あらすじ
「行内融資を担保に」競馬金融を営む世羅のもとに銀行マン・赤星が訪れた時、運命の歯車が狂い始めた。実は赤星の裏で巨額強奪を画策していた男こそ、盟友で風俗金融業の若瀬だった。燃えるような暴力の男・世羅と冷徹な頭脳の男・若瀬。闇社会の制覇を目論む盟友が袂を分かって凄絶な闘いの幕が…。
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Posted by ブクログ
久し振りに新堂冬樹の本を読んだけど、馬鹿馬鹿しい面もあったけど面白かったな。
知らない世界だしこんなもんなのか分からんけど、策士は策に溺れたけど、ヤクザを信じ過ぎなんだね。
最後は炎も氷も死んでしまうのは予想した通りだ。
再読の可能性も考えたけど、次読む時は更に年寄りになってるだろうから、刺激が強いからもう読まないかな。
Posted by ブクログ
闇金融を営む二人が主人公。いかに闇金融が恐ろしい世界か、読んでいると気分が悪くなってくるようだし怖くなってくるような映画。いわばやくざものの小説だが、ばたばたと暴れまわるだけではなくて頭を使って相手を陥れようとするだまし合い合戦が面白い。この小説を読めば、闇金融に手を出そうなんて思いは全くなくなる。
Posted by ブクログ
あらすじ 中学時代からグレていた。世羅と若瀬は世羅の強靭的な体力と胆力若瀬はそれに加えて知力を持ち非情な心でやくざの取り立て業をするようになる。闇金融のやり方を覚えた。二人はやくざの金を利用し種金を作ると二人は示し合わせやくざから逃げ東京で闇金融を始める。或る銀行の融資課長が二人の闇金融に退職金を担保に金を借りに来たことから二人の対立になっていく。
相変わらず、登場人物がすべて壊れています。
世羅のキャラはその熊本弁から「殺しあう」家族の主人公の傍若無人ぶりと被って見えます。
若瀬の「氷」ぶりは筆者の形容詞的な表現がメインであって、実際の取立てが「氷」と表現されるのに適当なのか?もうぞっとさせて欲しい感じがしました。
志村の壊れっぷりを活かして欲しい!ところで本当に咳止めで人間って壊れるのか?
最後の地下室の修羅場のシーンは圧巻でした。
Posted by ブクログ
暴力と性描写のオンパレード.
気がめいる展開だったが,闇金という仕事に対するイメージが持てた.
そこそこ分厚い本だが,お互いの繰り出す作戦の結果が知りたくどんどん読み進めてしまった.
Posted by ブクログ
映画とコミックになっている本作、以前にTVで映画のプロモーションを観たことがあった。闇金を舞台に二人の男が壮絶なバトルを繰り広げるお話だ。激情にまかせ、おのれのこぶしだけでのし上がろうとする世羅と冷戦沈着、頭のきれる若瀬が激突する。同じ郷里の親友がなぜお互いを破滅させるまでになってしまうのだろう。全ては運命なのだろうか、どちらが勝ったとしても、勝利の味は苦いものだった。