あらすじ
「犬コロと仕事のどっちが大事なんだ?」ワンマン社長の南野は、愛犬が病気で定時に帰ろうとする部下に激怒する。だが、これを機に社員一同の不満が爆発し、逆に孤立することに。そんな中、ひょんなことからゴールデン・レトリバーの子犬を飼うことになった彼は、その子犬“パステル”の純粋さに触れることで変わり始め、彼らはソウルメイトになっていくが……。愛犬が著者に注いでくれた無償の愛が起こした、数々の奇跡を基にした感動のストーリー。「作家生活二十四年、百作近い著書を生み出してきた私が完成した原稿を読み返して初めて涙した」――ペットロスからの希望を描く一番泣ける犬小説。
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Posted by ブクログ
運命の犬が本当にいるかはわからないが、主人への愛情や繋がりは全ての飼い主が共感するところだと思う。うちの犬もいつかは亡くなると考えると、1秒でも長く一緒にいてあげたいと思った。
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去年、私も愛犬を2匹亡くしているので、後半は泣きながら読んでいました。獣医師との会話で、結構主人公が詰めているシーンが多かったのですが、多分私もそうしてしまうだろうな。
それくらい大切な存在。大切な家族。
主人公・南野が変われたきっかけを作ってくれた本作の愛犬・パステルに感動しました。
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想像していた通り、涙が出そうになった。 飼い主が仕事で激昂するシーンは、不快なものであったが、その対比として、パステルとの交流により、心が溶けてゆく様子が清々しく思えた。 あー、飼い主になりたい。
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ワンマンな人望のない社長だった南野が、ひょんな事から預かり、一緒に暮らすこととなった犬から、信頼や思いやり、人としていかにあるべきかを教わり、変わっていく。
愛犬の死を経て、喪失感に苛まれるが、周囲の人の助けで立ち直り、偶然捨てられたパステルの生まれ代わりのような犬と再出発していく物語。
うちにも小太郎というダックスフントがいるので、気持ちはよくわかる。
がん治療中の二人のふれあいには、涙が出て来た。
主人が肉体を脱ぎ捨てるまで、天国に案内するために、虹の橋の下で待っているという犬。先代の太郎ちゃんも母親を案内したのかな。
Posted by ブクログ
現代における人間にとってのペットの存在感を認識させる作品。
闘病の話なのでどんよりするけれど、これからの時代、こういったことは増えていくのかなと思う。
たかがペットじゃないかという視点もある。しかし、人間と違って勝手な行動はできないので、むしろ対象に対する責任感や愛着が深くなってしまうのかもしれない。
残念なことに、彼らは人間より短命なのでね。失う覚悟をもって接する必要がある。わかっていても、悲しみは避けられないだろう。あまり心を持っていかれないようにしたいなと思う。
Posted by ブクログ
犬ってほんとに素直で、大切なことを人間に教えてくれるんだなぁと改めて思いました。うちで飼ってるわんこももう12歳。高校生くらいから忙しくなりお散歩もあまり行かなくなってしまった。あと数年しかないかもしれない時間、あの子が私のことを虹の橋で待っててくれるように、たくさん遊んでお散歩に行って、一緒に過ごしたいなと思いました。
Posted by ブクログ
南野
「港南制作」の社長。→「この動物専門の制作プロダクション「アニマルスターダム」の社長。
パステル
南野の隣家の斎藤が飼っていた犬。入院することになり預かる。
聖
南野の妻。愛想を尽かして家を出た。
工藤達樹
中性的なルックスとモデル並みのスタイルで同世代の男優の中では圧倒的な人気を誇る。
中島
工藤のチーフマネージャー。
黒岩
港南制作のチーフプロデューサー。
久保田賢
工藤以上に人気と実力を兼ね備えている七歳年上のトップ男優。
夏川巧
十年前に一世を風靡した俳優。業界最大手「ゼウスプロ」。
佐野渉
ディレクター。三十歳と若いが、ベテラン俳優の演技に臆せず注文をつける度胸がある。
