藤野恵美のレビュー一覧

  • 涙をなくした君に

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    08月-07。3.0点。
    厳格な教師の父親、母とは離婚、妹とは絶縁。カウンセラーの主人公。テニスコーチとの間に小学生の息子が。
    父親の周囲も変化が起き。。。

    主人公の、心の動きの描写が上手い。終始暗い感じだったが、ラストには救いも。

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    2024年08月20日
  • ハルさん

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    冒頭で「僕が花嫁の父になるなんて…」っていう文章をなぜか深読みしてしまった私ですが、衝撃的な展開はありません。ミステリー要素でいえばそんなに評価はできません。文章も少し子供っぽいですが、その分読みやすくはあります。

    ただただハルさんとふうちゃんのやりとりが微笑ましい作品です。ハルさんは私の視点では相当理想の父親かなと。
    文章の簡単さやミステリーの弱さはありますが、今までを振り返るラストでうるっときました。

    心温まる作品なので温まりたい方にオススメです!

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    2024年08月12日
  • ふたりの文化祭

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    学生時代の見栄を張ったり同士を探したり家庭に不満があったり、学生時代特有の悩みを持った真面目な文学少女とクラスの人気男子の話。

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    2024年06月05日
  • ハルさん

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    05月-04。3.0点。
    妻を亡くし、一人娘が結婚する人形師が主人公。
    娘の幼い頃のエピソードを、温かいミステリ仕立てにした連作。
    どれもほっこりする。読みやすい。

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    2024年05月14日
  • ショコラティエ

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    ネタバレ

    羽野聖太郎
    小学四年生のときに同じクラスになった大宮の誕生日会に参加。チョコレートに魅せられた。

    大宮充博
    小学四年生で同じクラスになった学年一の肥満児。『ピースチョコ』で有名な大宮製菓の御曹司。

    源二
    光博の祖父。充博をいろんな店に連れて行き、味覚の英才教育を施している。大宮製菓の創業者。

    源一
    源氏の兄。

    石橋アキラ
    裕福な家の子で、光博をライバル視いている。

    村井凛々花
    光博とは母親同士が仲良く、赤ちゃんのころからの幼馴染。

    牧瑛士
    光博の高校のクラスメイト。

    神庭柊人
    ピアニスト。

    美結
    高校生の時の光博の彼女。

    相馬隆平
    洋菓子店『ソマリ』のオーナー。

    横尾哲也
    『ソマリ』で十年近く働いている職人肌といった無愛想な男性。

    砂田玲子
    化粧っ気がなく、年齢不詳。

    榛名秀明
    オーブンを担当している職人。すらりと背が高く、整った顔立ちをしており、女性客に人気がある。

    堀佑真
    聖太郎を除いて厨房で最も職歴が浅い。新婚。向いてないと辞めてしまう。

    鎌塚忠行
    製菓学校で教えている。聖太郎が出場する新人部門の審査員。

    和久山欣也。
    料理研究家。聖太郎が出場する新人部門の審査員。

    水瀬孝司
    『水瀬屋』オーナー。聖太郎が出場する新人部門の審査員。

    川合義治
    相馬の古い友人。聖太郎がフランス滞在中に間借りさせてもらう。

    柴村
    川合の飲み仲間。白髪の痩身でスーツを着こなす。

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    2024年04月13日
  • ハルさん

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    ふうちゃんの言動にいちいち空回りするハルさんはなかなかめんどくさい親ですがいい親でもあるのでしょう。/いまだ子離れしきれてないハルさんはふうちゃんの結婚式当日回想する、ビスクドール作家であり父親であることの両立に悩みつつ遭遇したいくつかの「事件」を。ハルさんの中に残っている亡くなった妻の瑠璃子さんや人形ギャラリーの浪漫堂とともに対したことを。

    /幼稚園卵焼き消失事件。小学四年夏休みふうちゃん失踪事件。中学二年泣いたふうちゃん事件。高校三年ふうちゃんのバイトと落とし物指輪事件。取り替えっ子ビスクドールと大学一年のふうちゃん。

