竹内謙礼のレビュー一覧
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ネタバレ働き方改革、特に残業削減をテーマにしたビジネス小説。
埼玉県の中小企業であるお菓子(せんべい)メーカーを舞台に、本社から出向してきた部長級の人物と、社内でお荷物部署と言われているマーケティング部の面々と、国内の大手コンサル会社から派遣されてきた、剛腕コンサルタントが繰り広げる、ドタバタ喜劇です。
ドラマでも使えそうなプロットで、残業をただ強引に無くすという手段だけではダメで、社員自らが顧客のために、やる気・熱意を持ち、全社的に方向性が揃うと、一気に改革が進む、という流れです。
前半は、登場人物がみな、プリプリ起こっていて、話も進まないし、残業禁止、しかも電源が定時に斜断されたからとって、発動機を屋上に持ち込んでパソコンで仕事としたり、地元のカラオケボックスで隠れ残業しようとしていたら、そこに管理職が見回りに来たりと、それはないだろう、というネタが続きページをめくるのが遅くなります。
後半、皆のベクトルがあってきて、ここぞというときに災害が起き、本社の部長も汎発していた部下も、コンサルも急に力を合わせるようになるご都合主義はまあご愛敬ですが、それなりに楽しめます。
働き方改革が実質残業削減策にしかなっていないな、と感じる企業にお勤めの方は、まあ参考というか、楽しめるかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ビジネス文庫なので物語としては面白くないが、扱っている会計のテーマは興味深いし、説明もわかりやすい。
ただ、テーマがテーマだけに、内容を理解しても、普通のビジネスマンには使いどころがないかもしれない。
せいぜい、部門別の採算性を意識するというところくらいか。
初心者がこの本だけで財務諸表を理解するのも難しい。
ある程度知識がないと説明が理解できないと思う。
それに実際の決算書は例に出て来るものほどシンプルではないし、その数字が大きいのか小さいのか、良いのか悪いのかの基準も自分の中で持っていなければならない。
元は2009年の作品で、加筆修正後の初版は2013年なので、税法が変わっている個所もあるし、説明不足で誤解を生みそうな個所もあるので注意。貸倒れの損金参入とか。
読み物としては面白いし、知識の整理や、日常触れる数字から新たなアイデアを引き出すためのきっかけとしては有用。 -
Posted by ブクログ
次から次へと新しい情報が出てくるため、すべてを知っている人になるのは難しい。
わかってるふり、の業者は安い。本当にわかっている業者は少ない。ホームページの作成は非効率な商売。
ヤフオクで10万円かせげるようになる=じぶんでしらべられるようになる、こと。
好奇心と根気が必要。
むかしはホームページは複雑ではないので、30万円でもいいものが作れた。
100万は中途半端。それなら30万で。ただしそれだけで稼げるものはできない。
いまは、インターネットで稼ぐのは強者のツール。
1人月50万円、会社の経費を乗せて100万円。
ワードプレスを使えば相場は安くなる。
SEOは、ランニングコストは100万円くらいかかる。
裏技は写真を総入れ替えすること。ガラッと変わる。
SEOは10万円以下では何もしないのと同じ。
ワードプレスは、とりあえずホームページがあればいい、という需要にこたえられる。10万円程度でも作れる。
中途半端なお金しかかけないならネット販売には力を入れない。本気になるには300万円以上。
SNS集客は難易度が高い。私にもできそう=単位度が高い。
動画コンテンツは格差が広がる。動画を作れる人がいない。
動画の活用は、1、商品サービスの紹介、2、検索のヒット、3、動画チャンネルを作る。
スマホ専用サイトはレスポンシブデザインとは違うもの。ネットピジネスに専門に取り組まないのならスマホ専用サイトは不要。
ブログを書き続ける、が成功と失敗の境界線。
悩み事を解決、わかりにくいことをわかりやすく、取材してから書く、検索キーワードを意識する、イラスト、写真、表などを入れる、読み直して修正する。
ブログの更新ができないようならネット販売は無理。
