石黒正数のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリ好きの女子高生嵐山歩鳥とその友人達、アルバイト先の商店街の面々が織り成す(基本)一話完結の漫画第12弾。
本作もライトなミステリとユーモアを織り交ぜつつ、何と無くシニカルでアットホームな雰囲気を漂わせている。
お色気担当(?)タッツンの露出多めなのが男子諸氏には嬉しいところか?
高校生が主人公ではあるものの、何と言うか、接する人 達や身を置く空間が学園と離れていることも多く、学生時代特有の甘酸っぱさ、清々しさなどがあまり感じられないんだけど、キャラクターの魅力や居心地のいい世界観には自然と愛着が湧いてくる。
ただこの漫画も、いよいよ終わりが近づいてきているのかもしれないなぁ、と思わせるエピソードが、本巻の最終話に載っていた。
その名も「エピローグ」。
本作は途中から時間軸が前後するような構成になっている。その中では主人公歩鳥が入学するタイミングから、卒業間近の3年生まで描かれている。
ある年齢からずっと時間が動かない作品がある一方、この作品は確実に時間が経過していることを明示している。
以前の巻末のあとがきにも、エピソードのタイムスケジュールをいつか公開できたら、という趣旨のことを作者が書いていたように、おそらく学園を卒業したら(3年間の時間がエピソードで埋まり切ったら)終わるであろうこの作品の有限性を、今回改めて意識させられた。
終わるタイミングこそ作者次第だが、この物語は、ドラえもんやサザエさんのように、「いつまでも終わらない物語」ではないのだ。