    /ハルさん(春日部晴彦。ふうちゃん幼稚園児のとき二十九歳)。瑠璃子(ハルさんの亡くなった妻)。ふうちゃん(風里、ハルさんと瑠璃子さんの娘。中学校ではカスちゃん)。隆くん(卵焼きに逃げられふうちゃんを疑う)。人形ギャラリー浪漫堂(球に近い体型。ハルさんの一歳年上)。にゃんち(幼稚園の古株ぬいぐるみ)。あやちゃん(小学校での友だち)。美雪(ハルさんの一歳上の姉。北海道在住)。源田のおじいさん(猫嫌いだが子どもには優しい)。高岡先生(中学校での担任)。長谷紀雄(ふうちゃんの結婚相手)。テレビ(無口な居候)。三輪坂夫妻(ハルさんの人形のオーナー、ペンション経営)。

    あなたは私を理解している。私がどんなときに、どんなふうに考えて、どんなことを言うか、想像がつくでしょう?(p.52)

    ふうちゃんには、ふうちゃんの世界があるのだ。(p.71)

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    2024年01月23日
  • 涙をなくした君に

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    ワーカホリックで外では良き教師、内では暴力を振るい自分の価値観を押し付ける父親を反面教師に、カウンセラーとして人の内面に向き合う主人公。
    仕事でも家庭でも、父親の価値観を否定する事に囚われ、自覚しながらも逃れられずにいる。
    人の内面の弱さが随所に出てくるので、爽快さは無いが、感じる部分はあった。

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    2024年01月13日
  • おなじ世界のどこかで

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    短編連作集。藤野さんの本は好きだけどこれは普通。
    今のネット中心社会の中でも繋がりはあるんだよ。大丈夫、見えてなくても誰かとは繋がってるし、空の向こうは晴れてるからって感じ?内容的には中高生向けかな。

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    2023年09月01日
  • ハルさん

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    男手一つで育て上げた娘を嫁がせる。感無量だろうな…。自信なさそうだけれど一生懸命に子育てをしているお父さん(ハルさん)の深く大きな愛情が素敵でした。

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    2023年08月28日
  • ふたりの文化祭

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     地味系女子とキラキラ男子なら、『君に届け』みたいな展開かと思いきや全く違うかった。いや、タイトルも表紙もそんな感じじゃないですか・・・。

     

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    2023年08月06日
  • ぼくの嘘

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    ネタバレ

    勇太は森さんに片想いしてるけど森さんの彼氏は勇太の親友でもある龍樹だし、あおいが想っているかすみちゃんは年上の石田さんと付き合ってるからそのデートを見張りたいって思いで、勇太も巻き込んだWデートになるし…と本当に色々な恋愛模様が描かれていて、文体は軽い感じながらすごくぎゅっと恋愛を濃縮した物語でした。片想い、同性への恋、嫉妬、恋心の移り変わり、はたまた不倫に対して…といった状況になって、様々な感情に振り回される2人の主人公達の感情が手に取るように伝わってきました。

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    2025年12月21日
  • 初恋写真

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    タイトルどおり、青春恋愛小説。
    今時の恋愛小説らしく多様性を取り入れた読みやすい構造になっていた。
    みずみずしい文体で二人の主人公の視点が交互に描かれ、二人が接近していく心の過程がよくわかる。
    読み手を選ばない作品になっていると思った。
    たとえば女の子とは可愛くて小さくて守ってあげたくなるだけのひとじゃなく、対等に付き合えるってどういうことなのか、めっちゃ考えさせられる。とくに男主人公の星野が特別なのかどうかわからないけどいい男すぎるなぁ!と思ってしまった。
    好きなひとに好きになってもらうって本当はめちゃくちゃ大変なことだから、頑張れ二人!と読み終わって息をついた。

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    2023年04月16日
  • 初恋写真

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    視点が二つで交互に展開するラブストーリー。作者があとがきを書いていて、自分の狭量さを思い知らされた。とてもライトに重い問題を描いているので、多少、違和感を感じたのだが、それこそが、おそらく作者のあとがきにあるスティグマなのではと思った。

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    2023年03月25日
  • 涙をなくした君に

