藤野恵美のレビュー一覧

  • ハルさん

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    父と娘、2人暮らしの小さな出来事を書いた物語。亡くなった妻がポンと出てくるファンタジーさは本ならでは。
    後書きで著者のヘビーな生い立ちを読み、この本の世界は著者が大切に作った世界なんだろうと感じた。主人公に対してナヨナヨした父だなあなどと思っていた感情が吹き飛んでしまった。

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    2025年10月27日
  • お嬢様探偵ありす 天空のタワー事件

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    シリーズ通読。ミステリ的には3作目が一番だったかな。探偵・名探偵とは何ぞやという話もちょっと面白かったですが、深入りはせずに終わった印象。後期クイーン的問題に行くかと一瞬思ったんだけど。2人の互いへの感情の変化は絶妙なところで止めましたね。

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    2025年10月14日
  • しあわせなハリネズミ

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    森のなかで暮らすどうぶつたちとハリネズミの、こころがじんわりとあたたまる物語

    かなしい気持ちになってる時や
    癒されたいときに少し元気になれる、
    そんな物語です。

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    2025年10月09日
  • ふたりの文化祭

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    青春期の中にも葛藤があって、複雑な人間模様がわかりやすかった。思春期でまだ子供と割り振りされる高校生なのに、背負う背景はとても重い。苦しいと感じる描写が少し悲しかった。ふたりはお互い確実に変わっていく。今までもこれからもきっと。

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    2025年07月31日
  • ハルさん

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    児童書の作者ということでとても読みやすい。
    そして登場人物たちにほんわか癒される。お洋服が作れて三つ編みができる優しいおとーさん最高だし、娘ふーちゃんもお母さん似のしっかり者でお父さん似の優しさの持ち主という素敵な女の子。そしてお互いに心配しつつも、最後は相手を信頼して任せるという関係性。
    あとがきで、壮絶な幼少期を送った著者の理想の親子関係知り驚く。やはり現実は厳しいのね。

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    2025年05月12日
  • 初恋写真

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    ネタバレ

    星野公平
    大学二年生。男子校出身で女子に免疫がない。写真部所属。猫に好かれる。法学部。

    花宮まい
    大学一年生。料理と写真が好き。過去のある出来事がきっかけで男性に恐怖心を抱くようになる。法学部。

    笹川勇太
    大学二年生。星野の良き友人で、写真部と他のサークルを掛け持ちしている。法学部。

    ネム
    伊東奏一郎。星野の中・高時代の友人。いつも眠そうな目をしている。

    椿先輩
    大学三年生。写真部の女性の先輩。部長の彼女で、カメラにはあまり興味がなさそう。

    しず姉ちゃん
    柴崎しずく。大学三年年。まいの従姉で、保護者的な一面もある。工学部。

    花宮カレン
    まいの母。元アナウンサーでエッセイスト。

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    2024年11月26日
  • 涙をなくした君に

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    08月-07。3.0点。
    厳格な教師の父親、母とは離婚、妹とは絶縁。カウンセラーの主人公。テニスコーチとの間に小学生の息子が。
    父親の周囲も変化が起き。。。

    主人公の、心の動きの描写が上手い。終始暗い感じだったが、ラストには救いも。

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    2024年08月20日
  • ハルさん

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    冒頭で「僕が花嫁の父になるなんて…」っていう文章をなぜか深読みしてしまった私ですが、衝撃的な展開はありません。ミステリー要素でいえばそんなに評価はできません。文章も少し子供っぽいですが、その分読みやすくはあります。

    ただただハルさんとふうちゃんのやりとりが微笑ましい作品です。ハルさんは私の視点では相当理想の父親かなと。
    文章の簡単さやミステリーの弱さはありますが、今までを振り返るラストでうるっときました。

    心温まる作品なので温まりたい方にオススメです!

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    2024年08月12日
  • ふたりの文化祭

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    学生時代の見栄を張ったり同士を探したり家庭に不満があったり、学生時代特有の悩みを持った真面目な文学少女とクラスの人気男子の話。

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    2024年06月05日
  • ハルさん

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    05月-04。3.0点。
    妻を亡くし、一人娘が結婚する人形師が主人公。
    娘の幼い頃のエピソードを、温かいミステリ仕立てにした連作。
    どれもほっこりする。読みやすい。

