藤野恵美のレビュー一覧

  • ハルさん
    名取佐和子さんの『金曜日の本屋さん』で紹介されていたので読みました。
    この作品は、女性が読まれてももちろんいいのですが、年頃の娘さんを持たれる男性が読まれると共感するかなと思いました。

    妻の瑠璃子さんと死別した人形作家のハルさんこと春日部晴彦は男手ひとつで、一人娘のふうちゃんこと風里を育て、今日は...続きを読む
  • 淀川八景
    タイトル通り淀川にちなんだ8編の短編小説を収録。

    人生の90%を淀川近くで過ごしてきた俺にとっては、とても身近に感じる作品ばかり。物語は平成末期から令和初期…つまり今のタイムリーな大阪の人々を描いている。家族同居者生活の描き方が実に上手くて読みやすい。

    そして、淀川の切り取り方が絶妙。凡百の作家...続きを読む
  • ぼくの嘘
    はじめて読んだ藤野さんの本。表紙がかわいいな~ぐらいの軽い気持ちで買いましたがまんまとハマりました。クラスのマドンナ的美少女と、クラスの日陰者の少年のはなし。正反対な二人が少しずつ変わっていくのがよかった。タイトル回収のシーンでは「わー!」となりました。
  • わたしの恋人
    保健室での出会いっていうのがベタだけどいいな~と思いました。若いからこそいっぱい悩んだり考えたり葛藤したり、そんな中でも誰かの存在があって少しずつ変わっていく、変えられていく。藤野さんのお話は人が変わる瞬間を見せてくれるので好きです。
  • ぼくの嘘
    「わたしの恋人」と対になる青春恋愛小説で、必ず前作の「わたしの恋人」から読まないといけない本です。
    前作の主人公の古賀龍樹の親友でオタクの笹川勇太が本作の主人公です。前作のもう一人の主人公の森せつなに密かに想いを寄せています(やっぱりか!)。そんなある日、学校一の美人の結城あおいに弱みを握られ、遊園...続きを読む
  • わたしの恋人
    主人公の古賀龍樹は彼女いない歴が年齢の高校1年生。ジャズピアニストのかっこいいお父さんと雑誌編集者のお母さんは今もラブラブで、暖かい家庭に暮らす男の子。ある日、保健室で寝ていた女の子の「くちゅんっ」というくしゃみで初恋をします。「くちゅんっ」の子は森せつな。完全に冷え切った夫婦仲で喧嘩が絶えない家庭...続きを読む
  • わたしの恋人
    こういう話めっちゃ好き。
    読み終わった後、とても幸せな気持ちになれました。

    言っても分かってもらえないだろうなってことは、大切に想う人だからこそ、言えなかったりするよね。
    暗い内容だったらなおさら。
    けど、相手はそうやって言ってもらえないことがさみしいよね。
    と、どっちの気持ちも分かるなぁって思い...続きを読む
  • わたしの恋人
    誰かを好きになるということ。
    それはすごく幸せなことなんだと思う。

    正反対の家庭環境で育った二人。
    育った家庭環境で考え方にも大きく影響するのか…
    わかりあうことなんて出来るの?

