藤野恵美のレビュー一覧

  • ショコラティエ

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    ネタバレ

    小学生で出会った聖太郎と光博、家庭の環境が全く違う2人がお菓子作りを通して仲良くなる。その2人が大人になるまでの物語。中学生で疎遠になっていく2人だったけれどリリカの存在が2人を再び結びつける。著者があとがきで語っているように実際この物語も大人になるにつれて展開が早く月日の流れも早くなっていく。チョコレート、美味しそうで、その後高級チョコレートがブームになったから、その後の2人が成功しただろうことは間違いない。

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    2023年07月30日
  • ショコラティエ

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    2人の少年が切磋琢磨してお菓子職人目指す話かと思ったら違った。
    もっと人間らしい感情を煮詰めて大人になっていく…勢いよく読み終わった後に振り返ってしみじみと噛み締めてしまう深いお話だった。

    読んでいて楽しいのは聖太郎のスポンジのように吸収する製菓職人ライフなんだけど、共感するのは光博の周りからの期待に応えられず自堕落になっていく落ちぶれっぷりだった…。

    自分は何も才能を持たない者だからと動き出すことが出来ずに燻っていた光博だけど、免許をとったり工場の仕事を手伝ったりと小さな一歩一歩を積み重ね、視野を広げる事で今までの自分の「思い込み」に気づく事が出来た。その過程が大人になっていく事なんだなと改めて認識した。
    子供の頃から長年続けて来た「思い込み」ってもはや呪いみたいなものなので、何がきっかけで解けるのかは本人次第。
    あんなにウジウジ悩んで動き出せなかったのにきっかけ一つでぽんと動いちゃったりと軽い感じもリアルに描かれていると感じた。

    2人の右肩上がり間違いなしの今後がめちゃくちゃ見たいけど蛇足なんだろうなぁ〜。

    しかし何よりチョコレートやお菓子の食レポ描写が美味しそうすぎて飯テロだった。

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    2023年02月12日
  • 涙をなくした君に

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    ネタバレ

    評価が低いのは、幸せな人生を送ってきた人が多いのかな、と感じた。
    この著者、藤野恵美氏の本を読むのは、ショコラティエ、以来2冊目だと思うが、前作より断然よかった。

    両親の愛を受け育てられた、とは思えないカウンセラーの宮沢橙子。
    テニスのインストラクターをしている夫の律と、小学一年生の息子の蓮と、見た目は平穏な生活を送っている。
    ただ、心の中では自分よりも収入の低い夫に遠慮し、息子に(カウンセラーである知識のもとに、いけないと理性ではわかっているのに)怒りをぶつけてしまう。

    幼少の頃、小学校教員の父親が家庭内では絶対的な采配をふるっていた。暴力行為もあり、母親は後に離婚して元々の夫より高収入の男性と再婚。妹は、絶縁して住まいも教えていない。橙子は高校の頃、機能不全家庭であると認識、カウンセラーを目指し、父親より高学歴になり、無事その職につく。
    やがて、父親が肺癌になりその後亡くなる。
    喪主は、母親が出ていった後、ヘルパーをしていた女性。父親が実の母親とは別の人と再婚し、看取られたことも、遺産も何もかも、心の奥底で認めていないのだろう。

    カウンセラーにかかっていた経験もあり、両親の話も、その後の交流も、自分の話か、と思うことが多かった為、読んでいて思い出したこともあり辛かった。心の奥底をえぐり出すような。

    最後の、墓参りに行き、ありがとうの墓石を見て……のくだりは、うまくまとめようと持っていった感じで自分は嫌だと思った。そもそも、四十九日の夜の橙子の夫への絡み具合、あれをそのまま受け入れてくれる夫、というか人っているのかな。読んでいて、自分は夫の逆鱗にふれるから止めて!と思うほどだった。それは自分がそういう人としか、出会えていないということか…

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    2023年01月15日
  • ふたりの文化祭

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    県内有数の進学校である神丘高校に通う主人公の八王子あやと九条潤は1年1組の同じクラスです。八王子あやは図書委員で大の本好き、三つ編みメガネで地味な存在です。逆に九条潤はスポーツ万能のイケメンでキラキラした存在です。この二人には同じ保育園に通っていたという共通点がありました。そんな二人の高校に文化祭の季節がやってきます。クラスのみんなで怪談を朗読するという企画を立てて準備を進めていきます。文化祭のイベントを通じて、高校生の成長を描く青春の物語です。
    前作の「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」を読んでいると、より楽しめると思います。
    お話の中でいろいろな本が紹介されていて、どれも魅力的です!

