【感想・ネタバレ】淀川八景のレビュー

あらすじ

大阪人の悲喜こもごもを見つめながら、今日も流れる淀川。
陰惨な家庭を生き延びた姉妹、弟の野球を眺める少女、
婚活バーベキューにいそしむ男女、映画を撮る高校生、
自由を謳歌する個人投資家――。
誰もが割りきれない心を抱えて水辺に佇む。
瑞々しい人生のスケッチから今の大阪が浮かび上がる短編集。

解説・北上次郎

※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

河川敷が出てくるという共通点で、こんなにバラエティー豊かなお話。みんなどれも違ったタイプの人が出てきて、それぞれの人生をみな生きている。作家さんってすごいなあって思う。それぞれにみな、生きていく上での小さな困難を抱えていて、誰かの助けを必要としていて、その願いがかなったりかなわなかったり。共通点はみな短編らしい話の切り取り方があって、その未来を想像させる余韻のある終わりをしていること。多様な話で、直接・間接的にも互いのつながりはまるでないのだけれど、こうやって話が集められた時、同じ空気感があって、するすると読めた。そういうところもなんだか不思議。

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

私も住まいも淀川河川敷が目の前なので
親しみながら読ませて頂きました!
色んな人生ドラマがあるんだなぁ♬

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2023年01月31日

Posted by ブクログ

淀川を共通の背景として心にわだかまりを抱えた人たちの心象風景を描いていく短編8作。

それぞれの人がちょっとした出来事で得た気づきに深い真実が見え隠れしている。どれも短いから多くを描き込んではいないけど、安易な感動に終わらせないところが深い余韻を残している。

この作品の前に読んだ別の作家の深みのないちょっといい話を連打したような短編よりはずっといい。

好きなのは「ザリガニ釣りの少年」。
「こいつの大事なものは、俺とは全然ちゃうところにある」
いじめは終わらないだろうけど、救いがあるな。

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2023年01月18日

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