あらすじ
ユニクロのカリスマ経営者が、元気のない日本のビジネスマンに向けて語る仕事論。人生は自分が主役だという信念を持ち、自分に期待すれば、どんなときでも希望を持つことはできる。自分に期待して、自分が人より少しでも得意な部分を探し、一生懸命に磨くことで必ず活路は開ける。業種、業界を問わず、すべてのビジネスマンに役立つ仕事に取り組む姿勢、ヒントが満載!
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Posted by ブクログ
この本の中で印象に残った部分をお知らせします。
「自分自身を変えていき、どうやって成長していくかを真剣に考える。ほんとうに成長を考えて、準備をしている人間にしか未来はやってこない。自分で取りに行く人にしか成功の果実は手に入らないのです。」(25P)
「会社というものに安定や安心はない。努力もせず、何の手も打たなければいつの間にか危機が忍び寄ってくる。危機感を持って、細部まで点検をしていないと、会社なんて、すぐにつぶれてしまう。」(27P)
私も自分で取りに行く人間となるよう努めて参ります。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
柳井正さんは、(株)ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長。
この本は、柳井さんが生涯をかけて学んだ経営哲学が凝縮されている。
その学びは、実務はもちろん、ドラッカーなどの著書など多岐に渡る。
実務の失敗からの学び、先人の知恵を現代に蘇らせる解釈。
経営者はもちろん、全てのビジネスマンにとって参考になる。
柳井さんは、おそらく、この本で、窮地に追い込まれた日本の社会に、
提言をしたかったのだと思う。その方法は、個々の人々が、世界で
活躍できるレベルに成長することなのだと思う。それは、ある意味、
新自由主義的な思想なのかもしれないが、国際的な競争が
避けられない社会で、国益を守るためには止むを得ないこと。
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■最近仕事で悩みを抱え、題名を見てすぐに手にとった。柳井さんの本は初めて。
■全体を通して、自分の主張、考えが明確。しかも、力が入りすぎず、適度な感じで語りかけてくる文体。読みやすく、頭にすっと入ってくる。1日か2日あれば読み通せる。
■柳井さんのすぐそばで仕事をしたことがある人に話を聞いたが、柳井さんは今でも大量の読書をしているらしい。会社経営で忙しいのに、どこでそのような時間を作っているのか。ましてや、英語を社内公用語にすると宣言し、みずから英語でスピーチを行うとも聞いている。どこに英語を勉強する時間があるのか。
■仕事への姿勢が厳しいことはご本人にも自覚があるようだ。でも、このように主張が明確な人であれば、仕事をしていて充実感が得られるのだろう。それがユニクロの成長の原動力になっているのではないか。
■「わかるとは身に沁みることです。」この文章が今回は「身に沁みた。」
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ユニクロ=ファストリ創業者の仕事論。
個が強く出ている人かと思ったが、むしろ一人一人の強みを生かす経営を志向している点が改めて確認できた。
また、店舗を頂点とした経営論・仕事論の展開は、実はけっこうユニーク。その思想のもとにスーパースター店長制度がある。
若いころから書籍を読むことが好きな点もやや意外ではあったが、自分にとっては、励まされる。星野社長などとも通じるものがある。
以下、ポイントの引用
・売ることとは常に新鮮な提案をすること、変わることにある。
・「モノが売れない。商売がうまくいかない」とは、実は大前提なのだ。
・いちばん厳しいお客様になったつもりで、自分の店を点検する。
・私は店長の仕事でいちばん大事なのは、部下に作業を割り当てることだと思っている。誰にどういった仕事をまかせて、どういう成果を出すか、本人に仕事のゴールをちゃんと自覚させているかどうか。
・「本部が優秀で、計画立案の責任者である。店舗はその実行部隊だ」と思い込んでいる人間は時代錯誤も甚だしい
