藤野恵美のレビュー一覧

  • お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 秘密の動物園事件

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    “「人間が、悪意をもって、ほかの人間の命をうばうのよ。その行為にたいして、執事、あなたはどう感じるかしら?」
    「こわい、と思います。それに、かわいそうだと……。」
    「そうね。それが正常な人間の感覚よ。けれども、そうじゃない人種がいる。」
    お嬢様は宙を見つめ、なにかをにらみつけるような目をなさいます。
    「なんておもしろい事件だ。そんなふうに思ってしまう、呪われた人間もいるの。」
    それが、お父上である秋麻呂氏なのでしょうか。
    そういえば、秋麻呂氏は自分のことを「名探偵」だと言っていました。
    だからこそ、お嬢様は名探偵という肩書に強い嫌悪感をしめされるのかもしれません。”[P.41]

    4巻目。

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    2012年09月17日
  • お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿

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    HACCANさんの絵が好きです。

    そして設定にも心惹かれるものがあったので手に取りました。

    ありすの色々心得てる感じと、ゆきとの戸惑いながら成長していく感じ(しかも若干天然っぽい。)が可愛らしくて楽しかった。

    作者の人柄が滲み出てるのか、作品全体に流れる優しい空気感が良かった。

    児童向けだから、探偵物といっても大したものではないだろうと軽い気持ちでいたせいもあるけれど、なかなか面白かった。

    結構読書量のある子向けかもしれない。

    そして、これはシリーズにハマってしまいそうな予感…。

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    2012年10月20日
  • お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 時計塔の亡霊事件

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    “「あなた、小さいころから、少しずれているというか、かんちがいしやすい性格だったようね。」
    お嬢様はそうおっしゃると、かすかに笑みをこぼされました。
    ......はい、否定はいたしません。
    「でも、そういう経験って、わたしにもあるわ。ほかの人間たちがふしぎだ不可解だという、密室だとか人間消失だとかの事件も、わたしにはすぐに真相を見破ることができるから、まったくもって合理的な現象でふしぎでもなんでもないと思ってしまうのよ。」
    お嬢様のおっしゃっていることは、ぼくの思いちがいとは別次元の話のような気がしますが、共感していただけたようでよかったです。”

    アップルタルト食べたい。
    ゆきとくんは将来的

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    2011年08月30日
  • お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿

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    “「……うむ。」
    わずかにうなずくと、お嬢様は手をのばして、スコーンをつかみました。そのあいだも、書類から目をおはなしになりません。
    お嬢様はベッドの上にひざを立ててすわり、書類と本を交互にごらんになりながら、スコーンにかじりつきます。
    とても行儀が悪いのですが、とがめる者はだれもおりません。
    このありすお嬢様こそ、二ノ宮家の当主でいらっしゃるのです。
    ぼくはじっとベッドサイドに立って、お嬢様が食事を終えられるのを待ってました。
    お嬢様は無言で、スコーンをほおばります。
    薄暗い中、ベッドにうずくまり、何日間も同じパジャマで、髪はねぐせだらけでもじゃもじゃとあれば、そのお姿は女の子というより、野

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    2010年07月13日
  • そっと、抱きよせて 競作集 <怪談実話系>

    購入済み

    駄作

    プロの作家が書いたとは思えないような文章もいくつかあり、同人誌の様な読み物だった。買う価値なしです。

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    2016年06月26日