あらすじ
黒鷲――不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。しかし無力な黒木の眼前で婚約者の未優が凌辱され、自殺した瞬間、伝説の取り立て屋は凋落した。二年後、レイプ犯の写真を偶然目にした黒木は再び黒鷲として蘇り、復讐に爪を研ぐ……。最底辺を生きる人間の欲望を炙り出す暗黒小説の金字塔!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
恋人をレイプした犯人達をこの手で捕まえる為に、真相究明する黒木。
大切な女を護れなかった自分自身への苛立ち。
少しづつ明らかになっていきつつも 未だ釈然としない。
掴めそうで掴めない。
目を覆いたくなる表現が随所に出てくるが、行く末が気にならないでもない・・・。
Posted by ブクログ
言わなくてもいい一言でろくでなしになっていく黒木。
周りの奴らも、ろくでなし。
関係性が徐々に浮かび上がってきた、さて、これからどんな展開になっていくのか。
Posted by ブクログ
「無間地獄」に続いて読書。
切り取りテクニック等の金融業の行や、ドラッグの描写は実に生々しい。無間地獄でもそうであったが、文章表現に「夢か・・・」的なレトロなハードボイルド表現が多いのが気になってしまった。。。
Posted by ブクログ
新堂冬樹の小説を読むのは2作目。
「闇の貴族」同様、読者を引き込む筆力に下を巻く。
著者は内面の葛藤を言葉にするのが上手い。
シャブ中の速見が「神の道を進む者には、いつだって妨害が入るものだ。キリストが迫害されたように、覚醒剤も、だから禁止されている。白い眼でみられる」と語るところがある。宗教団体の信者も同じようなことを言っていた。
傍から見たら、迫害されて当然だが、本人は「正しいがゆえに迫害される」と主張する。
正しい、正しくないというのは、そのときの世間の価値観だ。
すなわち、世間の価値観に合わないところで、正義を主張しても、それは宗教のドクマにすぎない。
Posted by ブクログ
ヤミ金融の生々しいやりとりはかなりリアリティがあって読みごたえあり。人生の表と裏、特に裏側の世界がりリアルに描かれており読みごたえあり。
ただ、最後の展開はちょっと無理があって、残念。
Posted by ブクログ
自信に満ちた出来る男が最愛の恋人を失ったどん底状態から始まるため出だしが厳しいが、読み進める内に止まらなくなる典型。ノアールものと言うべき陰鬱な暗さだが、主人公の冷静で躊躇いつつも、押さえ切れない執念深い激情ぶりが堪らないです。
Posted by ブクログ
目前でシャブで強姦され、兄の部屋から飛び降り自殺した新妻。
犯人を捜す為に会社をたたみ、
"黒鷲"黒木は切り取りをやた。
便利屋をしている。やめたはずの切り取りだが、依頼された仕事で犯人の写真を見せられ復活。発見した時、犯人は烏に死肉をくいつかされたいた。犯人の弟は医者から高純度のシャブを組に内緒で流していた。切り取り時代の部下はそのシャブにはまり、完全なジャンキー。富沢の会社の金を抜いていたのがばれ逃走中。相棒の宮島に
裏切られるが、生かされる。
黒木は手がかりの医者の家に娘を拉致して家に乗り込む。麻取りが3人殺されている。銃撃戦となり医者と娘は絶命。便利屋の社員、実は麻取りの覆面捜査官救われる。妻に似たストーカー被害の依頼人、千秋を救出に向かう。30Kgのブツの手柄取りの為にヤクザを利用する麻取り。
兄(浜野)、麻取り,やくざが、地下室に乱入するが、浜野に撃たる。
すべて芝居だった。強姦は浜野の嫉妬による仕業。強姦された妹を強姦しようとして自殺された事を告白される。千秋も富沢の仲間。
ストーカーも富沢の芝居。
黒木を始末する為に生かしておいたジャンキーに富沢達を撃たれる
黒木の口車にのせられジャンキーは自分の頭を打ち砕く。黒木の笑い声が地下室に響きTHE END