藤野恵美のレビュー一覧

  • ハルさん
    妻に先立たれ、娘と2人で暮らすちょっと頼りない人形作家の父親が、娘の結婚式に臨む途中で幼稚園、小中高、大学の時に起こった出来事を回想していくというもの。 過去の話はちょっとしたミステリーになっており、何故か亡くなった奥さんが頭の中に現れて解決してゆく。 素敵な親娘関係で読んでいるこちらも結婚式の花束...続きを読む
  • お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿
    突飛な設定だけど、ミステリ要素はシンプル且つ王道なのが素敵。
    日常の謎系かと思いきや、癖の強い人物が集まった富豪のパーティでの殺人(未遂)事件という展開も素敵。
    シリーズをまたぐ謎もちらりと見せて、こりゃ続きが楽しみ。
  • ショコラティエ
    『本質が見えている。そして、本質しか見えていない…』

    商売ってこういうことっていう言葉。

    全体的には、大雑把な感じがした。
    主人公の3人の心の動きとかは引き込まれるものがあるし、丸く治まる感じは良かったけれど、3人を取り巻く人たちと3人の気持ちが希薄な感じがする。なので、地震との関わりも中途半端...続きを読む
  • ショコラティエ
    まんまと時間と年代の罠に掛かってしまった。同じ時期を同じ年齢層で過ごしたからか、より一層感じるものがあり、クライマックス近くには涙が出てしまった。あの4つのショコラを味わってみたい。
  • わたしの恋人
    高校生の初恋。出会いからファーストキスまで。ちょっと恥ずかしくなるぐらい青春です。涙を流すような感動小説ではありませんが、お手軽にハッピーな気持ちにさせてくれます。
  • おなじ世界のどこかで
    SNSやインターネットにまつわる連作短編
    前の話にちょっと出てた人が次の話の主人公という形式は個人的に大好き
    見知らぬ人と実はつながっているという性質を持つSNSにおいてはありえない状況ではないと思う

    ネットとの付き合い方を考えるにはふさわしい本かと
    道徳の教科書のように、どっちがいいとか決めつけ...続きを読む
  • ふたりの文化祭
    シリーズ名はよくわからないが、青春三部作と言われている三作目
    なので、これで完結なのかね?

    今回は「ぼくの嘘」にも登場していた八王子さんと、新キャラの何でもそつなくこなすイケメン九條くん
    二人は同じ保育園だったけど小学校の頃に八王子さんが転校し、高校でまた同じになった関係
    二人ともシングルマザーの...続きを読む
  • わたしの恋人
    高校生の古賀龍騎と森せつなの恋愛

    古賀くんの両親は仲が良すぎて恥ずかしくなるくらい、そして古賀くんにも優しい
    一方、森さんの方は両親の仲が悪く、父は愛人がいるし母はそれを知っていて嫌悪しているが、離婚したら今の生活ができなくなるので離婚はしない
    そして離婚をしない理由に自分も挙げられて不快に思って...続きを読む
  • ぼくの嘘
    親友の恋人を好きになった笹川くんは、同級生の美少女である結城あおいに弱みをにぎられ結城さんが好きな人とダブルデートをするための偽装恋人としてつきあわされる
    タイトルに秘められた「嘘」とは何をさすのか?


    読んでいてついついにやけてしまうくらいの青春恋愛小説
    若い……
    というか、地味側人間の恋愛感情...続きを読む
  • しあわせなハリネズミ
    最初、さんぽの章で、ウサギさんとの会話を読み、これは難しいテーマだなと思った。最後の方で、モグラさんが、会えるかもしれないし、会えないかもしれない。それはいつだつて同じこと。というシーンが印象的だった。刹那的かもしれない出会いの中で、今を大切にするメッセージがあるのかな?とかんじた。
  • しあわせなハリネズミ
    ハリネズミはいつもひとりで、友だちがほしいなんて思ったことがありませんでした。そんなある日、モグラと出会って、ハリネズミの気持ちに小さな変化が起こります。
    会えてうれしい、はなれるのは悲しい、だけど…そんな友だちを思う気持ちを優しく伝える物語です。
  • しあわせなハリネズミ
    思ったことを言ってしまい、友達なんていらないと思っていたハリネズミが、モグラと出会い、だんだん変わっていく。素敵な夜明け、絶対忘れないね。好きだな、この児童書。
  • ぼくの嘘
    2019年91冊目。「わたしの恋人」の姉妹編。「わたし~:の本編で物分かりのいい友人Aという役回りの笹川君が実はこんな思いを隠していたなんてという驚きから始まる。いやこれは裏をかかれたわ。そんな笹川君が、ひょんなことから弱みを握られた学年一の美少女に振り回されるうちに…という感じの話。あれ?どうなっ...続きを読む
  • しあわせなハリネズミ
    主人公のハリネズミがアスペルガー症候群みたいなのでびっくりする。思った通りのこと、本当のことを言い、それが人を傷つけることがわからない。一人でいることを好み、こだわりが強い。
    そういう主人公がもぐらと出会い、初めて友達ができて変わっていく。
    この物語が面白いのは、もぐら以外の登場人物が友達ではない、...続きを読む
  • ぼくの嘘
    わたしの恋人はニヤニヤドキドキしながら読めたけど、こっちはハラハラドキドキしながら読んだ感じ。
    途中がめっちゃ切なかっただけに、最後はしあわせな終わり方でよかったです。
  • ぼくの嘘
    恋愛について運命とか感情の盛り上がりや、単に興味とか周りの目を気にしてとかそういう若さにありがちな流された感じがなく冷静に自己分析できてしまう、笹川くんとあおいちゃんが主人公。
    二人はそれぞれ別の人が好きで、それぞれ苦しみ葛藤する。
    あおいちゃんの恋はタイミング説は納得させられる。
    恋愛をあきらめて...続きを読む
  • ハルさん
    主人公であるハルさんの、娘のふうちゃんへの深い愛情を感じることができる1冊。ふうちゃんの結婚式に参列した人々をきっかけに、ふうちゃんとの生活を一つ一つ回想していくストーリーです。
    成長に伴い親であるハルさんから少しずつ自立していくふうちゃん。嬉しいような寂しいような親の正直な気持ちが痛いほど共感でき...続きを読む
  • 紫鳳伝 王殺しの刀
    個人的にはすごく好き。
    あとがきで「働く女性が気分転換に読んでスカッとするファンタジー」を書いたとありましたが、まさにそんな小説でした。

    技の名前や流派、建国記に関連した王族の設定など、ちょっと凝りすぎなところはあるかもしれませんが、私は厨二心が程よく擽られました(笑)
    主人公が男装の麗人、という...続きを読む
  • わたしの恋人
    「初々しいな」という印象と、「高校生のときこうしておけばよかったかな」という後悔の二つの気持ちが物語を読んで湧いてきた。もっと学生の時に色々と小説を読んでおくべきだったなとつくづく思う。「疑似体験」とはいえ、色々なシチュエーションの恋愛を文章を読むということによって経験できたのだから。この初々しいカ...続きを読む
  • 七時間目の怪談授業(新装版)
     これは、子供の頃、不幸の手紙を受け取ったことのある人には読んで欲しい物語。
     怖くないのに怖い。
     そして、子を持つ親は、子供にこれを読ませたくなるんだろうか。どうなんだろうか。