・競争がない環境とは自分だけの世界だ。競争がないと思って安心したら、周囲の人に関心がなくなるのではないか。悔しさや劣等感も感じない代わりに愛情も感じないだろう。そうして自分だけのことを考えて育ってきた人は相手の気持ちをわかろうとしない。しかし、相手のことに関心をもたない人が目の前のお客様にモノを売るなんてできるはずがない。商品を売るとはコミュニケーションだ。自分が誇りに思った商品を買っていただくことは、自分たちの気持ちを相手に伝えることでもある。自分のことばかりに気が行っている人はお客様のほうを向かない。そういう人が会社という組織に属してしまうと、お客様よりも、組織にいること、上司にほめてもらうことが大事だと思い込んでしまう。
・本質的な社会の仕組みは、みんなで働くことにある。仲間、上司のことも考える。考えたうえで、仲間、上司に対しても、要求を出す。相手に何も要求しない人は、自分にも要求しない人だ。自分がやるべきことや、やれるだけのことをやっていないから、周りにも要求できないのだ。それでは成長するわけがない。
・「ひょっとしたら自分の仕事は失敗の範疇に属するのではないか、今やっていることよりも、さらにいい方法があるのではないか」自分自身にそう問いかけながら、仕事をしてほしい。そうでないと、慢心するし、少しの成功に甘んじてしまう
・同じチームに属しているのだから、上司と部下は互いの仕事上の強みや弱みをどう理解し、どうしたら成果を上げられるかを常に議論する必要がある
・上司は自分にも厳しく、部下にも厳しくないといけない
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1.この本をひと言でまとめると
志を持ち、危機感をもって、自分に鞭打って、黙々と働け
2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・まえがき
→メッセージに対するものすごい力強さを感じた。
・不安は持たなくてもいいけれど、危機感は常に感じていなくてはならない。(p29)
→不安と危機感を区別する事が重要。自分はこれまで混同していたように思う。また、不安は実はたいしたことではないこともわかった。
・ビジネスは人と人が作りだすものだから、人の気持ちがわからない人間に経営はできない。(p106)
→経営者に必要なのは人間性を高めるということ。様々な本を読んできて最近そのように感じる。
・人脈は仕事を通じてしか築けない(p115)
→その通りだと思う。私自身が異業種交流会みたいなものに行く気がしなかった原因を、わかりやすく表現してもらえた。
・成功は若い頃から準備をしてきた人だけが勝ち取ることができる(p188)
→まず大きな志を持つこと。それに対して足りないことを学ぶようになるということ。自分には志が足りないと感じた。
3.突っ込みどころ
・「日本の変革」のところは単なる評論家のように聞こえました。
・UNIQLOの経営理念や年度方針の記載の部分は、ほかの著書で同じようなことが書かれているので新鮮味がなかった。
・あとがきは本文とつながりがなく、後から継ぎ足した感があり、浮いている。
4.自分語り
・若い人に向けたメッセージが多いように感じた。
・震災直後に書かれているのでその時に読んでいればもっと心に響いていたと思う。
・読書を肯定的に書かれていたのが良かった。
・企業家・経営者向けの本はあまり手に取らなかったけれど、今後もっと読んでいこうと思う。
Posted by ブクログ
柳井さんは最近とても気になるビジネスパーソン。
特に朝早く仕事をして早く帰る、さらに夜の会合にはあまり出ないというところが興味深い。
それでこれだけの業績を出せる。
サクッと読みやすかった。
Posted by ブクログ
ユニクロの本質がわかる。ユニクロは一見するとファーストファッションと大くくりで分類されることがあるが、そもそも流行を追い求めるのではなく、価値ある機能性を重視する服を提供するスタンスであることがわかる。
Posted by ブクログ
常に反省しながらも、次を見据えて突き進め!という声が聞こえてきそうな勢いを感じました。スマートさとは異なりますが、これが世界に通じるビジネスパーソンとして生き残る構えなのかもなぁと思い当たるところもあります。
Posted by ブクログ
柳井氏が世の中のビジネスマンにあてて書かれた仕事論。自分にあてはめ振り返りながら読むと、参考にすべき箇所が多い。
伸び悩みを感じたときなどに読むと、次への指針を与えてくれそうな書籍。
