藤野恵美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
両親から支配されてきて、愛情を感じた事があるのか自分で分からない女性が、結婚、出産によって出来れば関わりたくない両親と関わらなければならない。好きになれない親からの遺伝子を感じてしまう自分の行動や心境で、自分の愛する夫と子供への行動を自分で疑ってしまう。これは愛なのか、支配欲なのか・・・。
さしたる事件も起きず淡々と進んでいきますが、色々考えこんでしまうテーマの小説です。
可愛い、愛おしいと感じる心と、めんどくさいと感じる心は両方同時に発生しますよね。心の底の底から愛おしさが湧き上がって、自分の事は何もかも最後でいいなんて思えないだろうし思う必要も無いです。
しかし、どこかかみ合わない親子関係を長年続けると、ぶつかる事が怖くなって遠巻きにする事しか出来ない関係になるのって分かる気がします。ケンカして仲直りしてっていう関係は、芯に信じられるものが有るからぶつかれるんですもんね。
そういう経験が無い状態で親になった時、正解が知識としてしかない不安感は想像できます。研究結果でも親子関係での負の連鎖はあると言われていますから、不安に感じて当たり前かもしれません。