藤野恵美のレビュー一覧
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『作家と編集者』というタイトルから、早見和真さんの『小説王』のような熱いお仕事小説を想像していた。ところが、一話目の錦見映理子さん「邪悪な香り」でいきなり背筋がゾクゾク……。なんだか寒くなってきた。風邪か? いま季節は春なんだけどなと思いつつ。
新人作家・鷹柳をデビューさせようと奔走する熱血編集者の話かと思いきや、漂ってくるのは不穏な空気と怪しいオピウムの香り。次第に狂気の世界へ足を踏み入れていく編集者・安曇、そして作家・鷹柳の正体とは? 夢か現実か、境界線が溶けていく物語にぐいぐい引き込まれる。
作中作のタイトルに、「もしかして、そういうこと!?」と鳥肌が止まらない。こんな作家と編集者の関 -
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本書と知りあったのは名取佐和子さんの著書『金曜日の本屋さん』金曜堂のオーナー「ヤスさん」のお薦めだったからだ。
物語は妻を早くに亡くし男手ひとつで育てた娘の風里の結婚式の日に、人形作家のハルさんが娘との思い出と謎解きを回想しながら交互に結婚式が進行していく話。
私にも、まだ学生だが娘が二人いるので、「あぁ、いつかこんな日が来るのか」と思い浮かべながら複雑な気持ちで読み進めた。
シングルで子供を育てるのは、とても大変だろう。家事と仕事の両立、忙しさのあまり子供に寂しい思いや苦労をさせてないかと「後顧の憂い」を感じずにはいられない。
ハルさんは不器用でちょっと頼りないけれど風ちゃんを大切に思っ -
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藤野恵美さんの心がほっこりする童話ですね。
藤野恵美さん(1978年、大阪府生まれ)
作家、児童文学者。心温まるミステリー『ハルさん』の作家です。
絵は、小沢さかえさん(1980年、滋賀県生まれ)
画家、挿し絵画家、絵本作家。
この絵本は、海と青硝子さんのレビューを見て興味を持ちました。ほっこりする心やさしい絵本でした。
海と青硝子さんありがとうございます(=^ェ^=)
ネガティブなはりねずみが、ある日もぐらに出会うことで、「今まで友達なんかいなくても、いいんだ!」と、思っていた気持ちが変わっていく物語です。どちらかと言うと寓話でしょうか!
うさぎや、りすや、かわうそなどとの交流を通 -
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チョコレートが食べたい。
と、読後必ず読者は思うだろうと思われる小説。笑
聖太郎、光博、凜々花。
それぞれがそれぞれの道で悩んで、やがて答えを見つけて行く。そんなストーリー。
思わず自分の学生時代と比べてしまった。
本当に幼かったなぁ。。と。。
この3人のように悩んだりしなかったなぁ。
私は取り立ててずば抜けた才能もなく、好きな物もなく、人生に悩んだりもせず、誰かと比べて落ち込む事はあるけど、だからって、なにくそ!とか奮い立つこともなく。。。
本当、何もない学生時代、人生で。。
でも、今もし戻れるなら、絶対今の人生は歩みたくない。なんて思うのは、今の人生を後悔してるのか?な?
なんてい -
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河川敷が出てくるという共通点で、こんなにバラエティー豊かなお話。みんなどれも違ったタイプの人が出てきて、それぞれの人生をみな生きている。作家さんってすごいなあって思う。それぞれにみな、生きていく上での小さな困難を抱えていて、誰かの助けを必要としていて、その願いがかなったりかなわなかったり。共通点はみな短編らしい話の切り取り方があって、その未来を想像させる余韻のある終わりをしていること。多様な話で、直接・間接的にも互いのつながりはまるでないのだけれど、こうやって話が集められた時、同じ空気感があって、するすると読めた。そういうところもなんだか不思議。