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    2022年09月22日
  • ハルさん

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    父娘の愛情ミステリー
    親子って一緒に育っていくんだなぁって感じだ一冊。
    頼りなさそうなお父さんだけど、その分愛情でカバーしている。
    心温まる作品。
    頼りないと思ってたけど、色々な意味で強い父の像をみたかなー

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    2022年08月29日
  • ぼくの嘘

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    ネタバレ

    「きみの傷跡」が読みたくて、その前に3冊あると知り、『わたしの恋人』から読み始めて藤野恵美さん2冊目。

    オタク系イケてない男子×校内一の美女(こじらせ女子)が、ワケあって偽装恋人になる話。

    かなりこじらせてる結城さんの言動のおかげで、私の中ではあまりいい印象ではない状態で最終章へ。最後の最後に笹川くん、かっこいいじゃん!

    石田さん問題やかすみちゃんとの別れで何とも言えない雰囲気だったけれど、笹川くんのおかげで読後感は良かった。

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    2022年05月28日
  • ショコラティエ

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    小学校で知り合った二人
    聖太郎と光博
    その二人の成長物語でした
    二人の住む世界の差が序盤から気になりながら
    話は進み仲良くやってた感じ
    中学、高校、大学、社会人と進んで行き・・・
    それぞれの話が交互に語られ、その中で
    凜々花の存在も二人の間でどうなるのかとか
    大地震や留学なども語られそれなりに楽しめました

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    2022年05月11日
  • しあわせなハリネズミ

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    人との出会いや小さなきっかけで人は変われるし、知らない感情を覚えていくものなのだと教えてくれる

    大切な人や出来事を思って寝れば暗い夜も乗り換えられること、忘れない限りずっと心の中に宝物として残っていることを大人になった今でも忘れてしまいそうになるので、定期的に読みたい

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    2022年03月13日
  • ショコラティエ

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    ネタバレ

    作者の後書きの通り、子供と大人の時の流れの違いを本を通して追体験することができて面白かった
    かつての友人だった二人の少年の視点から、お互いを意識しつつもそれぞれ歳を重ねて別々の人生を歩んでいくの、子供時代の幕がどんどん下ろされていくようで、少しだけ物寂しくなった

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    2022年03月13日
  • ショコラティエ

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    ネタバレ

    バレンタイン&ホワイトデーシーズンなので、ボンボンショコラが表紙のこちらを読んでみた。

    子供時代と大人時代のページの割合のこと気にかかってたら、最後に著者のあとがきでそのことに触れられていて納得!

    ありきたりな言葉でしか表現できないけど、自分のことをわかってくれる友人がいること、一生懸命になれる"何か"があるのは大事だなって思った。

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    2022年02月28日
  • ハルさん

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    男手ひとつで子どもを育てていくにはちょっと頼りなさすぎやしないか…?と心配になるハルさん(^_^;)

    全五話…幼稚園時代、小学生、中学生、高校生、大学生のふうちゃんとハルさんの様子を読み続けて、ミステリも絡めながらもちょっと淡々とした話だな〜と思っていましたが、まぁ日常なんてそんなものであって。
    その日常を知っているからこそ、クライマックスの結婚式でのスピーチ部分では大泣きしてしまいました。まさかこんなに泣かされるとは思わなかった…。

    こんなにも鮮やかに過去の姿を思い出せるのは、日々ハルさんが深い愛情をもってふうちゃんに接してきたからなんだなと思いました。

    やさしい気持ちになれる、素敵なお話でした。

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    2022年02月12日
  • ハルさん

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    瑠璃子さんみたいに、明るくて朗らかで頼もしい…そんな印象を残して去れる人ってそうはいない。そういう意味で羨ましい

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    2022年01月29日
  • ショコラティエ

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    私自身チョコレートが大好きで、
    題名、パッケージに惹かれ購入を決めました。

    一見甘いだけに思えるチョコレートのようなお話ではなく、
    少年たちの甘い恋愛や青春の中にも、
    苦く深く、それぞれの葛藤や嫉妬などが描かれています。
    そういった意味ではチョコレートそのもののよう。
    甘い中にも苦さもあり深みもある。
    あの艶や口どけを出すには計り知れない努力と時間と手間がかかる、それが分かるこそ食べる時の幸福感といったらもう。

    読めば読むほど、
    みっちゃんにしっかりしろ!と喝をいれたくなりました。が、それは私自信にも似た覚えがあるからかなぁと。
    人間生きていれば誰しもが抱く嫉妬心や劣等感。
    そういうドロッとした感情も正直にかかれてあり、
    逆にそう思っていいんだと自分に言い聞かせることもできました。

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    2022年01月25日
  • ハルさん

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    ハルさんとふうちゃんの、父娘2人の愛情に溢れた日常の謎解き。成長していくふうちゃんを、ハルさんと一緒に見守っていくような気持ちで読める温かい作品でした。

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    2022年01月18日
  • ぼくの嘘

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    面白かった。なんかベタな展開だけど、そこにいくつも捻りが入ってる感じがした。セクシャリティに関しても最近色々なのに触れることが多くて全然気にならなくなってきた。やっぱり性別って関係ない説?

