竹内謙礼のレビュー一覧
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著者初読み。
GWに読む本を…
と立ち寄った本屋で、「わたし、定時で帰ります」の新刊が出ていたので、同じ働き方をテーマとした今作をセットで購入。
タイトルとあらすじからは、とてもブラックな話かと思っていたが、意外や意外。テーマは重くても、登場人物はいたって真面目で、残業をする為にあらゆる手段を使う強者たちで、とても楽しく読めた。
缶詰の会社で働く飯尾は、出世もなかなか望めず、もやもやしている中、子会社である米菓子メーカー「亀岡堂」の業務改善を命じられる。
出向した飯尾は、コンサルタントの栗林と共に残業削減に取り組むが、一癖も二癖もある社員の行動に手こずる。
通常、この手の話だと給料の話が主になるかと思うが、今作はあくまでも「残業をさせたくない会社VS残業をしたい社員」の闘い。しかも、社員はただ単に仕事が終わらないから、残業をしたいの一点張り。
もうその時点で、現場を知らない上の勝手な思い込みな業務改善な訳だけど、対立するはずの飯尾がなかなかいい人で、社員の小さな意見にも耳を傾けるところが何ともいい。
作者の本業はコンサルと言うことで、内容は現場を知らない人が書いていることは一目瞭然だが、抵抗する社員のアイディアがなかなか面白いので、そこは目を瞑ろう。
自分の目の前の仕事は、どこに繋がっていくのか?
私個人もいつもベースにある考え方。
台風の被害でやっと本来の自分たちの仕事の意義が見つけられた亀岡堂の社員と飯尾、そして栗林。
出来過ぎ感は否めないが、お仕事小説をこれくらいの軽いノリで読むのもいいかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ホームページの値段が「130万円」と言われたんですが、これって相場でしょうか?ーネットの価格はまだまだ下がる!ー
書評
タイトルにもあるとおり、著者が友人にホームページの製作見積もりをしてもらったところ、130万円と言われたところからこの話は始まります。この話をきっかけにして、ネットにおいて適切な価格とは、どれくらいなのか、考察がされています。
私は、あまりネットの業界に詳しくなかったので、この本を読んですごく勉強になりました。ホームページとは、その目的によっても、大きく値段が変わるもので、本当に集客の効果を狙うのならば、ある程度の予算をかけなければならないことがわかりました。
それから、ここからはネタバレになるのですが、一番記憶に残ったのは、「ネットに精通している人」はホームページ制作などという、あまりお金にならない仕事をやらない、ということです。
これは、言われてみればなるほど、と言ったもので、私はネットの黎明期を知らないのですが、昔はネットの世界は社会の落ちこぼれがやるものだったそうです。その頃からネットを使いこなしている一部の人は、本当に一握りで、そんな人はホームページの制作なんかしない、とのことです。
やはりネットの世界とはいえ、向こう側にいるのは人間。ネットの世界の現状から、この世界の現状を垣間見れたのが面白かったです。できる人は、できる人と組み、仕事をする。格安で制作を請け負っているのは、にせの人。などなど。
やはり、「目的」をはっきりさせ、何事にも取り組んでいくのが大切だな、と感じました。この本は、ホームページという切り口でそれを扱っていますが、私も目的をもって行動し、生産性を上げていきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第1作の『会計天国』よりもかなり出来が良くなっていると思う。
小説としても、ビジネス書としても。
金使いの荒い兄とケチな弟を主人公として、節約・貯金・資産形成の方法に触れていく。
そして、貯金する方が得か?使う方が幸せか?という問題を提起しながら、人生全体の豊かさについて迫っていく。
『会計天国』同様、この1冊で資産形成のノウハウを身に付けることはできない。
あくまでも、「人生においては、こういう瞬間にこういう問題がある」という各ライフステージにおけるテーマを教えてくれるものだ。
しかし、そのトピックを知っていれば、そこから自分で調べていけるようになる。
0から10を生み出すのは難しいが、1の知識さえ得ればあとは少しずつ積み重ねれば10に至ることができる。 -
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・インパクトが強いお客様の声が正しいとは限らない。
・お客様の声に耳を傾けすぎるのもNG。お客様の意見は無責任なアドバイスである(自分の都合の良いことしか考えていない)→常にニュートラルな状態で受け止める。
・クレームは多数意見ではない。
お客様はとにかく自分の言うことが他のすべての方が言っているがごとく捉える。それにつられてはいけない。
・感動を与えなければ。お客様の声に従ってばかりでは感動はない。
※全体的に店舗経営に必要なノウハウが掲載されている。そのイベントの起こり方には不自然さがあるが、おおむね内容には理解できる部分が多かった気がする。 -
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缶詰メーカーの殿山缶詰は、零細企業ながら歴史ある缶詰製造会社だった。
長らく、親族を中心に大手取引先などに地道な営業を続けていた。
そんな中、殿山缶詰にも大卒の新入社員が入るようになった。
しかし、ゆとり世代の彼らは、仕事への熱意は薄く、叱責する上司の発言の揚げ足を取り「訴訟」「慰謝料」などの言葉をちらつかせ謝罪を要求する。
次第に社内の雰囲気は悪くなり、上司たちは頭を悩ませる。
ストーリーの進行のなかで判例を織り交ぜながら、パワハラ、セクハラ、就業時間問題など、現実の会社運営上でよく問題になりそうな法律問題が分かりやすく表現されている。
非常に読みやすく、あっさりと読めてしまうので気軽に法律問題に触れることができる小説である。