藤野恵美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルどおり、青春恋愛小説。
今時の恋愛小説らしく多様性を取り入れた読みやすい構造になっていた。
みずみずしい文体で二人の主人公の視点が交互に描かれ、二人が接近していく心の過程がよくわかる。
読み手を選ばない作品になっていると思った。
たとえば女の子とは可愛くて小さくて守ってあげたくなるだけのひとじゃなく、対等に付き合えるってどういうことなのか、めっちゃ考えさせられる。とくに男主人公の星野が特別なのかどうかわからないけどいい男すぎるなぁ!と思ってしまった。
好きなひとに好きになってもらうって本当はめちゃくちゃ大変なことだから、頑張れ二人!と読み終わって息をついた。
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Posted by ブクログ
ハリネズミには友達がいなかったが、それを全く気にしてはいなかった。
そんなハリネズミにも趣味や楽しいことはあったが、決して他人に見せるものではなく、役にも立たないし、あくまで個人で楽しむものだった。
しかし、そんな思いを抱いていたのは、ハリネズミだけではなかったことを知り、その日を境に、ハリネズミの毎日は変わっていった。
長所も短所もあるのは、何も客観性の強さだけでは無いし、それが自分ひとりだとも限らない。
いつかは自分と気の合う存在と、出会う日が来るのかもしれないし、来ないのかもしれない。
結局、人生における物事の成否は全て可能性であるのかもしれず、それをプラスに捉えるか、マイナスに -
Posted by ブクログ
両親から支配されてきて、愛情を感じた事があるのか自分で分からない女性が、結婚、出産によって出来れば関わりたくない両親と関わらなければならない。好きになれない親からの遺伝子を感じてしまう自分の行動や心境で、自分の愛する夫と子供への行動を自分で疑ってしまう。これは愛なのか、支配欲なのか・・・。
さしたる事件も起きず淡々と進んでいきますが、色々考えこんでしまうテーマの小説です。
可愛い、愛おしいと感じる心と、めんどくさいと感じる心は両方同時に発生しますよね。心の底の底から愛おしさが湧き上がって、自分の事は何もかも最後でいいなんて思えないだろうし思う必要も無いです。
しかし、どこかかみ合わない親子関係