藤野恵美のレビュー一覧

  • お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 豪華客船の爆弾魔事件

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    ミステリとして評価が高かった作。確かに、トリックの根本はシンプルでも、思いもよらない方向から来る驚きがあったのと物語との結びつきも強く全体の完成度が高くてよかったです。前作もですが挿絵の先生の画力への信頼を感じた。

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    2025年10月12日
  • ぼくの嘘

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    ネタバレ

    ラストがめっちゃ良かった。

    涙出た。
    メインキャラが、性格良くって天真爛漫!みたいなよくある記号化された子たちではなく
    実際に、自分にも似た、腹黒い考えの持ち主だったり、性格がちょっと曲がってたり
    そこが作品に引き込まれるポイントかも

    あおいちゃんの、初恋が実ることを祈ってたけど、レズビアンとノーマルではなかなか難しいのも現実

    描かれていない、その先の未来も2人が幸せでありますように。

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    2024年09月24日
  • しあわせなハリネズミ

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    氷固まったハリネズミの心がもぐらによって溶かされ、温かさに包まれる。
    ハリネズミがどのようにして「しあわせ」を感じるようになったのか。
    ハリネズミ、もぐらうさぎ、りす、くま、かわうそ

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    2024年09月01日
  • ショコラティエ

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    ネタバレ

    客観的な視点で見るとそれぞれが恵まれている側面があっても、それぞれが種類の違うコンプレックスを抱えていることに励まされた。
    告白されてフィガロの結婚を歌うりりかが可愛い。

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    2024年07月24日
  • ハルさん

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    妻を亡くし、幼稚園の時から男手ひとつで育ててきたふうちゃんの結婚式当日。これまでの日々を2人で体験した謎と共に回想するハルさん。このハルさんの人物像がとにかく良い。不器用だけど温かくふうちゃんを見守る姿に何度も目頭が熱くなった。ラストの新郎のスピーチ、そりゃ泣いちゃうよね。ハルさんの愛情をたっぷりもらったふうちゃんは、素敵な夫を見つけました。ミステリは気持ちが和む日常の謎。でも少しスピリチュアルな面があるので、好みが別れるかも…?

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    2024年07月18日
  • ハルさん

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    妻に先立たれたハルさんは男手一つで娘のふうちゃんを育てる。ここに日常の謎を織り交ぜ、安楽椅子探偵として亡妻・瑠璃子さんが登場する。
    このコンビネーションが実にいい。日常のちょっとした「なんでだろう?」や「なんだろう?」がミステリとして機能し、眼前に隠されていたドラマが提示される展開が実にいい。
    人の心にそっと寄り添うような暖かな物語だ。

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    2024年05月23日
  • ハルさん

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    最後ハルさんと一緒にぼろぼろ泣きそうになったけど、電車だったのでぐっとこらえました。日常の小さな出来事をハルさんとふうちゃんのやり方で、一歩ずつ歩いてきて、ラストのこの幸せな光景につながってきたんだな、というのがたまらなく良かった。

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    2024年04月20日
  • しあわせなハリネズミ

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    ハリネズミには友だちがいないけれど、だれにも邪魔されずにひとりでいることが好き。

    うさぎの耳にバラの花飾りがついていたけれど、似合わないとはっきり言う。
    かわうそは、そんな言い方したらかわいそうだと言うけれど心で思ってることと違うことはいいたくないと…。
    そんなんじゃ、友だちができませんよと言うかわうそに「ほんとうのことをいえないなら、ともだちなんか、いらないね」と。
    友だちがいないとさみしいし、だれも助けてくれないと困ったことになるよと。

    もぐらにあってからハリネズミに変化が訪れる。

    うさぎやかわうそやもぐらに会った夜、眠れずにいたハリネズミは、ししゅうをする。

    そのししゅうをもぐら

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    2023年12月20日
  • しあわせなハリネズミ

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    とても素晴らしい一冊だった。いろんな方向に考えや思いが飛んでいき、うまくまとめられないのが悔しい。共感、あきらめ、希望、期待、孤独、自分の中にある様々な心に問いかけてくる。

    (物語)
    友達はいないけれど、一人が好きで平気なハリネズミ。思った通りのことを口にするので、相手を傷つけてしまいます。背中のハリだけでなく、言葉もチクチクしています。そんなハリネズミがモグラと出会い、変わっていきます。最後には、ハリがあることで友達を守ることができて良かったと思えるまでになります。

     ******
    ハリネズミは確かに感じが良くはない。でも、正直な気持ちを言っているだけとも言える。意地悪をしてやろうとかい

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    2023年11月17日
  • ハルさん

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    奥さんを亡くして男手一つで子育てをするハルさんと娘の風ちゃんの物語

    春日部晴彦は娘 風里の結婚式の前にこれまでの事を思い出しながら式場に向かう
    幼稚園、小学校、中学、高校、大学のときのエピソード
    ちょっとした日常の謎があったが、困りごとは心の中で瑠璃子さんが語りかけて解決してくれる



    ・消えた卵焼き事件
    風ちゃんの友達のお弁当に卵焼きが入っていなかった事の真相


    ・夏休みの失踪
    小学四年生のとき、いなくなった風ちゃんの行き先と意図
    近所で気難しい老人と噂される源田のおじいちゃんは「風里が花を盗んだ」と主張するが……