    好きだからこそどうすればいいのか悩み葛藤する。

    好きだとわかった瞬間の二人がとても可愛らしい。
    恋を見事に表現して...続きを読む
  • お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 一夜姫事件
    ・この本では、ありすがアイドルに会い、アイドルが「久しぶり」とありすに声をかけてきました。二人は面識がある!?気になる、おもしろい本でした。
  • ぼくの嘘
    終盤に差し掛かって二作目だということが分かり一旦停止。さて、一作目から通して読んで確かに正解だった。あおい、勇太の性格に深みが増した。この手の小説を読むとき、自分が若かったころを連想して読む読み方の他に、自分の子どもたちが高校生になったらこういうことするんだろうなという目線で読めたことが新鮮だった。...続きを読む
  • わたしの恋人
    出た、せつなパパの「誰のおかげで飯が食えるとおもってるんだ」発言。それ、辰巳渚『父の作法』にもあったNG発言ですから。序盤でせつなを映画に誘う龍樹だけど、その年のころ、気になっている女の子を映画に誘うなんて発想はできなかったな、自分。せつなの、電話番号が書かれた紙を持っているだけでつながりを感じて満...続きを読む
  • ハルさん
    丸善お茶の水店のイチオシ文庫は、人形作家ハルさんとその娘ふうちゃんの父娘の愛情物語。
    帯の惹句は「ほのぼのミステリ」となっているが、ワタシには「愛情いっぱいのファンタジー」に読めた。娘を持つ父親としては、ハルさんに感情移入するなと言われても、それは無理な相談。ハルさんと一緒に喜んだり、心配したり。そ...続きを読む
  • ショコラティエ
    神戸に暮らす小学生の聖太郎と光博、家庭環境の全く違う二人がお菓子を通じて仲良くなり、成長していくうちに疎遠になってそれぞれに転機を迎え、お互いの進む道を見つける迄の物語。

    凜々花含めて三人のどの嫉妬も焦燥感も凄く分かる。
    他人を羨んでも仕方ないと分かっていても、急に裕福にはなれないし、才能は突然降...続きを読む
  • ショコラティエ
    あまり、なにも考えずに手に取りましたが、どんどん引き込まれ、最後はとっても楽しい気持ちになりました!
    おそらく主人公たちと同年代なので、物語のなかに出てくる時事も共感を持って、一緒に驚いたり、悲しんだりできました。
    さすが藤野さんですね。ありきたりを想像してましたが、とても良かったです。
  • わたしの恋人
    幸せな家庭に育った男の子が、クラスでひとり浮いた感じの女の子に一目ぼれしてぐいぐいと迫っていくが、女の子もなんだかそれがうれしくなっちゃって、という一直線なストーリー。この作品だけを読む分だと、この二人がだんだんくっついていきつつ、女の子のほうは、自分自身の家庭の悩みとかはきっとわかってもらえないん...続きを読む
  • ぼくの嘘
    「私の恋人」と対になっている作品。女の子にひとめぼれした親友をけしかけて、つき合わせるように持っていった男の子が、その女の子に自分もひかれてしまって懊悩し、それを横目に見ていた美少女がその関係をおもしろがってかき回す、というストーリー。このたちの悪い美少女のキャラがとっても良かった。
  • ハルさん
    頼りなくて、ちょっと情け無い所もあるけど、ハルさんの言葉はどれも優しい。
    小さい頃はいつも一緒だったふうちゃんも、思春期を迎えちょっと反抗的になったり、あっという間に旦那さんになる人を決めちゃったり…
    ふうちゃんの結婚式の日、走馬灯のようにハルさんの心に蘇るふうちゃんとの思い出に、やさしい涙が止まら...続きを読む
  • ハルさん
    「瑠璃子さん、今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。
    まさか、この僕が『花嫁の父』になるなんて… 
    天国の瑠璃子さん、僕たちの娘は今日お嫁にいってしまいます」
    人形作家の父、通称ハルさんと娘の通称ふうちゃん、そして早くに亡くなった母瑠璃子さん。
    娘ふうちゃんの結婚式の日に父ハルさんが、ふうちゃんと過...続きを読む
  • ハルさん
    とても優しい気持ちになることができるお話。
    少し頼りないハルさんだけど
    そこがまた良かったりする。
    ふうちゃんの成長に戸惑いながらも大切に大切に見守っている姿がなんとも胸を打つ。ちゃんとふうちゃんにもハルさんの優しさが伝わっていたんだね。結婚式のくだりは涙涙。
    家族っていいね。
  • ぼくの嘘
    一気に読めた。ラストが最高にグッと来て、声が出そうになるくらい!
    主人公たちの胸中の描写が、イメージしやすい上に共感できることが多くておもしろい。とにかくラストがよかった!