柳井正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ファースト(即断即決)、リテイリング(小売)
特にファーストは柳井さんが大切にしている「スピード」。投資のスピードも損切りのスピードも計画から実行までのスピードもとにかく早い。
感情論ではなく合理的ではあるものの、現場や市場の雰囲気から読み取る『肌感』からセンスを感じる。
急成長企業だと思っていたが、本の中でよく出てくる「ブレークスルー」とあるように、爆発的な利益を上げるまでに意外と時間がかかっているなと思った。そのブレークスルーのタイミングをよく分かっていることも凄い。柳井さん自身も過去の経営者から学んでいることが窺える。
柳井さん自身としては、
厳しい人であることはもちろん、各部門や職 -
Posted by ブクログ
この一冊で、あなたも一味違うマッククルーへ。バイトリーダーも顔負けなマクドナルド創業の歴史を語れるように。ぜひ、ビジネスの輝かしい成功譚のお供に、シリコンオイルで揚げた、アクリルアミド入りポテトを添えて。
ミルクセーキ用ミキサーのセールスをしていたレイ・クロック氏はカリフォルニアでハンバーガーレストランを経営していたマクドナルド兄弟と出会う。そのスピード感や標準化された作業手順に感心し、チェーン展開の権利を取得。レイ・クロック氏が52歳の時だ。本著は自伝だが、小説のような仕立てで読み易く、面白い。しかも、1900年代半ばのアメリカのビジネス界が覗ける。
ー やり遂げろ。この世界で継続ほど価 -
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Posted by ブクログ
非常に良かった。
軽い気持ちで読み始めたが、柳生さんの経営哲学が、結構詳細に書かれてあったので、示唆が多く、丸一日読むのにかかった。
特に経営においてのマインドセットや、方法論などが詳しく書かれているので、経営ボードを目指す人や、そこにタッチし始めた人は読むとだいぶ視野が広がると思う。
とくにABC改革といって、ユニクロの成長期に、もう一度ゼロイチで改革すると打ち立てて行った施策に関しては、具体的に何を考え直したのかが、詳しく触れられているので、経営を進める上では何をケアすれば良いのかの参考になる。
小さくても経営をやっていかないと、頭でっかちの論理ばかりで成果が出せない人間になってしま -
Posted by ブクログ
経営者の中の経営者が書いてるなって本だった。
一介の従業員である自分にとっては、視点がなかなか付いていけない内容が多く読むのが難しかったが、経営者の立場にある人は納得できるところが多いのかなとも感じた。
だから、柳井氏にとっては最高の教科書と言わしめるような内容になっているのかなと。
「本を読む時は、はじめから終わりへと読む。ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりからはじめて、それへ到達するためにできる限りのことをするのだ」
これは経営者でま従業員でも、なるほどと思える内容。
目の前のことを一生懸命やり積み上げるのももちろん必要だが、将来を創造してバックキャストすること、その重要性を改め -
Posted by ブクログ
ネタバレユニクロ=ファストリ創業者の仕事論。
個が強く出ている人かと思ったが、むしろ一人一人の強みを生かす経営を志向している点が改めて確認できた。
また、店舗を頂点とした経営論・仕事論の展開は、実はけっこうユニーク。その思想のもとにスーパースター店長制度がある。
若いころから書籍を読むことが好きな点もやや意外ではあったが、自分にとっては、励まされる。星野社長などとも通じるものがある。
以下、ポイントの引用
・売ることとは常に新鮮な提案をすること、変わることにある。
・「モノが売れない。商売がうまくいかない」とは、実は大前提なのだ。
・いちばん厳しいお客様になったつもりで、自分の店を点検する。
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Posted by ブクログ
2012年に書かれた本なので、時代背景は少々異なっている。むしろ当時よりも中国、アジア諸国の経済発展と日本経済の凋落は著しくなっていると思う。
山口県の一衣料店からグローバル企業を築き上げた柳井社長だけに、その言葉には熱量と説得力がある。一方で、所々矛盾した記述もある。(ex.国に文句を言うなと言いながら、当時の民主党政権や自民党のバラマキ政策への批判もされている)また、ポジショントークと見受けられるような記述もあったり、全編通してマッチョイズム盛々の自己啓発本、エッセイである。
結局日本政府、日本人が変わるためにはやはり外圧を受けるしかないのではないかと思ってしまった。戦後の人々が我武者