新堂冬樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
強烈な物語だった。我孫子武丸の『殺戮にいたる病』のラストにはぶっ飛んだが、この作品は、それを超える衝撃があった。
上巻を読み終えた時は、このままグロイいだけの物語で終わらないでくれと祈るような気持ちでいたが、そんな思いは杞憂に終わった。
終盤を迎え、次から次へと出てくる衝撃の事実。内容だけを見ると、どんよりと暗い作品になりそうだが、袴田の人物像であったりが、ただの暗黒小説にしない役割を形成している。これが新堂冬樹の筆力なのか。物語としても非常に面白く、あっという間に読み終えてしまった。
全体的にはエグイ物語だが、ラストでほんの少しだけ救われた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんていうか。
怖いけどあったかくて、悲劇だけどハッピーエンドな、不思議な物語でした。
タイトル的に恋愛ものかと思ったら子供の話、ペットの話で、えぇ?と一瞬肩すかし(?)的な感覚を受け、でも次第に引き込まれていった。
しかし、そうかと思ったら、やっぱり恋愛話だった。
しかも超どろどろ重々の(笑)。
でも、この人の本、重いしドロドロなのに、なぜか軽く優しい感じがしたんだよね。
不思議。
文体のなせる技なのかなん。
主人公が、あまり思いつめるタイプじゃないのが逆に良かったのかな。
一つだけ思っちゃったのは、小学生のころを忘れるのは分かっても、高校生にもなって、毎日のように会っていた女の子と犬と… -
購入済み
一気に読んじゃいました。
最初は何も知らなかったから、
ああ、闇金ウシジマくんみたいな作品かな?
なんて軽い気持ちで読み始めてみましたが、
実際には良い意味で違っていました。
読み始めたらとまらなくて、朝の5時から7時までかけて
一気に全5巻読んじゃいました。
登場人物一人一人のエピソードをもっと描いてほしかったと思う反面、このちょうど良いボリュームに収まってるからきれいにまとまっていて一気に読めたのかなとも思ってます。
原作が有名な小説なんですね。出来栄えに納得です。
終わり方が映画みたいできれいでした。
カイジとかウシジマくんとかナニワ金融道とか、
そういうジャンルが好きな人にお