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    終始、どんよりとした空気が漂う作品。

    主人公は両親の愛情を享受出来なかった記憶に縛られ自らカウンセラーとして働く宮沢橙子。
    テニスインストラクターの夫・律と結婚し、小学一年生の一人息子・蓮と3人で暮らしている。

    穏やかな生活を送りながらも過去の記憶に囚われ足掻く橙子。

    外面だけ良く、家庭内で妻や娘にDVを繰り返す橙子の父親には軽蔑と嫌悪しかない。

    母親や妹に身勝手さを感じるも実際経験した人でしか解らない感情があるだろうし父親を見限る態度を否定出来ない。

    血が繋がっているからこそ許せない親子関係もある。

    血縁の闇は深い。

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    2023年02月15日
  • 淀川八景

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    私も住まいも淀川河川敷が目の前なので
    親しみながら読ませて頂きました!
    色んな人生ドラマがあるんだなぁ♬

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    2023年01月31日
  • しあわせなハリネズミ

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    ハリネズミには友達がいなかったが、それを全く気にしてはいなかった。

    そんなハリネズミにも趣味や楽しいことはあったが、決して他人に見せるものではなく、役にも立たないし、あくまで個人で楽しむものだった。

    しかし、そんな思いを抱いていたのは、ハリネズミだけではなかったことを知り、その日を境に、ハリネズミの毎日は変わっていった。

    長所も短所もあるのは、何も客観性の強さだけでは無いし、それが自分ひとりだとも限らない。
    いつかは自分と気の合う存在と、出会う日が来るのかもしれないし、来ないのかもしれない。

    結局、人生における物事の成否は全て可能性であるのかもしれず、それをプラスに捉えるか、マイナスに捉えるかは、人それぞれだし、それを幸せと思うのか、不幸せと思うのかも、人それぞれ。

    しかし本書は、それをプラスに感じられそうなストーリーであり、どちらか分からないからこそ、期待してしまうという、ポジティブな思考法を持つようになる展開には、明日への希望を感じさせられ、そこに、小沢さかえさんの可愛らしいペン画と、多国籍風の混在しながらも美しさの均衡のとれた、油彩カラーが加わって、独自の雰囲気を醸し出している。

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    2024年02月04日
  • 淀川八景

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    淀川を共通の背景として心にわだかまりを抱えた人たちの心象風景を描いていく短編8作。

    それぞれの人がちょっとした出来事で得た気づきに深い真実が見え隠れしている。どれも短いから多くを描き込んではいないけど、安易な感動に終わらせないところが深い余韻を残している。

    この作品の前に読んだ別の作家の深みのないちょっといい話を連打したような短編よりはずっといい。

    好きなのは「ザリガニ釣りの少年」。
    「こいつの大事なものは、俺とは全然ちゃうところにある」
    いじめは終わらないだろうけど、救いがあるな。

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    2023年01月18日
  • ハルさん

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    娘が結婚して家を出て行く…
    やはり最後は泣ける。妻を亡くし男手1人で育てた父親ハルさんの思いを思うと切ない。親は子供の幸せが1番なのだから。

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    2022年05月31日
  • ハルさん

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    ハルさんとふうちゃん、2人の成長が書かれています。
    今の2人になるまでに起こったいくつかの事柄が順番に書かれていて、ふうちゃんの成長が見られたのが良かった。
    様々な問題を、亡くなった瑠璃子さんと解決していくのが新しいなと思いました。

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    2022年03月12日
  • ぼくの嘘

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    ネタバレ

    「恋愛(付き合うかどうか)は、あくまでもタイミング」というのは、結婚においてもそうだと思う。

    読み進めながら、笹川くんに少しずつ惹かれて、「あれ…この子いいかも?」と思い始めた。

    結末としては、あおいはこれでいいのか?本当にそんなふうに切り替えられるもの?とは感じた。
    「性的な恋人」になったという結末にしなくても「性別を超えてお互いを支え合うパートナー」としての描き方もあったのでは?と思った。

    同シリーズの「わたしの恋人」も読んでみたいと思う。

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    2022年02月10日