新堂冬樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
忘れ雪に思いを託す。
なんて切なくて、なんて儚いんだろう。
2人の運命の糸のすれ違いが何年にもわたって起こる。
でも、最後の最後にようやくその糸が絡み合って結びつく。
ラストシーンほど悲しいことはないけど、大切なのはその人の残したもの、想いを絶やさずに次へと繋いでいくこと。
深雪もいつしか与えられる側けら与える側に変わっていく。それがあるから一希の存在は永遠に無駄になることはないんだろうね。
前半はただただ感動の恋愛小説だが、後半は誰も信じられない驚愕の展開に。甘い運命だけの話ではなく、現実の厳しさを感じさせられました。
いい作品に出会えてよかった。これだから読書はやめられませんね。