あらすじ
債務者への過酷な徴収から「悪魔」と呼ばれた街金融の経営者・野田秋人の元に、ある日、惨殺された新規客の肉片が届いた。調査を始めた野田に、客を自殺に追い込んだ五年前の記憶が蘇る。そして、事件の陰に浮かび上がる、かつて愛した女の名。惨殺は野田に対する復讐の始まりなのか――。金融界に身を置いていた著者のリアリティー溢れる衝撃作!
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Posted by ブクログ
描写がリアルでぞっとする時もあるし、
残酷な展開のところもあるので、
夜寝る前に読む本ではないが....(苦笑)
ストーリーはとても面白く最後まで先が読めない展開で 、
読み応えがとてもありました。
ヒロインの京子さんの精神力の強さと心の広さに脱帽です!
Posted by ブクログ
1998年。第7回。
サラ金を舞台にした殺人。とりたて経験ある作者が、赤裸々に業界を描く。フランス外人部隊にいた殺し屋も出てくる。
主人公の元カノは最上階でシャブ漬け。
結局復讐。すんでのところで助けが入り、殺されない主人公。それが多すぎ。
ちょっと持ち直した? バカミスとかではないので。
Posted by ブクログ
黒かった。
主要な登場人物は、最初から全部出尽くしていたのか。
借金で身を持ち崩した末の自殺で、恨まれたらたまらないな。
きっかけは、自分で作ってるんじゃん。
Posted by ブクログ
メフィスト賞受賞作。新堂冬樹のデビュー作ということで、荒削りな感じなのだろうかと思ったら意外としっかりした構想&文章で、主人公に人情があるのに一番驚いた。笑 エグさも後の作品とは比べ格段に控えめで、程よいスパイスとなっている。飽きさせずに読ませる力はこの頃から健在だった。
Posted by ブクログ
2008/12/28
私と母が好きな作家さん。
これは母が薦めて来たので読みました。
新堂冬樹にはじめて触れたのが純愛小説だったため、「黒新堂」と呼ばれるほうの書物を読むのは初めてでした。
「白新堂」のほうの印象が強かった為、読むのがきつくなるかなーと思いきや、
結構楽しめました。
この本が新堂冬樹氏のデビュー作らしく、なんだかそういわれるとそんな感じもしなくもないなーと思いました。
どこかまだ不完全なところや、不明瞭なところがところどころあり「ん?」と思わせますが、ストーリーはとても面白みがあり、展開のテンポもちょうどいい感じがして、
割と楽しめた1冊でした。
しかし、やはり「あれ?」と思う点や、少々物足りない感じにもなったのでここは★3つで。