あらすじ
「本作品の、極々平凡な人物の、極々平凡な日常生活は、私のいままでのアンダーグラウンド作品の何倍もの恐怖をあなたに与えることだろう」(著者談)
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Posted by ブクログ
サザエさんっぽい家族が出てきて、彼からの裏の姿を見せてくれる”家族”のブラックユーモア。書き下ろしの「賢母」はフネさんだね(笑) 彼女とマスオさんがこんなことをしてるってわかったら、家族崩壊だわ(笑)
Posted by ブクログ
最初の話は国民的なアニメを想像してしまい、本を閉じようと思ったが、読み進めているうちにはまってしまった。
人の表面にはあらわれていない感情や内面の心情が細かに表現されていて、怖くもあるがとても面白く感じられた。ブラックな話ではあるが、現実的でありえそうな内容であったと思う。電車の中で読んだ私は、疲労したサラリーマンの顔を見て、家庭を想像してしまった。
人間は言葉にしないと相手に気持ちが伝わらず、誤解を招く。また、言葉にしていても言葉の裏にも隠された本心がある。
Posted by ブクログ
暖かい家族の裏に隠されたどす黒い何か。
最初の2つの短編小説は、読み進めるうちに「この家族見覚えがあるなぁ」とニヤリ。
すごくブラックユーモアが効いていていい。
残りの2編はそれぞれ、父親が主人公。
かたや、家族に大切にされない辛いサラリーマン。かたや、素晴らしい娘と嫁がいるのに疑心暗鬼に取り憑かれた父親。
家族とはもともと他人であって、自分ではない人と暮らせばどこかに軋轢が生まれたっておかしくない。
Posted by ブクログ
全編サザエさんでまとめて欲しかった。
後半の二本は最後があやふやで…やっぱりちゃんと結末書いて欲しかったな。
とりあえず単行本『背広の下の衝動』も読まねば!
Posted by ブクログ
とことんブラックな内容だけど、こういうのは嫌いじゃない!某アニメのパロディはなかなかおもしろかった。全部ストレスに苦しんでる系の主人公だったなー。
Posted by ブクログ
前半のサザエさんのパロディはとても良かった!
けど、後半の2作は後味があまりよろしくない…
誤解による殺人はテーマとしては珍しくないし、書き方によっては感動にもつながるけど、ノワール作家だけにダーク。
Posted by ブクログ
怖い。
幸せそうに見える家族の裏に見える狂気。
当然のことながら人の内面は見えません。
どんなに幸せそうでも、楽しそうでも、
その裏側には計り知れない狂気があるかもしれません。
そう考えると、人って怖い。。
Posted by ブクログ
家族をテーマにした4編の短編。
妻の家族と同居する婿養子のお話やら
サラリーマンの抱える闇やら
さらりさらりと読み進み
中々に後味の悪い短編で締めくくられております。
Posted by ブクログ
短編集。
すぐにあの家族だとわかってしまったので、私には出オチ作品という感じに思えてしまいました。
他の作品もすべてお気の毒な家族のお話。うちはこれよりマシだな~という確認はできたかな。
Posted by ブクログ
某国民的アニメのパロディが2品入っています。
「○スオ」さんや「○ネ」さんがこんな事を考えているとしたら・・・
平和な家庭の裏に潜む恐ろしさを描いています。
Posted by ブクログ
あの国民的アニメの一家団欒の裏側。いつも人の良さそうな顔をしている娘婿がこんな事を考えているなんて!あの良妻賢母のようなお母さんがこんな事をしているなんて!もしかしたら、幸せそうな顔をしている人達も心の中ではみんなこんな事を思っているのかな?
Posted by ブクログ
この「ホームドラマ」という小説は、一見幸せな家庭の中に潜む狂気を描いた4つの短編を収録している。
そしてその中の一遍である「団欒」の、まさに主人公がマスオさんなのだ。
この「団欒」に登場する中年男性は、妻の実家に同居している。
頑固ですぐにカミナリを落とす義父、何を考えているのかわからない義母、自分勝手でマイペースな妻。
生意気で抜けている義弟、空気の読めない優等生の義妹、可愛くない飼い猫・・こんな中での同居生活。
そしてこの小説に登場するマスオさんらしき人物は、陰で猫(タマ)を虐待し、ウキエさんをいやらしい目で見たりするのだ(笑)
まあここまでくると極端だけど、必ずしもマスオさんは「いい人」というわけじゃない・・という別の人間の一面。
そして世の中はきれいごとだけではない。表向きの平穏は、誰かの努力で成り立っているものだ・・という現実味が伝わってくる。