    ・涙の理由
    家でも元気がない様子
    駅前に貼られているという、風ちゃ

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    2023年04月11日
  • わたしの恋人

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    ネタバレ

    恋はしないと他人との関わりを避けている森せつな と 仲良い両親から愛情いっぱいに育てられた古賀龍樹。高校生男女の青春恋愛小説。

    森さん視点と古賀くん視点 交互に物語が進んでいく構成。読みやすかったので あっという間に読んでしまった。大きな出来事はないけれど、比較的穏やかに進む物語(森家はいつも穏やかではないけれど)で読後感も◎

    古賀くんの真っ直ぐで憎めないキャラクター。森さんの安らげる場所が保健室からいつの間にか古賀くんになっていて、その特別な存在のおかげで森さんは強く前向きになれた。そんな二人を応援したくなる話だった。

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    2022年05月15日
  • わたしの恋人

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    「きみの傷跡」→「ぼくの嘘」→「わたしの恋人」と、発表とは逆順(しかも「ふたりの文化祭」はとばしてて、これから読む)で読んできて、やっとスタート地点にたどり着けた。

    「ぼくの嘘」で大事な脇役のふたりには、こういうエピソードがあり、笹川くんはこちらではこういう役割を果たしていたのか、と感慨深い。

    今回も共感できて応援したくなる登場人物たち。
    藤野恵美さんの作品、大好きです(^^)

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    2022年04月27日
  • ショコラティエ

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    ネタバレ

    完全に題名、ジャケ買い。でも読みやすかったし、展開もめっちゃ面白かった!あとがき読んで、作者の意図になるほど!!!ってなった。ほんと大人になると時間ってあっという間、、、。友達、家族、恋愛、貧富、信仰、夢、才能とは?いろいろ考えさせられたな〜でも重くなくて、食べ物の描写もすごく好き!どんどん残りのページが少なくなるにつれて、え、結末どうなるの!?この残りのページで終われる!?となりますが、安心してください。もう一度読み返したい。

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    2022年03月09日
  • しあわせなハリネズミ

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    挿絵がとてもかわいい。
    カラーの挿絵のページもあり、
    じっくり見てしまう。
    ちょっとひねくれもののハリネズミという設定も、メルヘンしすぎなくてオトナが読んでも楽しい

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    2022年03月06日
  • ふたりの文化祭

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    6月に「きみの傷跡」を読んで、何年か前に読んだ「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」に続編?があると知り、読みました。

    なるほど。
    笹川くんや森さん、結城さんは知ってる気がする。

    スクールカーストが絡んでくる高校生の話、自分の高校時代を思い出しつつ読みました。
    あやには結城さんや九條くんとの関係があるから引き上げてもらった感じがする。
    アリサちゃんは一見すると下位レベルのところにいるのだけど、内面が強いから実はそうでもない。
    あやも、勉強ができるから実はそこまで低いところにはいないと思う。
    勉強ができる人が集まる進学校って事だから、そこまで深刻な差別意識はないのだろうけど、話の端々にそういう描写は

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    2021年09月25日
  • 妖怪サーカス団がやってくる! 1

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    ネタバレ

    最初はピエロ団長にちょっぴり嫌われるまめ太が可哀想でしたが、最後はみんなに認められてよかったです。
    ただ、怪しい2人の人影はどんな妖怪なんだろう...

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    2021年08月26日
  • ショコラティエ

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    才能も環境も、全てが満たされることはないし、それぞれで良さもあり、つらさもある。それでも、前に進むことは、いつからだって始められる。
    登場人物たちの深まりが足りないと言われるかもしれないけど、私たちの大多数は、底の底まで落ちずに、なんとか前に進んでいると思う。だから、同時代を過ごしているこの小説、私は好きだなと思った。

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    2021年08月14日
  • しあわせなハリネズミ

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    イラストの可愛いさと話し方のギャップ、思ったことをそのまま言って何が悪い、ともだちなんていらない、と言っていたハリネズミが前向きで性格のよいモグラに出会って変わっていく。

    「読んであげて」に連載されていたというように、低学年の子どもと一緒に読んでほしい。
    子どもが成長してしまった私も、自分用に手元に置いておきたいです。

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    2021年07月29日
  • ハルさん

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    ミステリー要素もあるが、メインは家族愛。頼りない父、しっかり者の娘、そして何でもお見通しの天国の妻。いい話です。

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    2021年03月08日
  • ハルさん

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    名取佐和子さんの『金曜日の本屋さん』で紹介されていたので読みました。
    この作品は、女性が読まれてももちろんいいのですが、年頃の娘さんを持たれる男性が読まれると共感するかなと思いました。

    妻の瑠璃子さんと死別した人形作家のハルさんこと春日部晴彦は男手ひとつで、一人娘のふうちゃんこと風里を育て、今日はふうちゃんの結婚式の日。ふうちゃんの幼稚園の頃からの出来事を年齢順に回想していく連作短編集です。
    日常の謎ミステリーでもあります。
    ハルさんは、ふうちゃんのことがわからなくなると天国の瑠璃子さんに問いかけ、問題は瑠璃子さんの推理により解決されます。

    第一話 消えた卵焼き事件
    ふうちゃんの幼稚園で、

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    2020年09月30日