Posted by ブクログ
ユニクロの柳井CEOからの、厳しくも暖かいメッセージ。氏の話を読んでいると、グローバル競争の厳しさや震災後の苦境にあっても、しっかりと前を向いて、産業人として、リーダーとして前に進もうという心意気をひしひしと感じる。
一言で言うなら、全ての社員が当事者意識を高く持ち、懸命に働くこと。それが自分の人生を切り開くだけでなく、日本の将来も明るくする。
最近、こういう厳しいことを言ってくれるリーダーは少なくなった。いても、自分には甘いことや、自分の評価や出世を優先的に考えていることがみえみえだったりする。そういう人には到底ついていけないでしょう。現在の企業人に向けた、柳井さんからの喝!というべき一冊。
Posted by ブクログ
地方の洋品店を世界的な企業に育て上げた柳井社長の提言。
日本の典型的は社長とは、全く違った経営感覚。割り切ったドライな手法とともに部下の成長を見守る懐の深さを感じる。
世界中のユニクロファンに対する責任、世界中のユニクロ社員に対する責任。
ユニクロの社員は厳しいけれど幸せだと思う。
Posted by ブクログ
生の柳井正氏の声があって、迫力があった。
■柳井正氏の推薦書
イノベーションと企業家精神
プロフェッショナルの条件
幸之助論
IBMを世界的企業にしたワトソンJRの言葉
一倉定の経営心得
ネクスト・マーケット
語りつぐ経営-----ホンダとともに30年
情熱・熱意・執念の経営
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第1章 自己変革を急げ
危機感と不安の違い
-不安とは漠然としたもので、正体を突き止めることさえできれば、たいてい人はほっとひと安心する。
第2章 経済敗戦からの出発
ローカライズよりも、世界で売れる商品力
第3章 私の修業時代
プロフェッショナルマネージャー(ハロルド・ジェニーン)
成功はゴミ箱の中に(レイ・クロック)
ユダヤの商法(藤田田)
第4章 基礎的仕事力の身に付け方
第5章 自己変革の処方箋
ふたつの責任をまっとうするのが上司
-収益を上げる責任と部下を教育し、育成する責任
自分の周りだけを見渡して、その基準で安心してしまう人はすぐにマンネリに陥るだろう。
第6章 希望を持とう
社員全員を知的に刺激する
ビジネスマンは悩んではいけない。悩むことがあったとしても、引きずってはいけない。そして、気力、体力も疲れ切ってはいけない。
Posted by ブクログ
世界のユニクロ柳井社長の本。ヒートテック愛用者としては、読むべくして読んだ本か(笑)
日常の仕事をしながら自分を変えていくことは簡単ではないが、そうであっても自分自身を変えていき、どうやって成長性していくかを真剣に考え、準備している人間にしか未来はやってい来ない。自分で取りに行く人にしか成功の果実は手に入らない。
松下幸之助さんの言葉で「5%より30%のコストダウンのほうが容易」といった。このことは5%は今までの延長線上のコストダウンであり、30%は根本的な問題から考え直さなくてはならないからである。
良い上司はさまざまいるだろうけど、「オレが気に入るような仕事はしなくていいからお客様のほうを向いて仕事をしろ」。まーちゃんにも言えるだろう、後輩を持った時に「上司に気に入られるのではなく、道民の福祉の向上を考えろ」
Posted by ブクログ
この人の本はいつ読んでも元気が出てくる。
明日へのやる気を与えてくれる。
そして面白いことに、今の自分に必要な言葉が満載である。
ビジネスパーソンとしての在り方。
甘ったれた考えでこの世は乗り切れないと教えてくれる。
自己を見つめ、正しい視点を持ち、向上心を持って結果を出すこと。
コツコツ頑張る事が大切であると再認識しました。
Posted by ブクログ
第1章は参考になった。
FRの創業からどのような考えで経営をしてきたか書いていた。
このような考え方を持って常に行動できるようになりたい。
…今の自分では厳しいかな
Posted by ブクログ
正当派、努力の人の仕事論。
たまに振り返りのために読み返すと良さそう。
興味のあった場所をいくつか引用
人より少しでも得意な部分を必死で探し、一生懸命に磨いていく。そうすれば必ず活路は開ける。
最後の自分の味方は自分でなければいけない。
日本は経済敗戦した。
