藤野恵美のレビュー一覧

  • ハルさん

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    ネタバレ

    〇 概要
     一人娘「風里」=ふうちゃんの結婚式を前に,ひとり親として娘を育てた父=春日部晴彦が,娘の思い出を回想するという設定で構成された短編集。風里の幼稚園時代,小学校時代,中学校時代,高校時代,大学時代を描いた5つの短編が描かれている。頼りない人形作家の父の目から,日常の謎のミステリが描かれ,最後は,風里の結婚式で終わる。

    〇 総合評価
     日常の謎系のミステリなのだが,扱われている謎は「卵焼きの消失」,「ふうちゃんの失踪」,「ふうちゃんがいじめにあっているか?」,「落とし主の待ち合わせ場所はどこか」,「人形は入れ替わったのか」というものであり,その真相もミスディレクションのようなものはなく,予想どおりの真相が描かれる。そういった意味では非常に平凡なデキ。しかし,娘であるふうちゃん=風里の成長を描いた作品としてみると,なかなかのデキ。最後の結婚式のシーンで,ハルさんが,それまでの5作品と娘の成長を回想する。
     このシーンがなかなか秀逸で,「大変なお仕事?」と聞いてくる風里の姿,「自分に合う場所を見つけた」ということばにつながる小学校時代の話,「どんなに離れていても,心はそばにいるよ」ということばにつながる中学校時代の話,「ひとりでごはん食べるの淋しい?」と聞いていた高校時代の話,そして,大学時代の話は,結婚相手との出会いの伏線になっている。
     読むタイミングによっては,特に心に残らなかったのだろうが,実生活で娘ができてすぐ,というこのタイミングで読んだことにより,かなり心に残る作品になった。★4で。

    〇 メモ
    〇 消えた卵焼き事件 ★★★☆☆
     風里が幼稚園時代に遭遇した事件について描かれる。風里の友達である「隆くん」のお弁当から,卵焼きが消える。風里は,卵焼きを盗んだ犯人であると疑われたことから,犯人捜しをする。
     真相は,お弁当を作ったのが母ではなくおばあちゃんで,卵アレルギーだった隆くんのために,母が先生に頼んで,卵焼きを抜いてもらったというもの
     ミステリとしてのデキは及第点ギリギリ。ほのぼのした雰囲気を楽しむ作品

    〇 夏休みの失踪 ★★★☆☆
     風里が,小学校4年生の夏休みに姿をくらますという事件が起こる。真相は,近所の源田さんという家に植えられていたレブンアツモリソウを北海道に返すために,風里が一人で,飛行機に乗って北海道の親戚の家に行っていたというもの。あらすじだけ書くとほのぼのしているが,「消えた卵焼き事件」に比べるとだいぶ緊張感が増している。ミステリとしては平凡

    〇 涙の理由 ★★☆☆☆
     風里が中学2年生の頃の事件。ハルさんは,風里がいじめにあっているのではないかと疑う。真相は,風里の友達である「チカちゃん」が,親の仕事の都合で急に転校してしまうというもの。ミステリというより,ちょっといい話系の作品。この作品から風里の父離れが進んでいく。娘を持つ父の視点から見ると,なんとなく悲しい作品

    〇 サンタが指輪を持ってくる ★★★☆☆
     風里が高校3年生の時代の作品。反抗期もぐっとましになっており,風里とハルさんの関係はだいぶ改善されている。風里がアルバイト先の花屋でけがをしてしまい,落とし物を届けてほしいとハルさんに頼む。ハルさんは「ツリーの間」という手がかりで,落とし主に,落とし物の指輪を届けることができたという話。全体的にミステリ的な要素は薄いが,この作品がミステリとしての面白さが一番あるといえるか。

    〇 人形の家 ★★★☆☆
     風里が大学時代の話。北海道の大学に行った風里が,里帰りしてくるが,ハルさんは人形が入れ替わったという事件に巻き込まれ,あまり,風里と一緒に過ごせないという作品。完全に親離れしてしまった子供と父親の関係を見るのは何かせつない気がする。ミステリとしては,まぁ平凡なデキ

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    2017年05月05日
  • わたしの恋人

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    ネタバレ

    単純な恋愛小説です。

    でも、そこがすごくよく感じます。
    主人公カップルそれぞれの視点で物語が進みます。
    家庭環境が対照的な二人ですが、
    そこをわかりあっていく行程は簡単なストーリーですが、
    ストレスなく読めてよかったです。

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    2017年02月26日
  • ぼくの嘘

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    オタ属性男子が美少女に偽装彼氏になってくれと言われるという最近よくある話だなーと思ってたけど、この2人それぞれ抱えているものがなかなか深い。
    いやはや青春だなあ。最後なんとなく蛇足な気もするけど、そこまで嫌ってほどではないかな。でも、こういうことあったらスゴイナア(遠い目

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    2017年01月21日
  • わたしの恋人

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    ネタバレ

    高校生のピュアなお話。育ってる環境が違いすぎるから余計に理解は出来ないと思って妙な距離が出来てしまうけど、それでも好きだと一緒にいたいと思えるのって大事だし素敵だった

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    2016年10月10日
  • ぼくの嘘

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    まさかの2作目だったとは…ショック

    本編の方は、
    まぁ現実離れというか
    オタクと美少女ってだけでも
    まさにフィクション
    その美少女が百合なんて(笑)

    読みやすかったしハッピーエンドで良かったけど
    ラノベっぽさというか
    所々安っぽい

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    2016年09月11日
  • ぼくの嘘

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    こちらのほうが面白いと聞き、早速読んでみました。
    面白いどころか、これを書くための前作では?と思ってしまうほど良かった!
    ラブコメな軽いノリは相変わらずなので、あまり深くつっこんではいけませんが
    読んでよかった!