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    2021年12月08日
  • おなじ世界のどこかで

    購入済み

    現代的な物語でした。

    固有名詞は出てこないものの、各章ごとに、元ネタはアレなのだろうなと思い浮かべながら読み進めました。インターネットは意外なところへ繋がるので、怖さもある一方、面白さもあると感じました。

    #ハッピー #ほのぼの

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    2021年11月15日
  • ショコラティエ

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    子供の頃にチョコレートをきっかけに親しくなった男の子たちの、成長と青春、そしてやはりチョコレートをきっかけにした再会のお話

    父親を事故で亡くした母子家庭の聖太郎は、製菓会社の御曹司のクラスメイト光博の誕生日会に招待され、そこで目にしたチョコレートファウンテンに魅せられた事をきっかけに光博との友情を深める
    お菓子作りに没頭した小学生時代、立場の違いによって疎遠になる中学以降、それぞれの道を進もうとする二人の物語

    中学のときに登場する凜々花のあたりからどろどろした恋愛的な話になるのかと思いきや、青春のスパイス程度
    まぁ、凜々花もピアノ第一な生き方ですからねぇ


    才能というものを改めて考えさせられる
    才能とは生まれ持ったものなのか、継続する力なのか、感性なのか、体験なのか

    光博にとっては凜々花や聖太郎に対するコンプレックスがあるけど
    そんな凜々花ですら成長するにつれて自分の表現力の限界を感じる
    だけど、光博は音を聞き分ける能力はあって、それが凜々花のような高みを目指している人たちの原動力でもあったりね

    分野は違えど、聖太郎のようにひたむきに自分の道を突き進める事が何よりの才能なんじゃないかと思うよ

    立場が違えば、お互いの環境を羨んだりしてしまうけど、他の人にはわからない劣等感をそれぞれ感じている構図が、青春はキラキラしているものだけではない事が描かれていてよい

    ラストのところは、それぞれ自分の持つものを補う感じになっているのがなおさら良い
    光博の才能というか、能力は何なんんだろうね?
    「本質が見えている。そして、本質しか見えていない」という表現や、凜々花が指摘しているように音の聞き分け、聖太郎のショコラを食べたときの分析等々、何という名称は付けられないけど、物事の本質や違いを理解できる能力なのかね?


    凜々花の努力に関してはわかるが、それでも神庭には敵わないという現実
    宗教、体験かと思っていたものの、恋愛をしてみても、震災を体験したときに悲愴を弾いても音が変わらないというのは、やはり才能とは何か決定的なものがあるようにも思える


    物語の構成として、読み始めたときは二人が大人になってからの話がメインになるのだろうと思っていたけれど、実際は後半は結構な駆け足で、しかも終わり方がアレなものだから、一応きれいに終わってはいるものの物足りなさを感じる
    作者のあとがきで、それが子供と大人の時間間隔の違いの演出という事を知り、その企みは見事成功していると感じる
    ただ、やはりこの二人のこの後も読みたいなぁ
    ま、書かないでしょうけどね

    震災の部分は読んでいて結構辛かった
    リアルに当時は対岸の火事のような認識だったし、東日本大震災も直接被災したわけでもない
    だけど、過去にこんな地震があり、実際にこんな体験をした人がいると思うと、どうしてもそわそわとした表現しにくい想いが自分の中で蠢いてしまう

    未だに震災の話を読むのは苦手なんだと改めて気づいた


    あと、あとがきで「初恋料理教室」にも言及されていた
    前に読んだことあるはずなのに、ほとんど忘れてるなぁ……

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    2021年09月29日
  • おなじ世界のどこかで

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    SNSで人と繋がること、情報を得ること、とても簡単で便利なことだけど知らないうちに誰かを傷つけてしまったり、本来の目的を見失ってしまったり悪いこともあります。今の私たちにとって当たり前な存在だけど、だからこそその必要性を考えながら向き合って使っていきたいと再確認できました。

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    2021年08月29日
  • ぼくの嘘

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    ネタバレ

    前作『わたしの恋人』が高校生カップルの初々しい恋愛話だったが、本作はその周辺の話。恋愛はタイミングと言っても、高校生から34歳までチャンスを待っていたとはね。ハッピーエンドで良かった。

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    2021年07月24日
  • お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿

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    突飛な設定だけど、ミステリ要素はシンプル且つ王道なのが素敵。
    日常の謎系かと思いきや、癖の強い人物が集まった富豪のパーティでの殺人(未遂)事件という展開も素敵。
    シリーズをまたぐ謎もちらりと見せて、こりゃ続きが楽しみ。

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    2021年06月26日