藤野恵美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
藤野恵美さんの心がほっこりする童話ですね。
藤野恵美さん(1978年、大阪府生まれ)
作家、児童文学者。心温まるミステリー『ハルさん』の作家です。
絵は、小沢さかえさん(1980年、滋賀県生まれ)
画家、挿し絵画家、絵本作家。
この絵本は、海と青硝子さんのレビューを見て興味を持ちました。ほっこりする心やさしい絵本でした。
海と青硝子さんありがとうございます(=^ェ^=)
ネガティブなはりねずみが、ある日もぐらに出会うことで、「今まで友達なんかいなくても、いいんだ!」と、思っていた気持ちが変わっていく物語です。どちらかと言うと寓話でしょうか!
うさぎや、りすや、かわうそなどとの交流を通 -
Posted by ブクログ
チョコレートが食べたい。
と、読後必ず読者は思うだろうと思われる小説。笑
聖太郎、光博、凜々花。
それぞれがそれぞれの道で悩んで、やがて答えを見つけて行く。そんなストーリー。
思わず自分の学生時代と比べてしまった。
本当に幼かったなぁ。。と。。
この3人のように悩んだりしなかったなぁ。
私は取り立ててずば抜けた才能もなく、好きな物もなく、人生に悩んだりもせず、誰かと比べて落ち込む事はあるけど、だからって、なにくそ!とか奮い立つこともなく。。。
本当、何もない学生時代、人生で。。
でも、今もし戻れるなら、絶対今の人生は歩みたくない。なんて思うのは、今の人生を後悔してるのか?な?
なんてい -
Posted by ブクログ
河川敷が出てくるという共通点で、こんなにバラエティー豊かなお話。みんなどれも違ったタイプの人が出てきて、それぞれの人生をみな生きている。作家さんってすごいなあって思う。それぞれにみな、生きていく上での小さな困難を抱えていて、誰かの助けを必要としていて、その願いがかなったりかなわなかったり。共通点はみな短編らしい話の切り取り方があって、その未来を想像させる余韻のある終わりをしていること。多様な話で、直接・間接的にも互いのつながりはまるでないのだけれど、こうやって話が集められた時、同じ空気感があって、するすると読めた。そういうところもなんだか不思議。
-
Posted by ブクログ
2人の少年が切磋琢磨してお菓子職人目指す話かと思ったら違った。
もっと人間らしい感情を煮詰めて大人になっていく…勢いよく読み終わった後に振り返ってしみじみと噛み締めてしまう深いお話だった。
読んでいて楽しいのは聖太郎のスポンジのように吸収する製菓職人ライフなんだけど、共感するのは光博の周りからの期待に応えられず自堕落になっていく落ちぶれっぷりだった…。
自分は何も才能を持たない者だからと動き出すことが出来ずに燻っていた光博だけど、免許をとったり工場の仕事を手伝ったりと小さな一歩一歩を積み重ね、視野を広げる事で今までの自分の「思い込み」に気づく事が出来た。その過程が大人になっていく事なんだな -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価が低いのは、幸せな人生を送ってきた人が多いのかな、と感じた。
この著者、藤野恵美氏の本を読むのは、ショコラティエ、以来2冊目だと思うが、前作より断然よかった。
両親の愛を受け育てられた、とは思えないカウンセラーの宮沢橙子。
テニスのインストラクターをしている夫の律と、小学一年生の息子の蓮と、見た目は平穏な生活を送っている。
ただ、心の中では自分よりも収入の低い夫に遠慮し、息子に(カウンセラーである知識のもとに、いけないと理性ではわかっているのに)怒りをぶつけてしまう。
幼少の頃、小学校教員の父親が家庭内では絶対的な采配をふるっていた。暴力行為もあり、母親は後に離婚して元々の夫より高収入 -
Posted by ブクログ
県内有数の進学校である神丘高校に通う主人公の八王子あやと九条潤は1年1組の同じクラスです。八王子あやは図書委員で大の本好き、三つ編みメガネで地味な存在です。逆に九条潤はスポーツ万能のイケメンでキラキラした存在です。この二人には同じ保育園に通っていたという共通点がありました。そんな二人の高校に文化祭の季節がやってきます。クラスのみんなで怪談を朗読するという企画を立てて準備を進めていきます。文化祭のイベントを通じて、高校生の成長を描く青春の物語です。
前作の「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」を読んでいると、より楽しめると思います。
お話の中でいろいろな本が紹介されていて、どれも魅力的です!