まずは明確にその認識を持つ。私たちは経済敗戦と震災を乗り越えて、もう一度世界へ向かって挑戦していく。それには腹をくくり、自らの考え方、構造、体質を変えなくてはならない。今、持っているものを捨てて、新しい目標を作ることだ。
不安、悩みといったものは、正体がわからないから悩んでしまうもので、中身がわかったら、「なんだ、こんなことだったのか」というケースが大半なのだ。
小手先のローカライズでは無駄。ローカライズよりも世界で売れる商品力。世界に通用する商品およびマーチャンダイジング、マーケティング、サプライチェーンを確立すること。
わかることとは身に沁みることです。
上司は自分にも厳しく、部下にも厳しくないといけない。そうでなければ、チームとして仕事で成果を上げていくことなど不可能である。自分に厳しい人間が、部下に変に甘くてもダメだし、自分にも部下にも甘い上司は完全に失格である。
Posted by ブクログ
【気になった場所】
人は希望がなければ生きていけない
→希望を持つには、人生の主人公が自分だと信念を持ち、自分に期待すること
希望とは
→理想や人、社会のためという崇高な思い
景気は気持ちの問題
日本人の問題点
・程度を超えた自粛や自主規制
・最初にやろうとしないこと
日本企業が生き残る条件
・海外へ出て行くこと
・新商品の開発
危機的状況な企業がやること
→人員を3割減らして、1.5倍働く
長所と短所は表裏一体
→自分の長所や短所を考えるだけでなく、自分が下した判断に一喜一憂しないことが大切
Be daring, Be first, Be different
→勇気を持って、誰よりも先に、人と違ったことをする
現実の延長上にゴールを設定しないこと
→本当の経営とは、最終的な目標を明示して、その実現のための方法を規定し、組織全体で実行していくこと
売れる商品=お客様が選んだもの
→価格でなく品質が重要
ヒット商品の共通点
・これまでに無かったものor価格が高くて一般人の手に入らなかったもの
・売る側が信じて売っているもの
ビジネスの基本=モノやサービスを売ること
→ビジネスの最前線の現場=営業や販売
売れる店長と売れない店長の違い
→お客様のほうを向いているかどうか
ビジネスマンの基礎として必要なものは
・仕事の現場から学ぶこと
・目的を持って人と会い、教えを請うこと
・本を読むこと
成功する人とは
→失敗を重ね、楽観的に前進していく人
→失敗の認識を持ちながら、自分の仕事を点検することが重要
Posted by ブクログ
今回の本はタイトルから推察するよりも経営やユニクロ自身の思いや経験から学んできたこと、考えがまとめられてる気がします。著者自身の苦労も垣間見える本に仕上がってると思います。
Posted by ブクログ
人口14万の山口県宇部市にあった小さな洋品店2軒から、今やグローバル企業のファーストリテイリング帝国の頂点に立つ柳井氏による一冊。
やはりというか、目標からの逆算で落と込み、実行ってのは、鉄板なんですね。
現場主義とも見える柳井氏、経営者でありながら、商人としてのスタンスを重要視している。
東日本大地震の直後に書かれた部分と、暫く時間が経ってからの部分が、文体があまりにも違いすぎて、やや違和感を覚えたが、日本人の行き過ぎた自粛ムードについての件は非常に共感できました。
実行力という面では、素晴らしい人ですね。
Posted by ブクログ
柳井氏の考えと、
これまでの軌跡が書かれた本
柳井氏について知りたいときにはよさそう
若い頃、お店の経営を担って
必死でがんばられた経験と、
その時に考えたことや読んだ本が、
今の考えに繋がっているんだなと感じた
•危機感と不安の違い
•不安への対処法
は、若手ビジネスマンには役立ちそう
•現実の延長線上には、革新的なことはない。
将来のイメージから逆算して夢を実現する
というお話は、非常に納得
↓
会社員でも、責任感をもって仕事すること、
将来から逆算して目の前の仕事を遂行すること、
意識して行動していきたい
Posted by ブクログ
ユニクロの柳井正氏の作品。山口県宇部市で先代から引き継いだ、小郡小事からの事業の推移、ユニクロの現在に至るまでの苦労や自分の考え方、失敗などと重ね、学生や職員、管理職に向けたメッセージを書き連ねている。
これまでの著書と重複する部分もあるが、東日本の震災後に「今こそ頑張るときだ」という思いも含め出版されたのであろう。
