【感想・ネタバレ】ふたりの文化祭のレビュー

あらすじ

部活の命運をかけ、文化祭に向けて九條潤は張り切っていた。一方、図書委員の八王寺あやは準備の盛り上がりに入れずにいた。そんな二人が一緒にお化け屋敷をやることになり……爽やかでキュートな青春小説!

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Posted by ブクログ

6月に「きみの傷跡」を読んで、何年か前に読んだ「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」に続編?があると知り、読みました。

なるほど。
笹川くんや森さん、結城さんは知ってる気がする。

スクールカーストが絡んでくる高校生の話、自分の高校時代を思い出しつつ読みました。
あやには結城さんや九條くんとの関係があるから引き上げてもらった感じがする。
アリサちゃんは一見すると下位レベルのところにいるのだけど、内面が強いから実はそうでもない。
あやも、勉強ができるから実はそこまで低いところにはいないと思う。
勉強ができる人が集まる進学校って事だから、そこまで深刻な差別意識はないのだろうけど、話の端々にそういう描写は出てくるし、九條くんの一人称の時は田淵くんに対してそういう上から目線な感じはかなりあからさまに書かれている。(まあ、そうなったのは田淵くんが悪いと思うけど!)

文化祭の準備でクラスの仲間意識が高まるとかさ、青春ですよねー。
いいなー。

田淵くんは最初から最後まで嫌なやつだったけど、九條くんは悪くないってちゃんと誤解が解けてほしい。

九條くんが結城さんに惹かれたのは、最初は見た目だったけど、他の女の子達みたいに自分に好意を持たなかったから、そういう彼女を振り向かせたいっていう負けず嫌い的な感情からなのかなと思っていた。
だけど、それだけではなくて、自分のことを勝手に想像して勝手に理想と違った、と冷めていく女の子達と付き合いたくなかったってのもあるんだろう。
誰でも、自分の本当の姿をクラスメイトに見せているわけではないからね。
仲の良い友達にだって話せていないこともある。
上辺だけの付き合いってわけではなくても、どうしても話せないことってあるよなぁと思う。

そういう距離感をどうとっていくかって、大人になっても難しい。

自分の高校時代を思い出すと全然楽しくなかったわけではないけど、もっと友達をいっぱい作って部活とか学校行事とか、楽しめたらよかったなぁと思いました。

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2021年09月25日

Posted by ブクログ

県内有数の進学校である神丘高校に通う主人公の八王子あやと九条潤は1年1組の同じクラスです。八王子あやは図書委員で大の本好き、三つ編みメガネで地味な存在です。逆に九条潤はスポーツ万能のイケメンでキラキラした存在です。この二人には同じ保育園に通っていたという共通点がありました。そんな二人の高校に文化祭の季節がやってきます。クラスのみんなで怪談を朗読するという企画を立てて準備を進めていきます。文化祭のイベントを通じて、高校生の成長を描く青春の物語です。
前作の「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」を読んでいると、より楽しめると思います。
お話の中でいろいろな本が紹介されていて、どれも魅力的です!

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2022年09月22日

Posted by ブクログ

シリーズ名はよくわからないが、青春三部作と言われている三作目
なので、これで完結なのかね?

今回は「ぼくの嘘」にも登場していた八王子さんと、新キャラの何でもそつなくこなすイケメン九條くん
二人は同じ保育園だったけど小学校の頃に八王子さんが転校し、高校でまた同じになった関係
二人ともシングルマザーの家庭環境で、片やバリキャリでもう一方は元夫とよりを戻すだの戻さないだのとしていて元夫が家に来ているときは外で時間を潰して帰らない八王子さん
キャラクター的には九條くんは万能キャラのモテ男に対して、八王子さんは三編みメガネの読書陰キャという対比
とは言うものの、九條くんもそれなりのダークな部分を内面に持つといった感じ

他にも森さん、結城さん、笹川くんも同じクラスなのでそこそこ出てくるし
古賀くんも名前はちょいちょい出てくる
他にもBL好きなアリサちゃんとか何をしたいのかわからないクソ野郎の田淵くんとかね
視点は二人だけど、総じて青春群像劇になっている

文化祭というイベントに対する立ち位置
皆面倒事は避けたいけど、クラスの中での役割や自分の居場所、貢献度、雰囲気等の兼ね合いで変わる人間関係
これまでの2作は主人公2人の個人が中心の青春もので、今回は集団の中でのというものがより意識される

今思えば文化祭的なイベントにもっと積極的に参加しておけばよかったなぁと思う反面
やっぱり面倒事は避けたいという思いの両方があるなぁ
世の中にはこーゆーのに盛り上がれる人とそうでない人がいるのよ……


それはそうと、八王子さんに共感する部分が結構ある

八王子さんへの評価として「自分に欠けているものを他人で埋めようとしない」と言われていて納得
僕もこの手のタイプなのではなかろうか?
でもまぁ、それも良し悪しだけどね



ビブリオバトルのところ
あんな説明されたら読みたくなっちゃうよなぁ
やはり、ポイントは興味を惹くオチのある本を選ぶ事と、その意外性の説明かね
「ふたりはともだち」のシリーズを買いたくなってしまったじゃないか

あと、アリサちゃんは自分の欲望に素直ですねぇ
ま、要はあけっぴろげな腐女子ってだけなんだけど
尻子玉の話をしたいとかっていきなり言い出すあたり、面白い


このシリーズ、3部作ということになってるけど、続編は本当にもうないのかな?
アリサちゃんとか原さんとかを主人公にしたものとか行けそうな気がする
もしくは、意外なところで田淵くん視点で、「実はこんな事情が!」という内容も面白そうだけど ま、これを読む限りは弁解のしようもないなぁ

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2021年03月01日

Posted by ブクログ

青春期の中にも葛藤があって、複雑な人間模様がわかりやすかった。思春期でまだ子供と割り振りされる高校生なのに、背負う背景はとても重い。苦しいと感じる描写が少し悲しかった。ふたりはお互い確実に変わっていく。今までもこれからもきっと。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

学生時代の見栄を張ったり同士を探したり家庭に不満があったり、学生時代特有の悩みを持った真面目な文学少女とクラスの人気男子の話。

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2024年06月05日

Posted by ブクログ

 地味系女子とキラキラ男子なら、『君に届け』みたいな展開かと思いきや全く違うかった。いや、タイトルも表紙もそんな感じじゃないですか・・・。

 

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

藤野恵美さんの青春三部作の三作目。前ニ作のような恋愛話ではなかった。まさに青春小説で、読後感は爽やかです。

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2021年08月20日

Posted by ブクログ

なんか、中途半端すぎない?えっこれで終わりっていう感が強いわ。主人公が2人ともまぁ性格悪くてな(笑)。きっとわざとで一皮むけるのがテーマなんだろうけど。だからいまいちのめりこめなかったのはあるなぁ。しかし結構きわどい(-_-;)。

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2019年11月08日

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