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    2024年05月14日
  • ショコラティエ

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    ネタバレ

    羽野聖太郎
    小学四年生のときに同じクラスになった大宮の誕生日会に参加。チョコレートに魅せられた。

    大宮充博
    小学四年生で同じクラスになった学年一の肥満児。『ピースチョコ』で有名な大宮製菓の御曹司。

    源二
    光博の祖父。充博をいろんな店に連れて行き、味覚の英才教育を施している。大宮製菓の創業者。

    源一
    源氏の兄。

    石橋アキラ
    裕福な家の子で、光博をライバル視いている。

    村井凛々花
    光博とは母親同士が仲良く、赤ちゃんのころからの幼馴染。

    牧瑛士
    光博の高校のクラスメイト。

    神庭柊人
    ピアニスト。

    美結
    高校生の時の光博の彼女。

    相馬隆平
    洋菓子店『ソマリ』のオーナー。

    横尾哲也

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    2024年04月13日
  • ハルさん

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    ふうちゃんの言動にいちいち空回りするハルさんはなかなかめんどくさい親ですがいい親でもあるのでしょう。/いまだ子離れしきれてないハルさんはふうちゃんの結婚式当日回想する、ビスクドール作家であり父親であることの両立に悩みつつ遭遇したいくつかの「事件」を。ハルさんの中に残っている亡くなった妻の瑠璃子さんや人形ギャラリーの浪漫堂とともに対したことを。

    /幼稚園卵焼き消失事件。小学四年夏休みふうちゃん失踪事件。中学二年泣いたふうちゃん事件。高校三年ふうちゃんのバイトと落とし物指輪事件。取り替えっ子ビスクドールと大学一年のふうちゃん。

    /ハルさん(春日部晴彦。ふうちゃん幼稚園児のとき二十九歳)。瑠璃子

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    2024年01月23日
  • 涙をなくした君に

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    ワーカホリックで外では良き教師、内では暴力を振るい自分の価値観を押し付ける父親を反面教師に、カウンセラーとして人の内面に向き合う主人公。
    仕事でも家庭でも、父親の価値観を否定する事に囚われ、自覚しながらも逃れられずにいる。
    人の内面の弱さが随所に出てくるので、爽快さは無いが、感じる部分はあった。

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    2024年01月13日
  • おなじ世界のどこかで

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    短編連作集。藤野さんの本は好きだけどこれは普通。
    今のネット中心社会の中でも繋がりはあるんだよ。大丈夫、見えてなくても誰かとは繋がってるし、空の向こうは晴れてるからって感じ?内容的には中高生向けかな。

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    2023年09月01日
  • ハルさん

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    男手一つで育て上げた娘を嫁がせる。感無量だろうな…。自信なさそうだけれど一生懸命に子育てをしているお父さん(ハルさん)の深く大きな愛情が素敵でした。

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    2023年08月28日
  • ふたりの文化祭

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     地味系女子とキラキラ男子なら、『君に届け』みたいな展開かと思いきや全く違うかった。いや、タイトルも表紙もそんな感じじゃないですか・・・。

     

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    2023年08月06日
  • ぼくの嘘

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    ネタバレ

    勇太は森さんに片想いしてるけど森さんの彼氏は勇太の親友でもある龍樹だし、あおいが想っているかすみちゃんは年上の石田さんと付き合ってるからそのデートを見張りたいって思いで、勇太も巻き込んだWデートになるし…と本当に色々な恋愛模様が描かれていて、文体は軽い感じながらすごくぎゅっと恋愛を濃縮した物語でした。片想い、同性への恋、嫉妬、恋心の移り変わり、はたまた不倫に対して…といった状況になって、様々な感情に振り回される2人の主人公達の感情が手に取るように伝わってきました。

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    2025年12月21日
  • 初恋写真

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    タイトルどおり、青春恋愛小説。
    今時の恋愛小説らしく多様性を取り入れた読みやすい構造になっていた。
    みずみずしい文体で二人の主人公の視点が交互に描かれ、二人が接近していく心の過程がよくわかる。
    読み手を選ばない作品になっていると思った。
    たとえば女の子とは可愛くて小さくて守ってあげたくなるだけのひとじゃなく、対等に付き合えるってどういうことなのか、めっちゃ考えさせられる。とくに男主人公の星野が特別なのかどうかわからないけどいい男すぎるなぁ!と思ってしまった。
    好きなひとに好きになってもらうって本当はめちゃくちゃ大変なことだから、頑張れ二人!と読み終わって息をついた。

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    2023年04月16日
  • 初恋写真

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    視点が二つで交互に展開するラブストーリー。作者があとがきを書いていて、自分の狭量さを思い知らされた。とてもライトに重い問題を描いているので、多少、違和感を感じたのだが、それこそが、おそらく作者のあとがきにあるスティグマなのではと思った。

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    2023年03月25日
  • 涙をなくした君に

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    終始、どんよりとした空気が漂う作品。

    主人公は両親の愛情を享受出来なかった記憶に縛られ自らカウンセラーとして働く宮沢橙子。
    テニスインストラクターの夫・律と結婚し、小学一年生の一人息子・蓮と3人で暮らしている。

    穏やかな生活を送りながらも過去の記憶に囚われ足掻く橙子。

    外面だけ良く、家庭内で妻や娘にDVを繰り返す橙子の父親には軽蔑と嫌悪しかない。

    母親や妹に身勝手さを感じるも実際経験した人でしか解らない感情があるだろうし父親を見限る態度を否定出来ない。

    血が繋がっているからこそ許せない親子関係もある。

    血縁の闇は深い。

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    2023年02月15日