平川克美のレビュー一覧
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著者の第一作である『反戦略的ビジネスのすすめ』(2004年、洋泉社)の新版です。
「まえがき」には、「一生のうちで1冊だけ書くつもりで書いた本なので、あれやこれや考えめぐらし、脳みそが汗をかくほど無い知恵を絞り、逡巡し、戸惑いながら書きすすめることになった」とあり、「本書の文体が、直線的、論理的、断定的とはならず、絶えず揺れ動き、表現が回りくどく、読者に辛抱を強要するような悪文になったのはそのせいもある」と述べられています。たしかにその後数多く刊行されることになる著者の他の著作にくらべると、一筋縄ではいかない行論についていくことを読者に要求するという意味では、やや敷居の高い内容ではあります。 -
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★★★2019年5月レビュー★★★
鳥取県中部の「汽水空港」という本屋で購入。
人々の生活の息遣いが聞こえる路地裏のような場所から、日本の民主主義を語る。
「株価」や「GDP」といった、現場の感覚とは程遠い数値ではなく、羽田、大田区界隈を歩きながら日本の現実を語る。
印象に残った内容を少し紹介したい
①「学び」について
・・・「学び」とは、目標設定があって、最速でたどり着くのを目的にしたものではない。大学で学ぶという事は、自らを社会の『異物』として選び取ること。
②オリンピックの本質
・・・経済効果?都市開発?
これはオリンピックの本質と関係があるのか?
オリンピックがナチス・ドイツ -
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中学生、あるいは高校生ぐらいの読者を対象にしているシリーズの一冊。ほかの出版社の、ぼくは気に入っている「よりみちパンセ」のシリーズより少し年上の読者が想定読者か?
内容は、あれこれあるのだけれど、高橋源一郎の、アメリカの大統領だった、オバマの広島訪問演説に対する解説(?)が俊逸、さすが「ゲンちゃん」という内容で、記憶に残った。
内田樹の編集方針も悪くない。学校の先生方も通勤電車で、一つずつお読みになればいいのではないでしょうか。ここで、さまざまに指摘されている社会の変化の中で、教育が、それはあかんやろ、という方向を支えていることに、ギョッとなさるかもしれない。 -
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まず内容ですが、
第1章 いちばん自分らしい場所
第2章 つながるということの本質
第3章 好き嫌いと価値観の共有
第4章 師匠の存在、家族が自己にもたらすもの
自分の居場所を見つけられない人が増えてきているという時代、それぞれ違う立場で活躍してきた内田樹・平川克美・名越康文の朋友の3人が、自分らしさとは、つながりとは何かについて鼎談。
昔話に花が咲いたと思ったら、話は思わぬ方向に……。
叡智が詰まった言葉の数々にハッとさせられる一冊でした。
内田さん平川さんは私とまったく同世代です。
だから余計に発言内容に親近感が持てました。
同世代が時代時代を共有してきた感覚にとっても親しみがもてるの -
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前大阪市長の平松邦夫が立ち上げた「公共政策ラボ」主催のシンポジウムの模様をまとめた一冊。この本を手に取った理由は、ほかでもない内田樹が討論をリードしているから。早くから橋本徹の教育に関する施策に異議を唱えていた内田樹が、その橋本徹に選挙で敗れた平松邦夫とタッグを組んだわけだから、ちょっと見過ごすことができなかった。
内容は、内田樹がかねてから唱えている(かつ、ワタシも賛同している)「贈与経済」という考え方を、国家規模、グローバル規模であてはめていったらどうなるか、という討論が中心になっている。そして、これをあてはめていくとグローバル社会から脱してゆくことになる、というのがこのシンポジウムのコア -
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高校生が文章を読むに当たり、基本的な考え方をあたえてくれる、良本。
平川克美「人口減少社会について根源的に考えてみる」ではグラフの見方とともに、当たり前のようにように言われている言説について批判的な見方を示唆する。
仲野徹「科学者の考え方-生命科学からの私見」ではパラダイムシフト、疑う、シンプルに考えるなど科学を発展させている考えが書かれている。
白井聡「消費社会とは何か-『お買い物』の論理を超えて」ではボードリヤールの考えを援用し、いわゆる「消費」的な感覚が政治や教育にも適用させようとする現在の社会のゆがみと弊害を述べる。
山崎雅弘「『国を愛する』ってなんだろう」では、政治的無関心が生む危険 -
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【読書メモ】
p185
・何のために勉強するのですか?
自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言う。ただそのためだけに勉強するのです。山本義隆
p190
・同じことを、違った側面から考える視点を与えてもらうためにディスカッションをするのです。当たり前のことですが、自分は自分の考えに染まりきっています。そこへ、違う刺激を与えてもらって、自分の考えを方向転換させたり、バージョンアップさせたりすることが重要なのです。
p103
・科学がグローバルである最大の理由は、真実をあつかうからということです。
…科学的な視点は予測できない社会を生きるうえでの全員にとってマストなものの見方なのかもしれ -
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自分の頭で「考えること」を、導いてくれる本だと思います。▼言葉というものは両義的、反対の意味を持っている。人間の存在そのものが両義的であるから。/「こうすれば、ああなる思考」(養老孟司)というリニア的思考に人生は従わない。/「考える」とは反時代的、反社会的な行為である(立教大学総長吉岡知也)。/一つの幻想の中では、個人はその幻想が有する価値観から逃れることはできない(吉本隆明『共同幻想論』)。/人間は自分で考えるほど自分のために生きているのではない。/もともと人間というのは、悪さと良さ、邪悪なものと聖なるものを両方同時に、己の内側に棲まわせていると考えるべきでしょう。/大人の言うのは正しさが自