これまでの著書を読んでいない方であれば、より内容が深く感じられる事と思われる。
Posted by ブクログ
ファーストリテイリングの成長の秘密が知りたくて、柳井氏の書籍の読み漁りの一冊目。
氏の経営に対する考え方が書かれている。
基本的に、松下幸之助など、一時代を築いた経営者の言葉と大きな違いはなく、大きな目標を掲げ、それに向かってのステップを設定し、日々行動し、失敗に学んでいくという姿は、歴代のそれに重なる。
とはいえ、2店舗の小さな洋品店を父親から引き継ぎ、ここまで大きくしたという点で、現代の日本を代表する経営者のダイレクトな言葉は、やはり、志と行動が大切であるということを改めて認識させられる。
次の書籍「一勝九敗」にはユニクロの軌跡が精緻に書かれている様なので、ファーストリテイリングの成長の過程としては、そちらに期待。
Posted by ブクログ
柳井さん朝日新聞への連載をまとめたという一冊。
震災を踏まえて追記・修正されているものの一本通った筋は不変。良質のmのを低価格で提供していけば必然的に世界に受け入れられるはず、というアタリマエのことを当たり前に実行しようとしている姿勢が見えてくる。もちろん実際のところは内部に入らないとわからないですけど、トップがこういう姿勢でメッセージを出していくというのは消費者向けのビジネスを営む事業会社、とりわけオーナー経営者の会社であればやっぱり重要でしょう。
Posted by ブクログ
【今旬ののFBが分ります】
日本発のグローバルカンパニーを目指す、ファーストリテイリング(FB)の社長、柳井正氏の書である。山口県の小さな小売店から始まったFBの歴史。この書の名前『柳井正の希望を持とう』の「希望を持とう」は、私が考えるに、
「スーパーマンでもない私(=柳井正氏)が、FBをここまで大きく出来たのであるから、君たちにだって出来るのだ!だから希望を持とう!」
というメッセージが込められている。ビジネスマンとして成功していくための方法論が、柳井氏の経験談を元に記述されている。
ただし、あくまで経験談。理論的な話は一切でてこないので、そこがマイナス点であった。
Posted by ブクログ
希望を持ち、大きな夢・ビジョンを掲げ、長期にわたりその達成のためにやるべきことをやっていたものだけが成功する。
意思を持ち、自分の未来を方向付けることの大切さを感じていたから、柳井さんの考えには概ね共感した。だが、彼の掲げる「世界一のアパレル製造小売業になる」という目標はなんだかピンとこない。夢とかって直感に近いと思うから、なぜと問うことには意味がないのかもしれない。でも何万枚も服を売ってこれからもどんどん利益を上げていくことは社会に求められているのだろうか。
柳井さんは、仕事は一人で頑張っても意味がない、ということも言っている。仕事をして利益を上げるには、他人とある価値観を共有して協力し合う必要がある。他人の行動はコントロールできないから、相手の身になって考え、根気強く関わりつづけなくては成果は上がらない、自分のビジョンも達成できない。
この、他人の考えや要求と折り合いをつけながら自己実現するということが「やりたいことで利益をだす」ことに繋がるんじゃないだろうか。
身近に入る他人をはじめ、社会、世界に目を向けて、そこで求められていることを察知することが社会で大切なことなんだろう。そのためには、身近な世界で閉じないように、様々な年代・ジャンル・国籍の人と会う機会を持つよう意識したい。
ということを考えたとき、もう「もっともっと売り上げを伸ばして他国に進出!」ということは日本社会に求められていないんじゃないか思いました。今日はそう思います。
Posted by ブクログ
ふむー。三木谷さんのロジカルな点を情熱と置き換えた感じだけど、基本的に書いていることは同じように読めた。
日々反省し、仕事に邁進する事。本気で取り組む事。それによって社会に貢献する事。そして常に行動する事。悩むなんて贅沢な時間の使い方だってのは、ほんとそのとおりだと思う。そしてグローバルマインド。
最後、少しだけだったがワークライフバランスについて触れられているのも安心した。個人的には9時~18時(7時~16時でもいいけど)で激務、というのが仕事のあるべき姿だと思う。長時間労働なんてただの自己満足。
というわけで、特に目新しい所はなかったが、そうだそうだと同意しながら読めた。こういう物の見方ができるビジネスマンになりたい、と心から思う。