新堂冬樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
新堂冬樹『枕アイドル』集英社文庫。
アイドル界の裏側を描いた、ちょっとした仕掛けのあるエンタメ小説。
余り面白くない割りには、冗長過ぎる。
2018年に河出書房新社から刊行された『枕女王』を改題、文庫化。
タイトル通りの枕営業でのしあがろうとする地下アイドルとその地下アイドルをネットで誹謗中傷するギャルとが描かれる。
地下アイドルの未瑠は枕営業を使ってでも芸能界の頂点に登り詰めようとしていたが、なかなか大役が摑めずに苛立ちを募らせる。一方、17歳の違法デリヘル嬢の樹里亜は未瑠のアンチとして、ネット上で執拗な中傷を続けるが、全く相手にされないことで徐々に過激な行動を取り始める。
本体 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学生の時、親友のお母様の手放す本にあったのを頂いた1冊です。押し入れにしまう前に再読しました。
当時何思ったのかな…今は泣けなかったけど当時は泣いたのは覚えてます。あと意味がいまいち分からない描写も多かった記憶も。今呼んだらそんなことはなかったです。
切ない恋愛小説かも思っていたら、中盤以降は急にミステリ風にガラッと変わります。とてもしんどいです。
動物が辛い思いするお話は苦手だな…。表紙から想像つかないしんどさでした。
話は変わりますが、数年後に初めて飼った犬『クロス』の名前はここから頂きました。今も元気におじいちゃんになりました。笑 -
ネタバレ 購入済み
なんだろ…
今までのかたおか先生の作品とはテイストが違う、原作者が違う?
いつもは日常の見逃していた事に、人間関係が崩れていくヒントがあったりするのに
今回は主人公が暴かれる側っぽい??? -
Posted by ブクログ
出版社勤務の華が倉庫勤務に左遷されたことをきっかけに、マッチングアプリで財閥御曹司を落とそうと嘘を重ねていく話。
真面目そうな華が、突然人が変わったかのように、人を見下す側になろうと次々と嘘を重ねるのが浅はか。
華のお金を宛に当てにする両親や、父親役として雇われた橋本、一見完璧に見える御曹司など、安っぽいドラマのような登場人物と展開だった。
がしかし、想像できていても華がどんどん後戻りできない沼にはまっていく姿にハラハラ。意外にも面白かった。
とは言え結末がいまいちかな。
華は最後までろくでなしにも、ひとでなしにもなれなかったのかな。
どちらかに振り切れて欲しかった。