると思うんだがね
人そ -
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Posted by ブクログ
『読んで損はない作品』
大学生特有のモラトリアムな雰囲気の表現力が流石で、大学生を経験した人もそうでない人も懐かしさやエモさを感じられると思う。
このての青春ものって押し付けがましかったり、フィクション感があると冷めてしまうのだがそれがないし、感情移入できるキャラがいなくて楽しめないことも多いのだが、本作は誰かしら感情移入できるキャラがいるのが良いポイント。
「やりたいことがある人とやりたいことがない人の間に何かしたいけど何が出来るか分からない人」というのがものすごく的を得ていて、実際にそれらに属するキャラが登場するのがリアリティがある。
そこまで派手な展開や結末が用意されてるわけだはな