三橋加奈
AD。
吉永
プロデューサー。
仁科
ゼウスのチーフマネージャー。
別所
ゼウスプロの社長。
藤城
港南制作の専務。南野と同い年で、高校時代からの付き合い。
篠原かんな
日本アカデミー賞で新人俳優賞にノミネートされた、いま最も勢いのある新進女優。
マリ
吉永が飼っているトイプードル。
橋本そら
AD。
島原
『タッチダウン』の社長。港南制作と友好関係にある同業者。
山神
桜テレビの制作部長。
斎藤清次郎
南野の隣家の老人。パステルの飼い主。
横田
斎藤の甥。
石黒
『アクアエージェント』で工藤の現場マネージャーを担当。
千田
ゼウスプロ。
篠宮
日東テレビの編成部長。
近江明人
八年前、驚異的な数字を叩き出したモンスタードラマ「刑事一直線」の主役。続編への出演を拒否している。
三村
パステルを譲渡してもらう。が、南野に返却する。
島内
近江明人のマネージャー。
三木修平
近江と同じ事務所の中堅俳優。近江の妻の弟。
山岡
獣医師。
白井奏
ペットショップ勤務。柴犬「茶太郎」の飼い主。→「アニマルスターダム」の専務。
棚橋
アニマルスターダムのAD。獣医師を目指していたが、動物の身体にメスを入れることができずに断念した心優しい男。
須崎
照明。中野のアニマルスタジオ専属の照明スタッフだったが、不況で倒産の煽りを喰らい失業し、「アニマルスターダム」の求人広告を見て応募してきた。
国村
「アニマルスターダム」の最年長スタッフ。昆虫や節足動物のドキュメンタリー番組を専門に作る制作会社に勤務いていたが、スズメバチの生態の特集番組の素材撮影をしているときに、全身十数ヵ所刺されて瀕死の重症を負ったことがきっかけで転職を決意した。
川島
動物プロダクションの男性スタッフ。
黒崎
東日本動物医療センターの獣医師。
花井
看護師。
日野
看護師。
宮沢茉奈
デビューしたての十七歳の新人女優。
ロビン
雄の五歳のゴールデンレトリバー。犬猫専門のプロダクションのタレント犬
吉川
「ワンニャンプロ」という犬猫専門の芸能プロダクションの社長。
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部下や親友にきつく当たり見放された主人公の南野とゴールデンレトリバーのパステルの物語。
歪み荒んだ心を無償の愛で更生していくパステル。
それによって少しずつ変わっていく南野。
この小説は作者の実話が元になっているようで、ととも感動するお話でした。
南野が更生して過去に見放した旧友と和解するシーンはとても良かった。
「虹の橋」というお伽話も実際にあるみたいです。
Posted by ブクログ
これは泣けるよね(泣)
第二章はずっと泣いてた
この手のお話は感想も難しい
南野がまっとうな人になる為に
パステルはやってきた気がする
パステルのおかげで
色んな事に気がついて
結果
温かい人たちに囲まれて…
パステルも喜んでるね
見えなくてもきっとそばにいるってことを
信じたい
ウチにも一歳の柴犬がいて
ヤンチャがすぎて家族は毎日疲れ果ててるけど
縁があってウチに来ただろうから
元気で長生きしてほしいな
Posted by ブクログ
親友と作ったドラマの制作会社社長の南野。
日本一の制作会社を目指す南野は社員にも厳しく、弱音を吐く者にはあたり容赦ない言葉を浴びせていた。そんな社員を大切にせず、同じように家庭も大切にしない彼は、妻に見放され、会社からも追い出され四面楚歌の状態になった。
その南野を唯一信じて愛情を与え続けてくれたのは、マンションの隣に住む老人から預かりおのまま飼うことになった一頭のゴールデンレトリバーのパステル。南野の頑なに閉ざした氷の心をパステルの無償の愛がしだいに溶かしていき、南野は新たな人生を歩み始めることができたのだが…
人と犬の愛情溢れる物語。
突然ここには生と死が関わってくるので、涙が溢れる場面もあります。
でもこの作品を読み終えた時、いつか必ず訪れる別れに対しての考え方がガラッと変わりました。「身体はここにいなくても魂は居続ける」というよく言われることですが、それを素直に受け入れることが出来る素敵な作品です。
動物と一緒に生活をされている方だけでなく、人と人とも同じだと思いますので、本当に多くの方に読んでいただきたい感動作です!
