新堂冬樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「この経済小説がおもしろい!」に紹介されていた本。
新堂さんのブラック小説はたま~に読みたくなる
ちょっとした刺激物といった感じです。
今回の舞台はテレビ業界のドラマ制作。
父親の仇を取るため、心を鬼にして
カリスマプロデューサーに戦いを挑む女主人公。
やり方は卑劣ですが、主人公の話の持って生き方、
交渉術やはたまた恫喝・恐喝の類まで、
結構参考になる部分が多かったです。
(実際にはあんなに上手くはいかないでしょうが。。)
テレビ業界という誰もが気になる業界を
やや誇大に表現しているように思いますが、
著者自身芸能プロダクションを経営する方ですので、
ある程度は業界の暗黒部分をさらして -
Posted by ブクログ
(上下巻合わせてのレビューです。)
とある本に新堂さんの本が勧めてあったので、
新堂さんの本の中から適当に選んだ一冊。
確かに面白い。特に後半はあっという間に読み切ってしまった。
主人公が一介のボーイから
キャバクラ店舗経営者になるまでのストーリー。
風俗王との対決、キャバ嬢(キャスト)同士の抗争、
店の引き抜き合戦等、キャバクラ業界の裏をリアルに描いています。
特に面白かったのが、会話の駆け引き。
キャストにせよ、お店のスタッフにせよ、
相手をその気にさせる言葉の数々は参考になります。
あんまり使いすぎると毒ですが。
風俗産業にちょっぴり詳しくなれました。 -
Posted by ブクログ
名門進学校で一流大学医学部合格の太鼓判を押されている桂木涼子が、
ある日始めた“悪魔の実験”。
それは人知れず母・祥子に劇薬タリウムを飲ませることだった。
盛られるタリウムは刻々と致死量に近づき、
祥子の体は激烈に蝕まれていく…。
涼子の狂気は、なぜ最愛の母親に向かわねばならなかったのか?
現代人の心の闇を描くミステリーの新機軸。
数年前に静岡県で起きた女子高生によるタリウムを使った
殺人未遂事件を思い出した(確かその時も対象は母親だったはず)
と思ったらやはりこの事件がベースで書かれていたものでした。
まず少女の死に対する意識が周りの人間とは違うということ。
あら