石黒正数が週刊少年チャンピオンで連載している漫画の第一巻。
基本的に見開きの2ページで一話となっていて、たまに2ページ以上の回もある。あとは書き下ろし(?)のイラストと、一言解説付き索引。と、キャラ紹介。
フルットという間の抜けた猫とその仲間達、ライバル達、そしてフルットをちゃっかり利用する飼い主もどきでダメ人間の鯨井先輩(女)と、彼女に関わったり関わらなかったりする人間数名が登場人物。
話としてはまあ、ページ数からして壮大なものは無理なので、何気ない日常をユーモアを交えて描くほのぼのとした話。
ただ登場人物達が個性的な面々なので、どちらかというと「何気なく変な日常」と言った方が良いかもしれない。
なんというか、ドラえもん的な和み感と、関西風のテンポの良い掛け合いと落ち、そしてちょっとした毒(風刺、気持ち悪さ)をひっくるめた感じ。
新聞の4コマ漫画を思わせるような緩い味わいだ。
鯨井先輩は見た目は「それでも町は廻っている」の紺双葉なのだけど、鯨井という名字からたぶん「響子と父さん」「ネムルバカ」の鯨井ルカなのだと思う。
「ネムルバカ」後の彼女の生活を切り取っているのかも知れないが、実際には全く関係のないフルット用に作っただけの人物なのかも知れない。よくわからない。
連載が始まると聞いたときは確か何週間かの限定だと書かれていたように思うから、こうして単行本が出るとは思わなかった。人気があったんだろう。彼の実力だよなあ。凄い。
毎回「木曜日のフルット」のタイトルを色々な書き方で遊んでいて、そのアイデアの多さには感心する。自分だったら途中からネタが無くなって何事もなかったかのように普通の書き方に直してしまうが。
2ページとはいえ毎週きちんとネタを考え出して一定以上の質を書き続けると言うことは素直に素晴らしいと思う。
自分は買ってから毎日ちょっとずつ読んで楽しんでます。
結局「デクノボー」とは何者だったのか、終わり方からして怖い。あの本の中で一番インパクトがあった。