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    2016年08月19日
  • わたしの恋人

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    爽やかすぎ
    ラブコメというかただのラブ。笑
    おちがあるのではと後半すこし心配になったけど
    何事もなくあまーくきゅーんとしたまま終わった
    たまにはこういうのもあり…かな?

    有川浩をもっと軽くしたかんじ

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    2016年08月08日
  • わたしの恋人

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    よくある恋愛もの、なのかもしれない。
    けれど、そこに自分の記憶の欠片が共鳴して、あちこちで、きゅっ、となる。

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    2016年02月01日
  • ぼくの嘘

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    高校生の恋愛青春。「わたしの恋人」よりも好きな話し。笹川くん、いい人だ。
    2015.12.8

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    2015年12月09日
  • ぼくの嘘

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    ネタバレ

    おもしろい~~~~~
    そうかなと思ってたけど「わたしの恋人」の続編(というかスピンオフ?というか)

    あのほほえまカップルの男の子の親友くんの話
    モデルもやってるお金持ち美少女のクラスメイトのダブルデートに付き合うオタク少年

    心理描写がていねいで
    語り口やオタクの気持ちが共感を呼ぶ!
    ふたりがなんだかんだ気兼ねなく友人として会話しているところが和む^^

    恋愛のままならないところとか
    家族もいろいろだよねとか
    女の子ちゃんの恋愛感(レズビアンだけど・・・)とか
    とても面白かった。

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    2015年12月06日
  • わたしの恋人

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    クラスのマドンナへの恋。王道の青春恋愛ものであるがそれ以上の楽しみがある。ピュアな2人が相手の気持ちを深読みし、心を探り合う様子ははたから見たらやきもきしてしまう。「言わなくてもわかってよ」はわからないよ!と思いながらも甘えてしまうもどかしさ。

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    2015年07月14日
  • ぼくの嘘

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    誰もが通ってきた青春という名の秘めた思いを抱く時間。わからないことは苦しいが、すべてわかってしまうよりはかない大切な時間である。相手に分からないようにと思いながらも、気づいてくれることを願ってしまう矛盾こそ恋だと思う。

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    2015年07月14日
  • ぼくの嘘

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    笹川くんかっこいいじゃないの!
    キュンキュンきちゃったー。「わたしの恋人」より全然良い!!
    そしてラストもホントに良かった。ハート鷲掴みされたものー。

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    2015年03月02日
  • ぼくの嘘

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    今日マチ子さんの青が美しいカバーイラストに惹かれて「ぼくの嘘」を購入した。
    それはまるで漫画のようなみずみずしい青春小説なのだけれど、それは物語の展開だけでなく、登場するふたりもまたくるくると表情を変えているような気になるほどきちんと描かれていて、心地良ささえあった。
    久しぶりに甘酸っぱくて気持ちの良い小説を読んだなと思っていたらこの作品は続編だったということを知って少し沈んだ。カバーにそんなことは一言も書いていない。
    解説を読めば読むほど、まだ見ぬ第一作「わたしの恋人」にとても焦がれてしまった。
    けれど本を閉じた時、ふと、ああ、これはあの場面なのだなとじんわりまた甘酸っぱい気持ちになった。

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    2015年01月29日
  • ぼくの嘘

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    「わたしの恋人」の番外編(?)、笹川くんの物語。
    結城さんに振り回され、引っ張られていく笹川くん、悩みながらも自分なりに答えを出していく姿に拍手。
    石田…嫌悪感しか抱かなかった。その分、笹川くんの印象がうなぎ登り。笹川くん、よく頑張った。
    龍樹と森さんのその後も気になるところ。

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    2014年12月09日
  • わたしの恋人

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    家庭環境も性格も正反対な二人が歩み寄っていく姿がとてもとても微笑ましい。せつなが龍樹との出会いで変わっていく過程も良かった。
    読後感も爽やかで、年甲斐もなくキュンとする甘酸っぱい青春小説でした。
    笹川くんの話もぜひぜひ読みたい。

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    2014年12月02日
  • わたしの恋人

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    高校一年生の龍樹は、保健室で休んでいる、森さんをみて、一目ぼれしてしまう。風変りだけれど優しい両親に育てられた龍樹と、夫婦関係が破綻している両親と暮らす森さん。家庭環境の違いに戸惑い壁を作ってしまう森さんだけれど、二人の関係が少しずつ近づいていく様子は読んでいてほほえましい。そして、すごく甘酸っぱくかわいらしい。青春でした。
    作風を表すような今日マチ子さんの表紙カバーもとてもかわいいです。


    来年1月に発売される『ぼくの嘘』もとても気になる。龍樹の友人の笹川君は一体何を思っていたのだろう。

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    2014年08月18日
  • わたしの恋人

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    森せつなは不仲な両親の影響で恋愛や友情を信じていない。一方古賀龍樹はラブラブな両親のせいか明るく素直に育っている。その龍樹が森せつなにひとめぼれ! …初恋って気恥ずかしいものですね。その恥ずかしさやとまどいを真っ向から書いちゃった、有る意味潔い物語。いや、若いって事は…

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    2011年01月24日
  • わたしの恋人

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    三十路のワタシは赤面しっぱなし。アマーイ。
    まっすぐな恋愛小説です。ふふふ。
    高屋敷先生にさりげなく萌え。

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    2010年12月27日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    予想したものでは無く、全体的に暗くて可もなく不可もなしって感じ。しあわせ?の疑問符を読み取らなかった自分のミス。
    最後の窪美澄さんの作品は特別。とても良かった。熱々のアジフライが食べたくなった。生きるということは、少しずつ前に進むしかないから。ジワジワ涙ぐんでしまった。

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    2026年09月29日