今のSEOは割に合わない。
アナログ媒体からデジタル媒体に誘導するほうが小さな会社には効率がいい。
数を求めるのではなく質を求める。
クラウドソーシングの活用は採用より難しい。
独立して3年以内のフリーランスを狙え
システム構築はホームページ以上に価格が不透明
システムエンジニアを派遣でやりくりするほうがいい。作った後のカスタマイズやメンテナンスがあるので、ずっといる必要がある。自社採用だと能力の見極め、採用が難しい。採用できないリスクがある。
Eコマース市場は、ミドルクラスの売り上げの会社が減少、小規模か大規模。
おでん屋のタコなら儲かる、寿司屋のタコは儲からない=自社に合った市場で稼ぐ=ネットショップにはこだわらない。
売り上げの10%を広告費に使う。
ネットショップは、売上が伸びると経費率が下がる、わけではない。
自社の目標に合わせて売り上げは作れないのがネット社会。大きな規模か、極小規模か、どちらか。
野球やサッカーに文句や意見がいえるのは、だれもがこのスポーツを経験しているから。ネットは誰もが使っているから知っているつもりになるが、実際は知らないことが多い。 -
Posted by ブクログ
突如、事故死した経営コンサルタントの主人公。
現世への復活をチャンスを得るべく、ブラックスーツの天使Kと共に、人生崖っぷちの5人に会計ノウハウを授ける。彼らのその後の人生が幸せになるか。
とまぁ、物語としてはさして、どうこうと言うことはないが、ビジネス実用書としては、参考になります。
会計士、税理士、経営者の方々には既知なことばかりだろうが、決算書の初心者や営業畑で売上だけを上げることに爆進する営業マンには良い。
決算書といえば、
会社の財務状況を表わす賃借対照表
利益を計算する損益計算書
会社のお金の動きを表わすキャッシュフロー計算書
売上上がってんのに、さっぱり儲からねーな、何でだろなんて初心者から、中堅どころまでお勧めの一冊。
経営者だけでなく、サラリーマンも陥りがちな例を物語仕立てなので、割と分かりやすい。 -
Posted by ブクログ
本作はストーリー形式で日ごろもらいっぱなしで詳しく中身を確認していない給与に関する解説を主人公の恋人役がそのセリフとともに進められます。さらには給料を上げるには、給与体系はいかにあるべきかといった内容にまで発展しています。これらが展開されるストーリーともあいまって自然なかたちで(多少説明のためのセリフという感がなくはないのですが)ちりばめられています。
著者のほかのシリーズを現在読み進めていますが、ビジネスの様々な分野でこれだけの内容を書くことができる点は目を見張るものがあります。ありがちなのは会計に関する分野だけとか、マーケティングに関する分野だけとか、一分野に特化したものが多いのですが、竹内氏の著作は会計はもとよりSEOや法務といったおよそビジネスに関するありとあらゆる分野が対象になっており、竹内本を網羅すれば多少なりともビジネスに必要な知識(超入門的な部分ですが)に興味をもつきっかけになりそうなものです。
また本作では主人公が人事制度と給与体系を絡めて語るシーンがあり、もらう立場の人からはなかなか垣間見ることができない内容になっている点も注目です。とかくサラリーマンは金額に大小だけに目が行きがちですが、支給する側にとっては金額は静的なものではなく動的なものとして捉えて制度を作りこんでゆくことが大事なのだと感じました。 -
Posted by ブクログ
ビジネスものにしては妙なタイトルに妙な表紙。なんじゃこりゃと好奇心を刺激され。
主人公・浅野が出張中のラオスで会ったのは、戦時中の滝壺からタイムスリップしてきた日本兵・花沢。浅野の恋人・由美子がレクチャーする形で「給料」について読者も学ぶ。
給与明細、はい、いつまで経っても手取りがなんぼかしか見ていません。給与明細の見方、転職やリストラの話をなるほどと思いながら読みましたが、言うほど頭には入ってこない。それよりも普通のサラリーマンの物語として、浅野が変わってゆく過程を見られるのが面白い。
常に死を覚悟して戦っていた花沢だから、「失敗したって死なないんだから」という言葉に重みがあります。何も恐れることなんてない。最後はちょっぴりウルッ。