藤野恵美のレビュー一覧
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主人公の古賀龍樹は彼女いない歴が年齢の高校1年生。ジャズピアニストのかっこいいお父さんと雑誌編集者のお母さんは今もラブラブで、暖かい家庭に暮らす男の子。ある日、保健室で寝ていた女の子の「くちゅんっ」というくしゃみで初恋をします。「くちゅんっ」の子は森せつな。完全に冷え切った夫婦仲で喧嘩が絶えない家庭で暮らす、龍樹とは対照的な女の子。その二人の初々しい恋愛の物語です。
語り手が交互に変わり、二人の気持ちが良くわかり、キュンキュンします。二人がお互いに好きという気持ちに気がつき、付き合うことになった後も物語が続き、お互いの気持ちが本当に通じ合うまでの、爽やかなお話です。 -
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ネタバレ終盤に差し掛かって二作目だということが分かり一旦停止。さて、一作目から通して読んで確かに正解だった。あおい、勇太の性格に深みが増した。この手の小説を読むとき、自分が若かったころを連想して読む読み方の他に、自分の子どもたちが高校生になったらこういうことするんだろうなという目線で読めたことが新鮮だった。一作目と視点が変わったことで、あおいのことをより知ることができた。地味だが可愛い子だとか清楚系でナチュラルっぽくて簡単に落とせそうとか。周りから見るとそういう評価の子だったのか。勇太の闇の部分とかもね。『わたしの恋人』では、この手の本にしては珍しく、家族の話に結構食い込むなと思っていたけれど、このシ
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ネタバレ幸せな家庭に育った男の子が、クラスでひとり浮いた感じの女の子に一目ぼれしてぐいぐいと迫っていくが、女の子もなんだかそれがうれしくなっちゃって、という一直線なストーリー。この作品だけを読む分だと、この二人がだんだんくっついていきつつ、女の子のほうは、自分自身の家庭の悩みとかはきっとわかってもらえないんだろうなあと葛藤するという、ほとんどそれだけ。
すごく単純なんだけど、ディテールが丁寧に描かれていて説得力があり、とても楽しく読めた。
もっとも、それだけじゃないんだよということは少し匂わせてあって、そちらは「僕の嘘」のほうで描かれる。 -
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本書と知りあったのは名取佐和子さんの著書『金曜日の本屋さん』金曜堂のオーナー「ヤスさん」のお薦めだったからだ。
物語は妻を早くに亡くし男手ひとつで育てた娘の風里の結婚式の日に、人形作家のハルさんが娘との思い出と謎解きを回想しながら交互に結婚式が進行していく話。
私にも、まだ学生だが娘が二人いるので、「あぁ、いつかこんな日が来るのか」と思い浮かべながら複雑な気持ちで読み進めた。
シングルで子供を育てるのは、とても大変だろう。家事と仕事の両立、忙しさのあまり子供に寂しい思いや苦労をさせてないかと「後顧の憂い」を感じずにはいられない。
ハルさんは不器用でちょっと頼りないけれど風ちゃんを大切に思っ