Posted by ブクログ
芸能関係の世界も描かれており、強みをいかして書いておられるということと、ストーリーの内容はそこまで過激ではなくノンフィクションに近い感じ、この2点があとがきをみる前の率直な感想。
Posted by ブクログ
自分自身も愛猫に癌告知をされたことがあったので当時を思い出して泣きそうになったが、小説自体はあまり好きになれなかった。
登場人物があまり魅力的でなく、ただ犬の愛情に甘えてるだけの自分勝手な人たちという印象。
闘病がどんなに辛くても飼い主の望んでることなら犬は幸せ、みたいな描写には共感できない。
飼い犬は飼い主に頼ることでしか生きていけないだけ。ただ苦しませるだけの延命の何が幸せなのか…
Posted by ブクログ
ワーカホリック気味のテレビ制作会社のワンマン社長がひょんなことから一匹の犬と出会い、意図せず自分で飼うことになり、それが自分を見つめなおすことになり、そしてお別れまでの物語です。著者の実体験がモデルになっているようです。
私も犬や猫を飼ってみたいと考えることはありますが、やはりお別れを考えてしまうと気持ちが固まりませんね。家族同様と思うとなおさらに。
Posted by ブクログ
色々違和感があって感情移入できない部分が多かった。
◾️最初の場面のパワハラ・ブラック企業が酷過ぎるのだが、そうなってしまった理由がよくわからない。
◾️主人公がパステルを飼う流れのためと言えど隣家のお爺さんの甥という人が非常識過ぎる。
◾️1週間暮らす内にパステルに情が湧いたとあったがその1週間の描写がないので、非情な主人公の心の変化が全く伝わらない。
◾️マスティフの件どうなったんだろう?
◾️奏の主人公への理解力があり過ぎる。
◾️パステルと過ごすことで良い人間に変化したそうだが、藤城以外の港南制作の面々には全く謝罪していない様子なので、反省したとか人が変わったとか上部だけだなと感じる。
主人公がネガティブなことから目を逸らすエセポジティブで読んでいてしんどかった。
もっとパステルの可愛らしさや交流を描き、どういう瞬間に救われたのか心情の変化を丁寧に描いて欲しかった。
悪い細胞を叩くと同時に良い細胞も殺してしまう抗がん剤治療の危険性はよくわかった。
私の愛猫も虹の橋で待っていて、いつでも呼べばそばに来てくれているんだろうな。
Posted by ブクログ
ブレッドちゃん
今も新堂さんの側にいるんだろうな(*^^*)
ぴーちゃんも私の側にいてくれてるかな
最後の方は電車内で読まないほうがいいです(T_T)
鼻水&涙が…
Posted by ブクログ
ペットがいると優しくなれるよね
遊んでいる時も寝ている時も、ご飯を食べている時も
見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる
でも、先日、愛猫を病気で亡くした私は
なんで今この本を読んでしまったんだろう
と、途中で後悔の嵐だよ
あの喪失感は、経験した人にしかわからないよね
家のあちこちにあの子の面影を探してしまう
言葉にすると
まだ涙が込み上げてしまうけれど
虹の橋のお話を信じることて
少し心が軽くなったように思う