柳井正のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
楠木建の「戦略読書日記」で紹介されていた本。名経営者の著書はだいたい外れがないので、相当期待して読んだが、「真面目かっ!」と突っ込んでしまいたくなるほどまじめすぎる内容で、正直面白くなかった。
尋常ない勤勉な人で驚くほかない。
唯一、面白いなあと思ったのは、エグゼクティブの机は汚い、と言い切っていること。これは楠木氏も解説者の柳井氏も触れていた。
「私が反対するのは、きれいな机のエグゼクティブのオフィスの様子とか机の上の状態よりむしろ、彼の心的態度に対してである。きれいな机は科学的経営への、ビジネス・スクール仕立ての方式への、データ整理保存への、過度に厳格な時間配分への、機構化した権限委譲への、そしてまた未来が自分のプラン通りのものを生み出すという当てにならない確信に基づいた無保証の自信と独りよがりへの固執を象徴している。そんなものを、夢にも信じてはならない。」 -
Posted by ブクログ
楠木建の「戦略読書日記」で、「プロフェッショナルマネジャー」のハロルド・ジェニーン氏とは好対照にあるものとして紹介されていた。マクドナルド創業者のレイ・クロックの自伝である。
元々マクドナルド兄弟が経営していたレストランを全国展開していき、最後はプロ野球チームのオーナーになったり、3度の結婚をしたりと波乱万丈な人生がつづられている。
それにしても、マクドナルドの店舗経営のスタイルは当時としては画期的で、筋がよいものだと思うのだが、これだけの良いものを持っていても、事業を急拡大する局面においては、肉食系のゴリ押しスタイルの著者でも相当苦労しているのが本書を読むとよくわかる。ちなみに、「プロフェッショナルマネジャー」も本書も柳井正氏のコメントが添えられている共通点がある。創業者にとっては、プロフェッショナルマネジャーも本書もバイブルなのだろう。自分にとっては到底バイブルにはなりえないけど…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<備忘録>
Whatever is , is reasonable
起こっていることは、すべて正しい
自分にとって不都合なものであっても、目の前の事実を躊躇なく受け入れること。
言葉を換えれば、「世間は正しい」と常に思え、ということ。
「いいモノ」とは何かを決めるのは、あくまでも世間であって、自社のエンジニアやマーケターではない。
現在の日本に必要なこと。
だからこそ、「理想をもて」と言いたい。
苦しいときほど、理想をもつことが大切。こうなりたいという理想があれば、いろいろなものが見えてくる。三年後は海外で活躍するビジネスパーソンになる、という理想を描けば、英語力をつけるために勉強する。資金を集める、グローバルに展開している企業に転職する、と、やらなければならないことが、たちまち具体的になる。
逆に理想なくして日々を平凡に生きていれば、目の前にとてつもないチャンスがあっても、気付かず、通り過ぎてしまうかもしれない。
そして、願わくば、その理想はできるだけ大きいほうがよい。
理想は小さいから実現するものではない。大きければ大きいほど、頑張れるし、エネルギーも出る。
心の底から、「こうなりたい」と思う姿を、誰に遠慮することなく思いきり、描けばいい。
誰にとっても人生は一度だけ。それなのに、たった一度の人生を他人任せにして、びくびくしながら生きるのは、じつにもったいない。
人生の主役は自分自身。自分の中にどれほどの可能性が詰まっているか、試してみないと分からない。
昔に比べてどうかとか、そんな話はどうでもいい。
あなたの可能性は、あなたが見つけ出すしかない。
もし、それがいまの日本で見つからないというなら、どこかの国で探せばよい。活路は世界にある。
誰かが変えてくれるだろう。そう思っているうちはいつまで経っても変わらない。国の主役は国民である。日本を衰退させてなるものか、という意識をみんながもって、あるべき未来のために、自分は何ができるかを考える。当事者になる。そして実行する。
そうなったとき、この国は変わる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレユニクロをはじめとするファーストリテイリング社の創始者柳井正氏の前著「1勝9敗」からその後が書かれた一冊。
正直前著から世界戦略を狙った道程が書かれており、M&Aやフリースブーム以降のユニクロの施策についてなど書かれているが、読んで思ったのが全体的にやはり前著からあった失敗を恐れずにいく姿勢は健在だなという印象だった。
あとSPAの強みが強調されており、なるほどと関心させられる面や自社の弱み(ウィメンズ部門)の強化を述べてる部分は感心しました。
章末などに新年の挨拶が載っていたり、特に「FRWAY」は様々な方の協力をもとに作られた全社的基本方針
でもあるのか非常に前著にあった23カ条の経営理念よりも共感する部分がありました。
最後に本著より印象に残っているところを抜粋すると
『危機、つまりリスクを裏返すとプロフィット、要するに利益に通じる。(略)不安は先の事が何も見えない状態を指す。』(p46)
『会社はそこで働く普通の人たちの力がみんなで働くことによって何倍にも大きくなり、個人では成しえないような偉大なことを行う場所である』(p96)
この2部分は強く印象に残りました。
また今後読んだ時に違った感銘を受ける一冊と感じています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現状維持でいい。そう思った途端、進歩は止まる。外の世界では、絶え間ない進化と発展が続いている。何もせずに同じところにとどまっているのは、じつは最大のリスクなのである。この国にもう、安全、安心、安定はない。自分は人生をどうしたいのか、会社をどう変えたいのか、この国をどうすべきか、、、一人ひとりが日本の置かれた現実を直視しながら、志高く毎日を真剣に生きないかぎり、未来も変わらない。
上記は、本書で一番私が響いた箇所である。特に、ユニクロは社会貢献というキーワードがよく出てくるが、そのための『変革』は必要不可決であるとのこと。2011年の全社スローガンが「change or die」と掲げており、ドラッガーが掲げている言葉をそのまま引用している。自身に通ずるところもあり、心に残っている言葉です。