あらすじ
ドロドロと混沌の遺産相続。そこに現れる謎のヒーローとは? 累計20万部突破の「ビジネス戦略ノベル」シリーズ最新作! 金額は関係ない! 愛と憎しみの資産防衛ノベル。 「銀行の預金は友里恵さんに相続させる。汐留のマンションは沙也加と亜美さんの二人に相続させる。そして、死亡保険金の受取人には……『金城陽菜』っていう名前が書かれていますが――」「お母さん、誰なのよ、陽菜って」沙也加が友里恵の両肩を揺さぶった。しばらくなすがままになっていたが、友里恵は「今まで黙っていて、本当にごめんなさい」と、うなだれながら話し始めた。「お父さんと……前妻の間の子の名前よ」「ちょっと、何、その話!」――本文より抜粋 税理士の慎吾は、親族同士で揉める相続の案件が大の苦手だった。ところがある日、相続相談の場に赤と銀のボディスーツに黄色いマスクの男が現れる。豊富な知識と不思議な力で次々と相続事案を円満解決する彼こそが、相続仮面と呼ばれる謎のヒーローだった! さらに相続仮面を追う謎の男も現れて……。生前贈与から節税手法、事業継承まで、相続の基本がわかる異色の資産防衛ノベル。
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Posted by ブクログ
荒唐無稽な設定ながら相続に関する知識を得られる良書だと思います。相続のプロには向きません、あくまでも初心者向けの本です。知識自体はこの本で完全習得ではなく、ほかの専門書にあたるのがよいのでしょうが、まずこの本で相続の「世界観」に多少なりとも触れることでそのあとの学習がとっつきやすくなる効果はあると思います。
肝心のストーリーはというと相続仮面がなぜかみなに違和感なく受け入れられるシーンはちょっと笑え、楽しみながら読める一冊だと思います。
Posted by ブクログ
ためになる小説。
このお二方のシリーズは基本的に読んでる。
分かりやすくて、面白い。
今回は相続の話。
先の事だなと思いつつ、いつか来るだろうし、もしもの事もある。
読んでいて、色々なトラブルがあり、それに対する解決方法も種々様々なのだと。
知識があるのと無いのじゃ大違いだ。
残された人もそうだし、故人の意志を尊重する上でも大切な事なんだと。